871ンスタライブ #060(石原慎也)

#871ンスタライブ  #060
2021年10月30日(土)

第60回目の配信は、ゲストにSaucy Dogの石原慎也を迎えてお届け。第49回衆議院議員選挙の前日だったこの日は、選挙や政治への興味について語られました。なかなかカジュアルな話で、とても分かりやすかったので、是非、ご一読ください!

主催:柳井貢(以下:871)
ゲスト:石原慎也(以下:慎也)

(871) こんばんは。今日は沢山見てくれる方がいそうだな。ありがとうございます!
とりあえず繋ぐか!選挙、明日ですね。

(慎也) すみません。なかなか入れませんでした(笑)

(871) 入ってきた(笑)

(慎也) すみません(笑)ちょっとなかなか入り方がわからなくて。

(871) 嘘やろ(笑)よくやってるやろ(笑)

(慎也) ほんまに(笑)わからんなかった。すみません!お待たせしました。

(871) こんばんは。

(慎也) こんばんは。

(871) なんか部屋汚なってない?(笑)

(慎也) なってないっすよ!(笑)

(871) 棚にそんな物あったっけ?

(慎也) ありましたありました。あ、そう。地震で色々倒れちゃって、そのままにしてるんですよね。ゲームの棚とかがそのままになっちゃってた。…あれ?声が。

(871) 今ちょっと、電話が鳴っててんけど、LINEしながらアレするから、ちょっと待ってな。

(慎也) なるほど。全然いいですよ。
今日はちょっと真面目な話ですよね。

(871) そうやでそうやで。

(慎也) 緊張するわー。柳井さんと真面目な話。なんか下手なこと言われへんしな。

(871) ははは(笑)

(慎也) そもそもそんな下手なこと言うようなアレじゃないんですけど。

(871) せやでせやで。あ、あの表見た?
https://twitter.com/gift871/status/1454378086397464576?s=21
(慎也) 見ました見ました。

(871) ちょっとやっぱ心配になるやん。そもそも人口減ってる中で選挙に反映されてる民意の……あのー…(笑)ちょっと15秒待って、15秒待って(笑)(LINEを返す)

(慎也) 全然いいですよ。

(871) ごめん(笑)

(慎也) ちょっと俺も色々調べたんですよねー。

(871) あ、本当。

(慎也) そう。なんで選挙に行かないっていう人が多いのかとか。俺もちょっと前までそうやって。選挙に行かないっていうか、行ってたけど、なんか多分…わからへんねやろな、みたいな。

(871) 誰に投票したら良いのかとか?

(慎也) とか、あと構成とか内容?が難しいから、あんまりー…すごい言い方悪いかもしれないですけど、なんていうのかな。「わかりずらいから自分は関係ない」って思ってる人たちが増えてるのかな、って俺は思って。

(871) わかりやすくするっていうのはなるべく頑張りたいよな。

(慎也) そうなんすよね。

(871) 鶏卵な感じもするけどな。なんていうの?シンプルに言うと「教育と福祉、どっちに税金使いますか?」っていうのに対する意見は100ー0じゃないけど、仮にわかりやすく100ー0とするやん?そうなった時に、穿った言い方をすると、そりゃあお年を召した人は福祉に使ってほしいし、若い人のこと考えたら教育に使った方がいい。その極論をジャッチするって仮になった時に、今の投票数やとちょっと…

(慎也) そうっすねー。

(871) 何を選ぶかは個人の考えがあっていいと思うねんけど、あまりにも若い子の意見が反映されずらくなっている、且つ、選挙を実施してる政治家の人もまあまあお年を召している方が多いやんか。

(慎也) そうっすね。そもそも投票実績のある人が、40代、50代…、60代が一番多いんでしたっけ?今。政治の方ってやっぱり当選する目的で動かないといけないから。仕事無くなっちゃうし。

(871) そうなんよ。ってなった時に、若い子に分かりづらくしといた方がお年寄り戦略としては正しいわけよ。「勝つ」っていうことを目的にするとね。だからどう考えても、50代〜60代以上の人をターゲットにして、若い子にわかりづらくして、「福祉やりますよ〜!」みたいな感じの連鎖で勝ち抜いていけちゃうっていう。

(慎也) そうっすね。

(871) だから、政治家とか報道とか、もうちょっとわかりやすくしてあげてほしいっていう気持ちは、俺も勿論あるんやけど、その人達からすると「敵にしよう」みたいな戦略になっちゃう。

