871ンスタライブ #023(山中拓也)

#871ンスタライブ  #023
2020年1月5日(火)

『THE ORAL CIGARETTES』(以下:オーラル)の山中拓也(Gt.Vo)を招いてお届けした第23回。中止となったCOUPLING TOUR『Tonight the silence kills me with your fire』についての話や、自分自身の身を置く環境の大切さ、そして『ORALIUM』の話などが展開された。

主催:柳井貢(以下:871)
ゲスト:山中拓也(以下:拓也)

(871) こんばんは。
皆さんお待ちかねでしたね。今日は拓也と話します。
「対バンツアー中止、残念です。」そうですね。本当に申し訳ない。今日はその話もしますよ。先程ツイートもしましたが、ONAKAMAに関しては、先日の(中西)雅哉の回の後半30分を見て下さい。(こちらから→ https://note.com/soragumi_com/n/n3f5666736dbb )
7日に緊急事態宣言が出るということで、世の中がどうなるのかがちょっと読めないので、勿論、映画上映についても何も考えてないことはないですけど、またそれはそれでお知らせします。今日は折角拓也が時間を作ってくれて話ができるので、どっちかいうと、普段なかなか表では出来ない話をしたいなと思っています。

さ、招待を送信。

(拓也) これ繋がってます?

(871) 繋がってるよ。

(拓也) 柳井さん1ミリも動いてないねんけど(笑)俺のせいっぽいな。こないだもメンバー4人で繋いでたら、どうやら俺だけいつもモザイクがかかってるらしくて(笑)多分俺の家の回線がそんなに良くない。

(871) そうかも。でもぎりぎり何とかなるよ。声は聞こえてるから。

(拓也) ほんますか。
あ!あけよろです!俺、喪中なので、おめでとうは言えないんすよ。あけよろっていう新しい言葉編み出して、皆に言ってます。

(871) でもそのポップさは喪にふくしてる感じせえへんけど(笑)でも故人も、未来を応援してくれてるやろから大丈夫や。

(拓也) そういう決まり事って、色々難しいなぁと思って。

(871) 決まり事っていうか故人との距離ってそれぞれバラバラやから、そこの理解とか配慮みたいなことちゃうかな。例えば、親族周りは一般人やったとして、拓也のインスタライブ観た時に「あの子は家帰った時しかそういう態度を見せへん」みたいな感じに言われても「ちゃうねん、ちゃうねん!これはこれで仕事やねんけどー…まぁ、そうやんな。その気持ちも頑張って汲み取るわ」みたいな(笑)難しいよな。

(拓也) うんうん。確かに。
今年は"あけましてよろしくお願いします"でいきますわ。

(871) そうしましょう。
…もう(最近)大変やな。

(拓也) 大変っすね、まじで。家おるとむず痒い気持ちになるっすね。だって…願うことはすごく良いと思うんすけど、参拝しに行って「コロナ早く終わりますように」はちょっと矛盾やんって思ってしまう自分もいて(苦笑)

(871) そうやんなぁ。(笑)

(拓也) じゃあ行かんようにしよう?みたいなさ(笑)なんか難しいっすね。

(871) 動いた先の立ち振る舞いもあるからな。遠出はしてないけど、近所のコンビニの前でたむろして酒飲んでたらあかんし、逆に神社行くのも、まっすぐ行って一言も喋らんとマスクして、まっすぐ帰ってくれば、とかね。立ち振る舞いって大事やなって思うし、参拝行くのがイエスかノーか、みたいなのだけでは計りきらんところがあるけど、大きくルールみたいなものを作ろうと思ったら規制せざるを得ない。改めて学校の先生とか大変やろうなって思うよね。

(拓也) いやほんまにね!生徒に対しても親御さんに対しても、どういう接し方をしていけばいいかも大変やろうし。先生の立ち位置ってかなり難しかったでしょうね。

(871) 大人になったからか、こういう仕事してるからかは分からんけど、その気持ち分かったりするよね。お客さんとのやり取りとかね。

(拓也) 確かに。似てる部分はあるかもしれないっすね。

(871) あの話しよう。ちょっと決まってないことあるから詳細は語られへんけど、春の対バンツアーのこと。ごめんな、っていう話と。

(拓也) そうですね。今回の対バンは昔からの仲いい友達やったり、久しぶりに行ける土地もあったからショックも大きいです。でも僕ら皆、柳井さんも含めて、出来るだけやれる方向でキャパの調整とか日程調整をしてきたけど、やっぱりライブハウスに何人入れていいかっていうルールに関しては、ちょっとこちらでどうしようもできなかったっていうのが悔しいっすね。

