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推しは重力

私の推しの川崎槙吾さん。背が高くて顔がちっちゃくて、頭が良くてダンスまでできる。しかもお笑いセンスも抜群。今日はそんな完璧で究極な彼が所属するLokuRokの2回目のワンマンライブ。オレンジ色のシャツを羽織ってウッキウキの私。

この前発売された公式ペンライトを彼のメンカラオレンジ色に合わせる。始まる前のコールとかもないくらいまだまだフレッシュな彼らを近くで見られるなんて関東に産んでくれた母には感謝しかないな。

未踏の地、横浜で感じるLokuRokの綺麗な汗が眩しい。アクアも真っ青だろうな。まぁ、この後メンバーの来弥くんは衣装が真っ青に染まったんだけど。

普段いらっしゃいませしか言わない私が、ペンライト片手に全力で踊るところを見たら職場の人みんなびっくりするんだろうな。こういう雰囲気で頭だけ冷静だからもったいないなと思う。ぼっち参戦だからかな。でも観劇も映画も1人でじっくり味わいたい派だから仕方ないか。

終盤、2人のソロタイム。来弥くんのsoranjiと、槙吾さんのダンス。槙吾さんの腹筋がチラチラ見えててニヤニヤしてしまう。なんて不謹慎なんだろう。そういう感じのパートじゃないのに。後ろで静かにニヤニヤしてたから許して欲しい。

途中、来弥くんが放った「テレビやメディアの活動が増えた分、YouTubeとかの活動が減って、それってどうなのかなって考えてしまうことがある。」という言葉が、来弥くんらしいなとジーンときた。
私もどちらかと言うと目立ちたがり屋な方で、ステージに立つ人は役者でもアイドルでもバンドマンでもなんでも憧れてきた。舞台に立って、スポットライトを浴びる、なんて素晴らしい世界なんだろうと。それを叶えた人達はなんと素晴らしいんだろうと。でも、応援してくれる人の地球の裏側の事まで考えたことなんてなかった。確かに今はネットの普及で世界が身近になった分、オフラインの活動が増えれば、オンラインの活動は狭まる。唯一無二の存在で、ずっとオンラインで活動してきたからこその彼らの悩みのように感じた。私が憧れてきた世界はずっと遠く深いんだと痛感した。

それでもライブ、コンサート、いわゆる現場といわれる場所は私にとって月だ。身体がふわりと浮いているように軽く感じる。relightのアウトロで跳ねていた時に思いついた。

スモークが焚かれた狭くて薄暗い会場。お揃いのグッズに推しカラーの装い。ぼっち参戦なのに、一緒に音に乗るだけで全員と友達になれそうだ。世の中のネガティブな感情がスっと晴れていくような不思議な空間。推しと目が合ったかもしれないという高揚感。普段はできるだけ人と目を合わさずに生きているのに。

そしてアンコールの時槙吾さんが放った言葉、「僕らは、近いところへなら行こうと思えば行ける。でも、僕らは皆さんと一緒にゆっくり遠いところまで行きたい。」脚の長さ、彼らの半分くらいしかないけれど私もその足並みに着いていきたいなと思った。

とりあえず来月のシフト限界まで入れよ。

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