(慎也) うんうん。

(871) 今、地上波のテレビとかも、ターゲットは基本的に50〜60代の人やから。だからやっぱり若い子のインフラのYouTubeとかで、若い世代の影響力ある人が「このまんまやったらずっとお年寄りのためのお年寄りの政治で、日本はそればっかりの国になっちゃうよー」っていうことを発信していけたらいいな。っていうところで、今日の慎也との話ではある。だから慎也が責任を背負う必要はないとは思うけど、なんか紹介したりとか、何かの気付きとか、思い出したりとかのきっかけになったらいいなぁっていう感じではあるんだよね。

(慎也) そうですよね。でも難しいんですよね。なんか「1バンドマンが何言ってんねん」って思われそうで怖いっていうのもあるし。

(871) まぁね。

(慎也) 「全然政治に興味がない」みたいなのって、わからんでもないんですよ。なんでかっていうと、さっきちょっとコメント欄に書いてくれてる人もいたけど「そもそも分かりづらい」とか「難しい」とか「スマホで投票できればいいのに」とか。「確かになぁ」って分かるところもあるから、そういう気持ちも分かるが故に(発信するのが)難しいっていうか。「偉そうに言ってるけど」みたいになったら嫌やなぁっていう。やっぱ自分も怖いっていうのはあるし。

(871) そこに関しては無理のない範囲でいいと思ってんのよ。例えば俺が一応マネージャーっていう立場でさ「慎也、お前そういうのやっとけ!」つって1人でやるのとさ、「ちょっと俺そういうのやろうと思ってんねんけど、一緒に喋ってもらっていい?」っていうのとではさ、やりやすさが全然違うやん。

(慎也) まあそうっすね。

(871) 且つ、まず興味やな、と思うのよ。例えば地元の駅の開発とかで「いや、この駅をこんなに綺麗にするぐらいのお金があるんやったら、学校をなんとかしてほしいんですけど」みたいなことってあるやん。ああいう大きく生活に関わる場面を芋づる式に辿っていくと、それが政治とか行政の話になっていくから。だから自分達の生活に繋がっているっていう体感がまずないんだよね。そこの体感を持ってもらえると、ちょっと危機感も生まれるというか。あとやっぱ昭和の高度成長期後の日本って、食べる物なくて死んでしまうみたいな人は、いないとは言わへんけど、かなり少ないから、やっぱ”なんとかなる感”すごいあるやん。

(慎也) そうっすね。危機感がないっていうか、自分自身に関係があるのかわからないっていう。

(871) うんうん。なんだけど、30年後ぐらいとかにものすごいその余波が来るとは思うねんな。それこそ慎也が50代とかになった時はもう時既に遅しっていうか。今の50〜60代以上の人達がつくった日本で生きていかなあかんから。なんか「年金払えよ」みたいな感覚で「選挙行けよ」みたいな感じあるやんか。"やらなあかんこと"みたいな。

(慎也) 通知もそんな感じですもんね(笑)ハガキもね。

(871) そうそう。けど、どっちかっていうと給付金に近いっていうか。10万円もらえますよっていう給付金ってみんなもらったやん。その10万円をもらいに行く手続きはするけど、年金払いに行くのはちょっと億劫なわけやん。もちろん払わなあかんし、払ってる人は払ってると思うけど。そういう”やらなあかんこと”みたいな感覚で啓蒙されてきたけど、どっちかって言ったら「駅前の開発どうしますか」とか「消費税上げますか?上げませんか?」とか「自衛隊をどういう扱いにしますか」とかっていう、自分達の人生に関わることに、一票投じ得る権利が配られてるっていう。

(慎也) そうですね。 

(871) あ、いいコメントありました。「自分たちの一票で何かが変わるという実感がないから」っていう人こそ、あの表を見て欲しい!

(慎也) ただね、俺も今日期日前投票いったんすけど…(選挙に行くにあたって)この党は何してんのか、小選挙区が何なのか、この人はどういうことを言ってる人なのか、とか調べてみようと思って調べてたんですけど、出てきづらいんですよね。全部表になって出てくれば「あ、じゃあここ見よう」ってできるけど、そういうのも多分見づらかったんじゃないかなーって思って。

(871) そうね。

(慎也) 今見て思ったんすけど「家賃下げてほしい」とか「最低賃金上げてほしい」とかも、言ったら自分の意思っていうか発言なわけで。そういうのもゆくゆくは政治に関わってくるじゃないですか。

(871) うんうんうん。もちろん。

(慎也) だからそういう自分の意思を言える…あ、今デンマークが多いじゃないですか。選挙参加してる20代の数が83%とか。それなんでかって言うと、大学のお金が無料になったりとか、若者への月8万円支給とか。そういうのが出てきてるらしいんです。それは日本では無理かもしれないんですけど、若者に向けた選挙がやってくるって思ったら、今のうちから選挙いっとくべきやなーみたいな、思うんですけどね。