(871) ちょっと振り返ると、そもそも1年前にあのメンツとあの会場でハマったこともだいぶ奇跡やん。結構オーラルってさ、どこでもいいです、みたいなことはあんまり言わへんやん。この人達とこの土地に行きたいです、みたいな。全部ではないけど、その土地の会場を抑えたスケジュールに、相手がハマるかどうかをお願いするパターンやん(笑)そうやって去年、あれだけの会場とゲストをブッキング出来て、「おっしゃ!まわるぞ!」って言ってたら4公演しかできず、14公演を残すっていう。結局出来ひんかったけど、(振替公演を)発表するだけしたやん。見てもらってる人は分かってくれてると思うねんけど。頑張って調整したんやで!っていうのをわかって欲しいみたいな(笑)俺らのエゴみたいなとこあるけどね(笑)

(拓也) でも何もやらずに、ただ、こういうタイミングやから中止したって思われるのもね。やっぱりそこは伝えておきたい部分やし。

(871) もしかしたらスタンディングで出来るんちゃうかっていう期待を込めて今年の春まで調整してたけど、スタンディングフルキャパはまだ難しくて。今チケットを持ってくれてる人の人数を考えると、1日2回ししたところで入らんぞっていう。苦肉の判断ではありましたね。

(拓也) まだ詳細言えへんけど、できへんかった部分をどうするかみたいな話し合いをしてた時に、「え?これ、やるとしたら4回しやらな無理やったんすね?」みたいな(笑)それぐらいキャパの広がり方があったじゃないっすか。

(871) 一番大変なところ6回しとかあったよな?(笑)

(拓也) あったあった(笑)1日6回しはちょっと…(笑)ってなっちゃいますもんね。

(871) そんな感じでツアー自体は中止になりましたが、どんな形かはまだ決めきれてないんですけど、行きますよ!全会場!

(拓也) 足を運ぶってことに意味がありますからね。

(871) 対バンはさすがに付き合わすわけにはいかないので、オーラルだけで行くことにはなりますけど、何某あるんで。演奏ができるかどうかも分かんないけど、とにかく行く!

(拓也) 行った場所(ライブが出来た場所)は『Tonight the silence kills with your fire』に関する内容だったり『SUCK MY WORLD』に対する内容を伝えられてるかもしれんけど、行けてないところにどうやって伝えるかは考えて回りたいっすね。待ってくれてるやろうしね、皆。

(871) 皆さんお楽しみに…というか、楽しんで貰えるかどうかは俺らもチャレンジではあるんですけど(笑)折角スケジュールをとってあるし、少しでもアクションすることで前向きな気持ちを共有できたらと思うので。
あ、先に謝っておきますけど、僕は多分全会場は行けないんで……(笑)

(拓也) はは(笑)いや、大丈夫です(笑)

(871) 僕ここで、行きます行きますって言って、お前は来ないんかい!って怒られたら怖いから(笑)

(拓也) 柳井さんの持ってるバンドの数と忙しさ考えたら皆分かってくれると思います(笑)
というかツアーの最後に『SUPER BEAVER』と2日間やったじゃないですか?こないだぶーやん(渋谷龍太・Gt.Vo)と仕事で一緒になったので喋ってたんですけど、昔一緒に対バンツアーとか回ってた時にも、ツアーの後半になればなるほどライブが良くなっていくっていう作用を感じてたらしいんですけど、それが今回のSUPER BEAVERとの2日間だけでもかなり濃く出てたらしくて。1日目より、2日目の方が良かったみたいな感じで。SUPER BEAVERも2日目の方が鬼凄かったんすけど。そういう僕ら自体の成長もかなりこのツアーで期待してたし。ライブ出来へん分どうしようかなって家で考えても曲作るしかないからさ。で、曲を作ってると、ライブのことを考えて作るか、家で皆が聴いて少しでも気持ちが安らぐような曲書いたらいいか、もうすっげえ葛藤で(笑)むっちゃ難しいっすわ。

(871) もうでも、とにかく量書こう。(笑)

(拓也) そうっすね。でも多分、人生の中で今一番曲書いてるっすわ。

(871) せやろな。

(拓也) むっちゃしんどい!(笑)こんなん言うのあれやけど(笑)(笑)

(871) いやいや!もうお互いやばいで。(笑)去年の秋くらいから(笑)

(拓也) ははは(笑)そうっすね(笑)

