いつか陽のあたる場所で

随分前に書いた感想です。

昔やってたmixiにレビューというものがあって、本や映画の感想を簡単に書いていたのですが、mixiから他のSNSに乗り換えたことで、長年放置😅
超久しぶりに開けたのです。
なんと❣️まだ残っていた❣️
mixiやってないから、ID、パスワード、そしてストーリーを忘れない為にnoteに転記😅
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いつか陽のあたる場所で (新潮文庫)(和書)
乃南 アサ 新潮社 
2010年1月28日

NHKのドラマ10で放映されて ボロ泣き感動作だったので原作を購入してみれば… 

あら、、三部作!この本は第一作でした。(^^;; 

昏睡強盗で7年服役の芭子。 
DV夫殺しで3年服役の綾香。 

同じ釜の飯を食べた2人の出所後を描いたお話です。 

前科者 (前持ち)。 

誰にも知られてはいけない過去を背負いながら生きてゆく… 
辛いはずなのに、二人一緒の毎日はコミカル。 
もっとも前向きなのは綾香のほうだけだけど、それで芭子は毎日救われている。 
東京下町 谷中(やなか)の おせっかいな夫婦や、どこかずっこけてる交番の若いお巡りさんが2人を見守る。 
ちょっとホッとする… 

いつ暴露てしまうのか? 
綾香が詐欺に遭ったり、芭子がやっと見つけた職場でセクハラに遭ったり… 
ドキドキ、ハラハラだけど、まだ第一部は 軽く読めるし、ストーリーも面白い。 

ただ… 
犯した過ちは消すことが出来ない。 

恋愛出来ない… 
家族に逢えない…  
子供に逢えない… 
故郷に帰れない… 
いつ命綱である職を失うかもしれない… 
この街を出ないといけなくなるかもしれない… 
些細なことにも細心の注意を払って慎重に生きていかねばならないゆえ、些細なことにも怯えてしまう… 

結婚を控えた弟に分籍届を書かされ、家族から戸籍を抜かれてしまう芭子。 
一番逢いたい母は一切逢いに来て貰えない… 

一途で、周りが見えなくて、恋愛に暴走した挙げ句に 罪を犯してしまった自分を悔やむ芭子。 

なぜ、一線を越えてしまうのか? 

大抵の人は罪を犯す一歩手前まで来ても理性で思い留まる。 
それなのに自分は暴走してしまった。 
不器用で生き方が下手。自分の愚かさを自覚しているからこそ今は何においても積極的になれない… 

読む側としては、既に二人を許し応援しながら先を読んでいるが、彼女たちの過去を知って応援する者はまだ居ない。 

第二作、第三作…
まだ読んでなかったな…

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