(871) そうだよね。俺ちょっとデンマークの事例をそこまで詳しく知らんねんけど、そっちの方が当選しやすいっていうムードを作っていかないと。

(慎也) 20代向けの発案を増やしていったら20代が投票実績持ってるから、20代の喜ぶような政策をしよう、みたいになるっていう。

(871) そうそう。平たくいうとね。

(慎也) そうしてもらえるような環境づくりを俺たちがしないといけないってことっすよね。

(871) うん。その"俺たちが"っていう”たち”がどこにかかってるか次第ではあるねんけど、例えば20代とした場合、20代がみんなが興味持って、みんなが選挙行ったらこれぐらいのパワーになりますよっていうムードが出てくると、そういうところからリーダーが出てきやすくなるやん。

(慎也) そうっすね。

(871) 例えば、今もいると思うけど、政治家を目指している27歳の人が当選しようと思ったら、今の状況やとある程度おじいちゃんおばあちゃんに向けた発信もせんと勝ち目ないから。そこで「あっ、そういう所から出てきたんやったら応援しよう」っていう後ろ盾が出てくると「行けるかも」ってなってきて「じゃあもうちょっと政策を若者寄せにしよう」とか「教育寄せにしよう」っていうムードが出ていくと思うんだよね。どっちが先かは両方あると思けど。

で、俺がなぜこんな話を慎也を引っ張り出してやってるかっていうと、例えば学校とか職場とか、俺らだったらライブの現場とかでもいいんだけど、あんまりにも選挙の話を普段しなさすぎるなと思って。

(慎也) 確かに。一般の時事ネタっていうかそういう話をね。

(871) 「今週選挙やなー、期日前投票行った?」みたいなことすら。むしろ「それ言うと何か強制してるみたいに思われたら嫌やなー」とか(思ってしまう)。どっちの方が(会話が)楽しいかで言ったらさ「今日の昼飯のラーメンうまかったで」の話の方がさ(笑)

(慎也) あ、この前思ったのが、あきらさん(THE ORAL CIGARETTES)とかと一緒に喫煙所で話してた時に「健康診断行ってる?」「あ、行ってないですね」みたいな話をして。そこでちょっとハッとしたっすね。こういう会話してないなって。

(871) うんうん。健康診断とか、あと確定申告とかもそうやん。生きていく為にちゃんとやっておくことっていうか、まぁ全部自分のためやしね。そういう話の中に、政治の話が出てくる習慣みたいなものができるといいなぁと思って。まぁそれだけで変わると思ってないけど、例えば今見てくれてる視聴者さんがさ、お互いSaucy Dog(以下:サウシー)が好きっていう友達と会った時に「慎ちゃんが選挙の話をマネージャーさんとしてはったよね」っていうだけで"選挙"っていうことがこの世の中の会話に増えるっていうきっかけにはなるよね。

(慎也) まぁそうですね。

(871) で、その10組中「やっぱ選挙行こうか」ってなってくれるのは2組か3組かもしれないけど、それが1個のきっかけになるだけでもやっぱ違うかなーみたいな感じやね。

(慎也) 確かに。正直、うちのバンド内だったら選挙の結構するんですよ。今日も和貴(Ba.)とゆいか(Dr.)と一緒に「選挙どうする?」「誰に入れよっかなー」「迷ってんねん」みたいな話したりとかしてて。和貴は明日行くみたいです。「京都に行く前、朝一に行くわ」って言ってたんで(笑)

なんかやっぱり、20代から投票が得られないから60代の投票を得られるようにやるっていうのは仕方ないことじゃないっすか。政治家さんって当選することが仕事だし、当選しなかったら無職になっちゃう訳だし。それと音楽を一緒に並べて考えてみた時に、例えば音楽っていうものを日本中で50〜60代しか聴かないってなったら「じゃあ俺達、音楽で食っていくためには50〜60代に向けた曲を書かないといけないじゃん」ってなると思うんです。それと近しいものがあるっていうか。俺たちも職無くさないように50代〜60代に向けた曲書かないといけなくなっちゃうし、それが今日本で政治の中に起きてるってもったいないなって思いました。

(871) そうね。面白いテーマやな。演歌とかってそういうことやん。

(慎也) まぁそうっすね。

(871) だからと言って、演歌が好きで歌を歌い始めた人が国民に幅広く聴いてほしいからってポップスを歌い始めたところで、どうやねん?って話はあるやん。

(慎也) (笑)結構ギリギリな話っすね、そうっすね(笑)