(871) 表で動かれへん分、ブレーキのかけ方わからんくなってるとこあるやろ。やったらおもろいんちゃうか?と思った事を兎に角進めちゃうっていう衝動。

(拓也) でもやってないとやっぱりメンタル病むので、動けてて良かったって思いますけどね。

(871) せやねん。拓也は拓也で曲も書いてるし、『ORALIUM』やったりライブの企画やったりもするし、だいぶ考え方も幅が広がったやん。コロナのせいというか、コロナのおかげというか。拓也と打ち合わせしてることって、お互いこれ何屋さんですか?みたいな領域にも入ってきてるよね。(笑)

(拓也) そうっすね(笑)

(871) でも、いいなとは思ってるけどね。この苦しい時に、そういうことでメンタル保てるっていうのもあるし。前向けてる感じも得られるしね。勿論、1個1個のプロジェクトを成功に結びつけるために頑張るねんけど、大きくみたら最悪失敗してもいいって思うねん。

(拓也) 挑戦ですしね。

(871) そう。動かずに無理かも、やめとこ、無理かも、やめとこで得られるものってそんなに無いなって思うから。やれなくて苦しいことも物凄くあったけど、その分違うことをやりまくってお互い頭おかしいなってきてるけどね。

(拓也) でも他のバンドマンの友達からも、拓也めちゃめちゃ動いてんなーって言ってもらえるから、それが身内にも伝わってるってことはちゃんとお客さんにも伝わってるかなーっていうのは凄い思うし。そもそも僕は音楽の大学出てるわけでもないし、専門学校行ってるわけでもないから、自分の才能なんて、音楽は半分くらいかな、みたいな。あと半分は他の人に出来ない事とか、新しく何か起こす事とかが長所かもしれないっていうのを自分的にも思ってたから、それがこういう苦しいタイミングで発揮できたのはちょっと自信にも繋がったかなって感じがしてます。
にしても、僕の周りの人間びっくりするぐらい動いてて。(笑)凄く刺激受けるし、やっぱり勝っていく人ってどんな状況でも止めないっつうか、鼻くそほじってる状態を作らないっていうか。(笑)すごいなぁと思いました。改めて友達も尊敬できたし、結構いい期間やった。

(871) どういう環境に身を置くか、みたいなこともめちゃくちゃ重要っていうか。ここ最近一緒にいるなーっていう仲間が結果的にすごいアクティブな人達っていうこともあるけど、アクティブな人達に惹かれて一緒に居るようになったっていう、両方あると思うから。

(拓也) それこそ柳井さんが動いてるやつとかも、結構界隈で言われるでしょう?

(871) うーん…。俺もめちゃくちゃ意識してるよね。コロナなかったらインスタライブやってなかったかもしらんしな。

(拓也) 一生インスタライブの使い方分からんかったかもしらん(笑)

(871) ありきたりな言い方はちょっと恥ずかしさっていうか、全部言い当ててるわけじゃないから複雑な気持ちはあるけど、言うたら"発信する"ってことやん。何か発信していこうって思いだしたのも、 #オンラインライブハウス_仮 をやったりとか、LIFE OF MUSICもそうやけど、事務所にしてもサービスにしても、何でそれやってるか、どういう気持ちでやってるか、みたいなことが結構重要やと思い始めて。LIFE OF MUSICやったら、便利なだけじゃなくて、これだけデジタルの時代でいくらでもアーカイブ残せるのに、色んな権利とかしがらみとかで、ライブパフォーマンスでのセッションがアーカイブで残ってないの勿体無い、音楽ポップ史にとってもリスナーにとっても勿体無いっていうのを、顔が見える人が言ってた方が説得力あるなー、みたいな。そう考えたら別にバズらんでもいいけど、自分の考えを顔出して名前出して言える場所は作っておいた方が、自分に対しても周りの人間に対しても有益じゃないかっていうのはめっちゃ狙ってるよね。なんとなくではないっていうか。

(拓也) 動き方とか、生き方とか、その人の性格や生き様みたいなのって、顔を出して喋ったり行動にして発信していかないと意外と分からないじゃないっすか。メジャーデビューしてから色んな人の前に立つ中で、見ている人は「この人が喋ってることは信頼できそうやなー」とか「この人なんか薄っぺらいなぁ」ってふるいにかけていくと思うんです。更にそれがSNS上だとRTの嵐でどんどん広がって、ふるいにかけられてしまうから、そういう部分ではかなりリスキーかもしれないし、もしかしたら音楽だけ発信してた方が人に元気を与えられる人もいるかもしれない。でも僕は結構、その人がどうやって育ってきたか?とか、その人自身を見て喋ってることを聞いたりして、尊敬や憧れを持ったり、この人みたいに僕も頑張って生きよう、みたいなのを感じてきた人間やったから。そういうのを発信することで少なからず賛同者とか信じてくれる人は絶対に濃くなって、より自分の人生に活かせると思います。だから柳井さんがやってることは、僕じゃ発信できないフィールドにもタッチできてるやろうし、凄くいいことやなって思ってますね。