(871) で、今の音楽に喩えた話で言うとさ、俺たちがいくつなのかっていうことにも寄ってくるじゃん。

(慎也) 自分がっていうことですよね。

(871) そうそう。色んな人がいて、もちろん色んな表現活動があって。年を食ったから年を食ったもの同士の共感性しか得られないのかっていうと、もちろんそんなことはないんだけど、例えば60歳の人がさ「僕の新曲聞いてください。”初恋”」ってさ(笑)ちょっと無理があるやん(笑)

(慎也) でもちょっと気にはなる(笑)それで言うと(笑)「この60歳の人の初恋、いつのどんな感じなんやろうなぁ」って(笑)

(871) それはでも完全に斜めの「気になる」やんか(笑)

(慎也) そうっすね。

(871) なんて言ったらいいんやろう、例えば、今政治家さんってまだ全然70代の人もいたりすると思うねんけど、その人たちは、やっぱある程度70代の人達のーーさっきから年寄り年寄りって怒られそうやけど、年寄り大事にするのがダメって言ってる訳じゃなくて、あまりにもそっちに偏りすぎてるよねっていうのが俺結構重要やと思ってるからーー若いリーダーが出てきてほしいし、若いリーダーを応援できる国であった方がいいんちゃうかなっていう感じなんだよね。

さっきの音楽で例えたらっていうことを借りると、音楽においては若い子がどんどん出ていく土壌もあるし、ある程度若い人たちが興味を持ってくれている土壌があるやん。応援してくれるっていう心強さがあって、どんどん発表していけるやんか。でも、うーんと…誰も傷つけない良い例えがちょっとパッと思い浮かばないんやけど……例えば、おじちゃんから代々続く陶芸家に生まれた22歳の人がいるとするやん。その人は確実におじいちゃんの代と比べると、陶芸を売っていくのすごい大変やと思うんだよ。

(慎也) あーまぁそっか。時代的にも、っていうことですよね。

(871) そうそうそう。要は、某量販店なり安いブランドなり色々あるから、別に陶芸である必要はないやん。それはそれである種しょうがないと思うんだよ、商売だから。別に陶芸が廃れようと、みんなの生活には全く被害はないと言えばないやん。

(慎也) あーうん。なんか、この前見たアニメの話になっちゃうんすけど、「蟲師」っていうアニメやってて。それで代々硯を作っていく一家があったんです。おじいちゃんの世代とかは文を書くのに筆を使って書いてたから、硯は売れてたらしいんすけど、今はもう売れない。そういう感じに近いのかな?今はペンがあるから。

(871) そうそう!それらは全部、時代の変化と共にツールが変わっていってる。まぁそれを作ってる人たちの生活はちょっと心配ではあるけど、それによって、例えば慎也の払う税金が上がるとかないやんか。

(慎也) まぁそうっすね。

(871) けど、政治はそうじゃないから。例えばクラスの生徒会長やとさ、生徒会長をサボったところで学校ってそんな変われへんやん。でも政治はそれによって実はむっちゃ変わってるから。生徒会長はまぁそんな興味持たへんくてもそんなに実害がないと。でも政治はマジであるよっていう(笑)思ってる以上に力を持ってるから。

(慎也) なるほどなー。

(871) で、その生徒会はさ、言っても三学年ぐらいが集まって同世代の中から選んだ生徒会長やん。でもそれがもう18歳から上は上限なく、せーので選挙して、年長の人らがめちゃくちゃ人数おって選挙率がむちゃくちゃ高い中で、若い学年もみんなで作っていかなあかんって考えると、やっぱり「興味がない」はもう結構危ないよなっていう感じ。

(慎也) 25歳以上の選挙権って義務なんでしたっけ…なんか選挙権は18歳からあるじゃないっすか。25歳以上が義務だったのかなぁ、なんかそんな感じのをちらっと見た気がしてて。それを例えば18歳から義務にしたら……うーん、でも18歳から義務にしても一緒かー…。

(871) ちょっと穿りすぎているのかもしれないけど、あれも俺ちょっと何か仕組まれてんなぁっていう気がしちゃう。5〜6年前ぐらいに18歳からになったじゃん。あれって一見、若い人達にも政治参加してもらってるっていう姿勢には見えるじゃん。

(慎也) そうっすね。一見。

(871) ただ、そこの人数すごい少ないし、そこの投票率が低いから、結果的に高齢者の方の投票率が上がってるっていう。

(慎也) それでいうと40代〜60代が今、多いっすよね。投票してる人の数。

(871) 70〜80代以上もバチバチ投票率高いと思う。

(慎也) あーそっか。

(871) 80代以上、で一緒くたになってるけどね。多分投票率は40代〜50代と同じぐらいかな。

(慎也) なるほどー。40歳以上と40歳未満だったら、40歳未満の方が勿論人口は少ない?