(871) そうやなぁ。拓也とか一緒に仕事してるバンドメンバーは多少なり俺の能力みたいなものを分かってる、けど、拓也に多少なり俺が信頼されてる部分とか、俺のやれることを別に隠す必要もないんちゃうかな、とか。アーティストをとにかく影で支えるのが裏方の美学、みたいな感じが根強いなぁと思いつつも、こうやって表で喋ったり、俺もFCの配信にでたりしてね、必要以上に裏に隠れてる必要もない気がするし。運営に関してはこの柳井っていう顔出てる人が責任持ってやってますよっていう方が信頼感があるんちゃうかなって。メンバーがもぎりの順番考えてる訳ないやん、みたいな(笑)こういうお客さんに向けてチケット売りたいとかは一緒に考えてたとしても、もぎりの順番とか、もぎりの間口の数とかはそりゃスタッフに任せてますよ〜っていう。じゃあそのスタッフってどの人ですか?って言ったら、「柳井っていう人おるやん?あの人やでー」っていう。役割分担ができる時代になってきた気はするよね。

(拓也) それをわかってもらうことも大事ですしね。一つ幅増えるじゃないっすか。「あ、そういう役割もあるんや」とか。

この間話してたんですけど、生き方かっこいいなぁって思ってる美容師さんがいるんです。その美容師さんは、美容院に入ってくる若手の子達を育てようって一生懸命、ファミリーとして頑張ってて。怒るときは怒るし褒める時は褒めるってすごい頑張ってるんやけど、やっぱり離職率が凄く高くて。なんでそんなに離職率が高いのかってなった時に、“美容師ってアシスタントの時はお金も全然もらえへんし、美容師で一位になったとしても何があるんか分からないので、もっと近道できる場所を探します”っていうので、"他のエンターテイメントの方とか、違う人を喜ばせれるところにいきます"って辞めていく人が多いらしくて。それを聞いた時にその人は、自分がちゃんと美容師界でも一位になって、そこから更にメディアに出たり、洋服作ってみたり、やりたい事を出来る立ち位置にまでいって、ここまで来れば次のステップ踏めるんやぞっていうのを下に見せたい、みたいなことを言ってたんですね。こないだ柳井さんともちょっと喋ったけど、今就いてる仕事は居心地悪いから辞めて、次のところに就いたら変われる気がする!みたいなので辞めても、辞めることに達成感を得てしまうから、結局そこから何も始まらへんくて。その美容師さんは、今、自分の目の前にあることとか空気を、どれだけ自分の居心地の良いものにするかを極めた先に、本当に自分のやりたいことが見えてくる、っていうことを、自分の人生を使って皆に知ってもらいたい。みたいなことを言ってて、素晴らしい若者への意見やなって僕もちょっと喰らったんすよね。

(871) まさにそうやと思うで。俺もこの配信を通じて、「変化ハイ」っていう、“変化することにハイになってる”って話をしてて。例えば拓也の人生を振り返った時にさ、銀行員にならずにミュージシャンになる俺は!って決めた時って、テンション上がってるやん?でも、その判断自体には覚悟がいったやろうけど、それで結果を出せるわけじゃないやん。ミュージシャンになる!って言ってからの努力量とか研究とかチャレンジで、今ここにいるわけやん。まだまだ先はあると思うけど。
転職する!とか判断する!ってことに、人はテンションがすごい上がってくるから、3年以内でちょっと違うところが見たくなったりするけど、拓也が言ってたように目の前にあることとか、そこの環境を居心地良くするとか、そこで出来ることを全力で取り組むみたいな大切だよね。
あ、思い出した!もう一個、近道みたいな言葉がさっき出来てたけど、もっと雑に言うと、楽に結果を出すっていうのは全く現実的じゃないというか。スポーツ選手で楽して結果を出してる人なんて1人もおらんやろっていう。しんどいトレーニングすらも自分の為に楽しめたり、辛いことを如何に自分の楽しさに変えていけるか、みたいな部分で、没頭できることを選ぶことはすごい重要やと思ってるけどね。