(871) 人口も全然少ない。

(慎也) なるほどな。さっき誰かちらっと言ってたけど「自分の一つの意見じゃ変わんない」って思ってる人もいるみたいっす。

(871) そうそう。だからむちゃくちゃ厳しい戦いなのよ。”戦い”と敢えて言うならね。30代〜40代とかって今バリバリ子育て世代だから、そこはわりと若い日本であってほしいと。自分達の子供のために。だからその世代はどっちに入るのかって難しい問題なんだけど、40歳以上、40歳未満の、仮に”戦い”だと語りやすくした場合に、むちゃくちゃむちゃくちゃハードゲームなのよ。

(慎也) そうっすね。ハンデあればいいのにね(笑)さっき誰か言ってたけど。

(871) 若い子ひとり2票みたいな?(笑)

(慎也) そう(笑)

(871) そのルールを作るのも、若いリーダーを応援しないと…

(慎也) そうっすねー。

(871) わかりやすい所で言ったらスマホの投票とかは、全然実現不可能だと思わないのよ。でもなんで今それが進まないかって言ったら、結局若い子の投票率上げたくない一定の人達がいるから。

(慎也) やっぱそうっすよね。だって、どう考えても会場に行くのってすっげえ手間じゃないっすか。車出さないといけない人も絶対いるわけだし、電車で行かないといけないとか。そう考えた時に何かおかしいなとは思いますけどね。

(871) 今はルールに乗らざるを得ないじゃん。でもそのルールを作ってるのはこれまで選挙で応援されてきた人達だから、やっぱり自分達が変えたいルールを実行してくれそうなリーダーを応援するしかないんだよね。そのためにはまず、1個興味を持ったりとか、1回「ちょっと頑張ろう!」みたいな感じにならんことにはずっと、昔の人が作ったルールに則って諦めさせられて、「どうせしょうがねえわ」「どうせ言っても無駄だ」みたいな中で、上の人達でワーっと決められちゃう。結局その生活をしていくのは俺たちなわけだから、そこを頑張れたらいいなぁと思うけどね。

(慎也) 若者がその国の紐を握るじゃないっすけど、何かそういうエアーがちょっとでも出たら、頑張ってくれる人は絶対いると思うんすけどね。

(871) うんうん。最初の方に慎也が言ってた「どんなスタンスでどんな発信をしたらいいのかむずい」みたいなのあるやん?でも実はサウシーはメンバー間ではそういう話してたりする訳じゃん。なんだかんだ言って、ミュージシャンみんな興味持ってる方だと思うんだよね。だけど発信するってなった時に、ちょっとどっかでさ「面倒くさい奴って思われたらどうしよう」とか「なんか難しいこと言ってて”ちょっともういいや”ってなられたらどうしよう」みたいなのよぎるじゃん?

(慎也) そうっすね。

(871) だから必ずしも「どこの政党を応援してる」とか、説教くさくなる必要はないなと思うんだけど、結構「I Voded」みたいな感じでストーリーあげてる人たちもいるじゃん?俺、別にあの程度でいいと思うんだよね。まずは。その上で「どこの政党がいいのか」とか「原発はありなのか?ナシなのか?」とか「再生エネルギーがいいのか、どうか」みたいな。語りやすいとこもあるから。憲法第九条が…とか言い出したらさ「もう嫌!」ってなるけど(笑)原発あり・なしとかだったら「いやー難しいとは思うけど、やっぱない方がいいんじゃない?」とかになるだろうし、そういうなるべく共有しやすいところからでもいいと思う。で、もう1歩踏み込むとしたら、選挙近づいてきた時に、友達と2時間飲み会やったらさ、10分でもいいのよ(笑)10分だけでも(選挙の話ができたら)ちょっとは変わるんじゃないかなーっていう気はしてはいるんだよね。

(慎也) 政治の話って意外と話してたら尽きないっていうか。もう45分経ってるし。意外と喋ってるのも、マイナスになることないし。プラスになるし、いいと思うんですけどね。

俺もこの前「日本沈没2020」見て、余計に考えるようになったっていうか。大地震がきて日本が沈没してしまうみたいな感じになっちゃうんですけど、誰の言うことを信じるのか?とか、それこそ原発がどうのこうのとか、なんかもうちょっと考えた方がいいんじゃないかって思いました。それこそ最近地震の回数も増えているし。

(871) うん、そうね。まぁ、だってさ、視聴数が全てだとは思わないけどさ、選挙の話になった途端視聴者が減ったけど「その時点でちょっと心配ですよ」みたいなこと言ってる人がいて(笑) 

(慎也) 確かにそれはそう(笑)

(871) でも、それでも、今650人見てくれてるっていうところからスタートだと思うんだよね。この650人が、ちょっと友達と会った時に「選挙行った?」つって「あ、そうなんだ」っていうだけでも、なんかちょっとずつ変わったらいいなーって思うし、ムードが出てきたらいいなと思う。1歩目がとっつきにくいところがあるからさ。

(慎也) わかる。「難しそう」っていう。

(871) なんかもう勉強っぽいじゃん。学生時代にさ…

(慎也)「社会の勉強でやったよね」みたいなね。

(871) 社会の中の1個の科目みたいな感じがあるからとっつきにくいけど、でも意外とこうポップなところから入っていくと…なんだろう。じゃあ自民党の政治家の世襲制のところだったりとか。世襲制度じゃないんだけど結果的に小選挙区制度で応援されやすいっていうので、意外とドラマ的な面白さがそこにあったりだとかさ。

(慎也) うーーん。

(871) (笑)

(慎也) いや、なんかその、ぎりぎりかなって(笑)難しいところではある…

(871) ちなみにさ、どの政党がいいか?みたいなのって結構便利な情報も出てきてるんじゃないかなって思ってて。20個のQ&Aがあって、例えば「原発賛成・反対」とかそれに答えていくと「あなたの近い政党は何何党です」とか出てくるページあるから。

(慎也) へぇー!あ、そうなんだ。それ知らなかった。

(871) 慎也が「表になってたらわかりやすい」って言ってたけど、そういうのをわかりやすくやってるサイトとかも結構ある。

(慎也) 心理テストみたいな感じ?

(871) うん。だからそこに努力してくれてる人たちもいるはいるのよ。

(慎也) そっか。それ知らなかった。

(871) で、そこにたどり着くまでの「選挙 投票 政党」とかでググる1歩が踏み出せてない。っていうのが結構現状な気がするから、「じゃあググってみよ」までいけたらちょっとまた進むと思うんだよね。そのきっかけが友達との会話かもしれないし、家庭での会話かもしれないし、学校での会話かもしれないけど、それのうちの1個に慎也なり俺らなりがなれるんだったら、悪いことじゃないかなーって思えるんじゃないかな。

(慎也) そうですね。それ、例えばURLとかっていろんなところに張り出されたりするんですか?

(871) するする!ただ、Twitterとかでそういうアカウントをフォローしてるか否かの線引きがどこかであって。これ、俺が違うところでしてる話なんだけど、スマホなりインターネットは世界と繋がってはないんだよね。パーソナライズが凄すぎて。

(慎也) 日本のっていうことですか?

(871) 技術が凄すぎて。要は自分の興味ある情報だけが…

(慎也) あー!そう!それ本当に、良くも悪くもあるっていうか。AIの発達のしすぎっていうか。思ってたっす。

(871) そうなんだよね。今実際動かしてる人たちからすると良い状態になっちゃってる。若い子入って来ない方が政治って動かしやすいからさ。「なんだかんだ言って再生可能エネルギーの予算割くの大変やし、原発だけ動かしといた方が」って思ってる人からしたらさ、10代、20代、30代に一斉に「原発反対!」って言われたらやりづらいわけじゃん?だから逆確変みたいになっちゃってるんだよ、ってパチンコワード出してもわかんない人いるかもしれないけど(笑)
要は、当選が当選を呼んで当選を産むみたいな。

(慎也) まあ、デフレみたいな感じ?(笑)デフレって言ったら失礼ですけど。

(871) うん。そうねー。でも本当、今日は答えを出そうとか、押し付けようとか、そういうことでは全くないから。着地しなくても1時間ダラダラ、俺と慎也が選挙の話をしましたよっていうっていうだけで、意味があるかなとは思っていて。

(慎也) そうっすね。まぁ難しいと捉えてしまうのしょうがないから。なんか今「興味がない」っていう人がほとんどらしくて。「興味がない」とか「わからない」とか…まぁ「わからない」って興味がないからですもんね。だからそれこそ自分達みたいな…、この前も、キュウソネコカミのセイヤさんとかパノラマパナマタウンの岩渕も「期日前投票行ってきた」みたいなのをあげてたんです。そういうことだと思うなー。