(拓也) そうっすね。その先に何か見えてないとやっぱり努力するの難しいですもんね。俺も凄い感じるけど、自分が学生時代にバイトやってた頃の目標は、とりあえず自分がバイトに行って、「おはようございます」を言った時に周りがどんだけ気持ちよく「おはようございます」を返してくれる環境になるか。こいつめちゃめちゃ仕事頑張ってて、仕事できるから「あ!よし!拓也来てくれたんやったらここからちょっと仕事楽になるかも!」とか、自分が来た時に皆が「あ、拓也来てくれた!おはよう!」って気持ち良く言ってくれる感覚とか空間を作りたい、みたいなのが目標やって。やから、ひたすら早くバイトリーダーにのし上がったろ!って、ひたすらそこに向けては努力できたんすよね。それって結局、僕、小さい頃にいじめられた時に、その空間が気持ちよくない時の自分の実力の発揮できなさを、幼いながらなんとなく知ってたから、できるだけ自分が行く環境は自分の気持ち良い場所にしようみたいなのがあって。バイトの括りでいうと小さいことやねんけど、自分の人生で言うとすごく大きい目標だから頑張れた。なんやろうな…俺は音楽が好きやから、音楽の為に頑張れたっていうのは、たまたま音楽見つかったからそれはラッキーでしたね、って言われてしまったら終わりやけど、自分のいる場所の空気を良くしたいっていうのは誰でも思えることやと思うし、誰でも掲げられる目標やと思うから。そういう小さい目標でも頑張れる材料になるけどなぁっていうのは凄く思いますね。

(871) なるほどなるほど。

(拓也) そういう悩み僕にDMしてくれる子とかも多いから。

(871) 確かに。俺も、音楽の仕事したい!って言って音楽の仕事をしてるわけではないですよーってよく言うけど、(笑)結果そうなったっていうだけで。でもそれをやっぱり、羨ましく思ってもらえたりもあるけど、拓也の場合の“居心地の良さ”みたいなことでいうと、俺はシンプルに、自分が自分でいて良かったなって思えるように、ありがとうって言ってほしいみたいな。ありがとうって言ってもらえたら、“あ、自分がいてこの人の役に立てたんやな”っていうのを実感できるから、それを生きてる中で集めていきたいっていうか。その実感を持って生きていきたいっていうのはある。その積み重ねやったりもするしね。

(拓也) 今の僕と柳井さんでもちょっと違うように、やっぱり人によってそこの感覚って絶妙に違うじゃないですか。僕はあんまり、ありがとう、は人としてやなと思ってるけど、僕の仲良い人のSIVAさんとかもよく、人にありがとうって言ってもらうことが凄く自分の頑張りに繋がるみたいなことを言ってて。それはなんか俺の中にも少しはあるかもしれんけど、中心ではないから、各々が育ってきた環境できっと人生の目標というか、自分が行く場所、行く場所でどういう感覚を持ってそこにいるのかっていう意味が全然変わってくるんやなぁって凄く感じる。

(871) でもそれでいいんちゃうかな。美容師さんの話もさ、拓也自身のバイトの話やったり、実体験と重なって、居心地を良くするっていうのが拓也の中から出てきたりするやん。俺も俺で、自分の過去を振り返った上で、象徴的な言語化が、ありがとうって言ってもらうこととか、っていう。哲学的に言ったら、そんなに大きな違いはない。あの人がこう言ってたから、だけじゃなくて、ちゃんと自分の実体験もそこの背景にあった上で、その人なりの言語化が見つかるのが大事なのかも、ってちょっと思った。

(拓也) 確かに!自分がいいなーって思う他人の言葉とか自分に刺さる他人の言葉って、少なからず自分の人生の中に絶対共感できる部分があるから、人によって憧れてる人も違うやろうし、人によってこの人かっこいいなーって思う人も違っていくんでしょうね。産まれて最初は、オカン、兄貴、おとんの環境で赤子の時に育ち、そこから色んな人に出会って今まで生きてきたのって、僕も僕が出会ってきた人は僕だけのオリジナルやし、柳井さんが出会ってきた人も柳井さんのオリジナルやろうし、そういうオリジナルの中での目標って、絶対自分の人生を振り返った時に、見つかってくる気がするんすよね。

(871) 自分が、よかったな!とか、今ちょっと楽しいとか、拓也で言うとこの居心地がいいとか、明日も仕事場行こう!って思えるような出来事とかに、ヒントを持ってトライアルしていけるかな気がするよね。