さっき柳井さんが言ってくれたちょっと心理テストみたいな「あなたはこの党が一番合ってます」みたいな、遊びじゃないけど、ゲーム感覚でもいいからやって、今日友達とご飯行くからご飯の前に選挙行こうかなとか、友達と合流してから一緒に(選挙に)行こうかなとか、選挙に行くことを一つの予定に組み込むだけでも変わるかなーって。多分外国ってそうなんですよ。外国っていうかデンマークとかの人達もそうで、ちょっと調べたんですよね。「あなたはなぜ投票に行くんですか」って聞かれた時に「民主主義を守るための権利であり義務だから」っていう人と「自分の意見を反映するための機会だから」っていう人の二分化らしいです。行くことが当たり前っていう世の中になってるのが、すごいなって。

(871) そうだよね。なんかまぁムードだと思うんだよね。大体の日本人は、学校がまず社会として身を置く環境だと思うんだけどさ、少なからず影響受けるじゃん。「鬼滅の刃流行ってるらしいぞ」っていう情報を耳にするとさ「あ、ちょっと帰って見てみよ」みたいになるじゃん。好きかどうかは別としてね。で、俺と慎也でも一回りくらいあいてるから世代差あるかもしれないけど、やっぱ俺の時はまだまだテレビだったんだよね。慎也も多分、小中とかはテレビだったんじゃない?なんだかんだ。

(慎也) そうっすね。めっちゃドラマ好きやったし、お笑い番組とかめっちゃ見てたっす。

(871) ね。だから学校行ったら「昨日のダウンタウンの見た?」みたいな、そういう類だったと思うんだけど。(でも今は、学校でも)先生からぐらいしかそういう話ってでないと思う。だから友達界隈で多少なりね「自民党がどうのこうの」とかなるといいなーと思うんだよ。「あの人やばいよね」でもいいと思うのよ。全然。

(慎也) 「あの党の名前長くね?」みたいな(笑)

(871) 「あれ意味わかんないよね?」とかでも全然よくて。じゃあどうする?ってその後なりやすいと思うから。やっぱ、個人の自由みたいなのがすごい主張されすぎて人と話しづらいこともあったりすんのかなー。わかんないけど。政治選挙に興味ないっていうそれすらも個人の自由だみたいな風潮もあるじゃん。でも、税金で作られた道路歩いてもうてるしなぁ、みたいな気持ちはあるんだよね。あとは「給付金10万円配ります」って言ったらその10万円分もらうわけじゃん。せやったらまぁな〜…みたいな感じだね。

(慎也) そのお金を動かしてるのは、その人たちに任せててもいいのか、みたいなことにも繋がるし。

(871) 病気になった時の健康保険料とかもそうだし。
時間があれになっちゃってきたなー。俺、半分ぐらいは慎也の半生についていろいろインタビューしたかったんだけどね。

(慎也) 今日すか!?

(871) うん。

(慎也) 知らんかった(笑)言ってくださいよ(笑)

(871) いや(笑)全然選挙の話で1時間経ってもうたからまぁいいかと思って。

(慎也) 確かに。

(871) 意外とわかんないというか、多分今日見てくれてる人でも、慎也が1時間選挙の話をできる人なのかとかも知らないっていうか、やっぱ選挙の話って難しいなっていうところも含めてわざわざ発信しないだろうし。けど「聞かれたら全然話しますよ、バンドメンバーでも話してるし」みたいな感じじゃん。そういうところを聞く機会を作っていけたらいいなぁって。

なんかね、慎也が目をキラキラさせながら真面目なこと言える感じが、見た目とかパフォーマンスとかインタビューとかで多少は出てると思うんだけど、俺が世の中の皆さんに伝えたいのは、「マジもんのやつやから、この人」っていう…

(慎也) いやいやもう、ええってもう〜(笑)

(871) ちょっと変わってるとか、そういうレベルじゃないから、っていう(笑)その辺をちょっとね探ったり話が聞けたらいいなぁと思って。「どんな子供時代を過ごしてたのか」とか。

(慎也) あー、話したことないかもしれないっすね、あんまり。

(871) どこかの雑誌のすごいボリューミーなインタビューとかだったらあるかもしれないけど、それをもうちょっとカジュアルな感じで「どんな人生を歩んで今ここに居るの?」みたいな話がちょっと聞けたらいいなぁと思ってたんだけど。今度やろ(笑) 

(慎也) はい(笑)心しておきます(笑)
てか、さっきの「慎也もあんまり難しいこととかを積極的にSNSに呟かなかったりする思うし」みたいなの、確かになって思いました。無意識なのか意識的なのか、やっぱり若い人の方がSNS見てくれてるのはわかるし、わかってるからこそ若い人に喜んでもらえそうなコンテンツを提供したいじゃないっすか。それ、一緒やなぁって思った。

(871) 意識的か無意識かっていうのは両方あると思うんだけど、ここ5年〜10年(のSNSの発達で)すぐにレスポンスもらえるじゃん。そのリアクションがいい方にどうしても寄っていっちゃうんだよね。どうしても嬉しい体感値が高いから。

1個のツイートでもさ、”いいね”が50しかつかないものと、”いいね”が2000つくものがあった時に、「こっちの方が喜んでもらえるんだったらそうしようかなー」とか、「そうしようかなー」じゃなくても、嬉しいってなっちゃうから。2000いいねつくと。で、それは俺別にそれでいいと思うんだよ。やっぱり喜んで貰えるっていうのは嬉しいことだし。だからそれをやめなくていいから、”いいね”が50しかつかないものもたまに出して、足し算すればいいじゃんと思ってて。興味ない人は「興味ない」でスルーするけど。出さなかったらゼロじゃん。慎也はこういうことも考えてるよっていうのがゼロになっちゃうから。ミュージシャンが「期日前投票行ってきたよ」っストーリーで上げるのもその一個だと思うんだけど、反応があることもやりつつ、プラス「こんなことも考えてるよー」とか「今俺こういうこと興味あるよ」とか「みんなにも知ってほしいな」とかっていうのを挟んでいけるといいよね。あとはムードね。ムードができていくことで「あ、意外とそういう話もいけるんだ」みたいなことにちょっとずつなっていくと思うから。

(慎也) なんか「難しいそうだなぁ、選挙やだなー」みたいな、テンション下がっていくムード危ないなぁって思いますね。

(871) うん。だってそれで作られた日本で生きていくのは俺たちだし、もっと若いみんなだし。すげー気持ちはわかるんだよね。「面倒臭いから家で寝てたい」みたいなコメントもあって、私的的感覚で言ったらそれもそれでめちゃくちゃわかるし、俺も若い時そういう感覚だったりもしたんだけど、じゃあこれを何年続けられるかって問題もあるじゃん。今の日本の状態のまんま50年いくことはないから。

(慎也) そうっすね。100ないっすね。

(871) 50年後の若い子が「興味ないから部屋で寝てたいわ」って言っていられる日本が続くって決まってたらいいんだけど、やっぱそれはわからないからねー。ちょっと、ボチボチ日本も頑張れたらいいなぁと思うね。

(慎也) そうっすね。なんかアメリカとかイギリスでさえ、選挙のためのCMにハリウッド俳優使ったりしてますもんね(笑)

(871) そうそう。あれ、10年前だっけ?イギリスとか「国を分離するか否か」みたいな結構分かりやすい議題があったから。分かりやすい議題があるとやっぱ興味を持ちやすいっていうか。「日本はアメリカの中に入りますか?入りませんか?」みたいな国民投票があったとしたらさ(笑)みんな興味持ってくれそうな気がするんだけど。

(慎也) そうすね。右か左かみたいな話になっちゃいそうで怖いんですけど(笑)

(871) (笑)大丈夫、今日は思想に関しては一切喋ってないからね。

(慎也) そうっすね。

(871) そういう話も将来的にはした方がいいなぁとは思うけどね。

(慎也) うん。将来的にね。ほんまにあっという間に過ぎちゃったな。

(871) 明日あなたライブだし、ぼちぼち締めましょうかね。

(慎也) そうっすね。お風呂入ってきます。

(871) ありがとうございました!

(慎也) はい!こちらこそ。ありがとうございました。


(871) はい。ありがとうございました。
慎也と喋ったことで普段よりたくさんの人が見て下さって。ありがとうございました。はじめましての人もいたかな。サウシーやオーラルなどのマネージャーをしてる柳井がお届けしました。

普段はね、もうちょっと仕事の話とかをしてるんですけど、よければフォローしてもらえたらなぁと思います。コメント、色々興味深く見てまーす。ここでコメントしてくれるのもすごい嬉しいですし、まあ難しいと思うけど、見てくれたみんながTwitterで似たようなことをちょっと出してくれるだけでムードが変わったりするかもなーとか…。まぁもちろん、それぞれの社会性の中で生きてると思うので、無理してほしいということでは全くないので。じゃあ今日はこの辺りで終わろうと思います。見ていただたみなさん、ありがとうございました!おやすみなさい!

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