(拓也) そうっすね。僕バンドのボーカルやる中で一番良かったなぁって思ったのは…めっちゃ変な言い方したら、ボーカルの立ち位置って隙間産業やったりもするじゃないすか。バンドもそうかもしれないっすけど。何でもそうかもしれないっすけど。今、世間に無いところに自分の才能をどう刺していくか、みたいな。それって結構自分のこと知ってないとできないっていうか。やっぱりボーカリストとして、フロントマンとして、どういう顔になっていくのか。考えるのに、自分の人生を振り返ることを避けては通れなかったんすよ。自分の人生を振り返って、こういう環境で生まれてこういう性格やったな、どこで自分の性格変わったんやろ、とか、どこで自分の人生観変わったんやろっていうのを振り返ってない人達が意外と多いなって思って。それって凄く自分の中でも生きてるし、凄く大事なことやったなっていうか。それでこれから先の人間関係とかも見えてくるし、「あ、俺こういう人好きやったんやなぁずっと」とか「俺こういう人とずっと一緒にいたら自分が成長できるタームに入れてたんやな」とか。バンドやっててよかったなぁって思うのは、自分の人生をちゃんと振り返る機会を与えてもらえたことやなぁ。

(871) いやぁ、面白いとも言えるし、不思議やなとも言えるし。

(拓也) でも柳井さんとオーラルの出会いもね、俺は最初柳井さんに対して、なんやこの人!って思ってたけど(笑)結局やっぱり今、ここまで動けてるのって、今のこういう柳井さんとの関係があるからやなぁとは思いますし。結局出逢っていく人で、面白いなこの人、って思う人って自分のやりたいことを一緒に出来る人な気がする。ほっといてもついてくるんすけどね(笑)

(871) 俺ちょっとよく分からへんけど、自分は結構好きな人とすごい付き合っちゃうし、苦手な人と無理して付き合うということはあんまりせえへんから、だけど皆そうとも限らんのやろうなとも思うのよ。どっかで社会性やったり、損得勘定やったり、グループのこの人は好きやけどこの人は苦手、でもこのグループには属しといた方がいいか、みたいなのとか。それをゼロにする必要はないとは思うねんけど、自分がこの人は面白そうとかこの人に認められたいとか、そういう嗅覚も忘れずに、アンテナを張っておくことで、身の回りの人間関係を、自分の信頼をおける人で形成できるようになっていくんちゃうかなって思うけどね。

(拓也) そうっすね。僕もどちらかというとそっちタイプの人間やったんで。人目気にしてたし、なんか良いように見られたい、万人に受けたいって思ってたし(笑)あんまり好きじゃない人にも愛想よく、今でも僕あんまり愛想悪く人にすることは…自分では心当たりないっすけど(笑)意外と人当たり…なんて言うんやろ(笑)よっぽど嫌いじゃない限り…。

(871) グループとか仕事とかっていう中で、わざわざ攻撃する人は勿論いないと思うし、俺も共感やねんけど、でも同時に誘いが来た時にどっちに時間を割こう、みたいな部分でいうとある程度正直でいるんやろなぁと思ってるけどね。拓也も。

(拓也) 確かに。でも、なんていうんだろう、万人から声かけられたとして、じゃあずっと皆と仲良くしようって一緒にいると絶対心すり減っていくし…。僕、上京したての時に2週間くらいだけ付き合った子がいて。その子はすぐ海外行っちゃったんすけど、海外行く前に、「拓也はどんな人にも愛想笑いするし、ちゃんと笑って優しく接してあげるから、多分心疲れてると思うねん」みたいな話を急にされて。「一旦、自分の中の日常のルーティンを作って、そこに人を介入させないルーティンを1回作ってみたら?」って言われて。なんでなんやろ?って思ってたんすけど、まあ深くは聞かず、一回やってみようと思って。朝起きて白湯飲んで…みたいな、めっちゃ細かいところまで全部ルーティン作って、仕事行って帰ってきたら絶対5キロランニングして、その後は映画2時間観て寝る!飲みも行かない!っていうのを一時期作ってやってたんですけど、その時に自分にとって必要な人がめっちゃ見えてきて。「あっ、この人おらんかったら俺やる気でえへん」とか「この人と一緒に定期的に会わな自分の心を落ち着かへんかも」とか。すごい見えてきたのを覚えてて。それが今のコロナ禍とむっちゃ似てるなーと思って。だからこのコロナ禍で多分皆も、そういう人との関係みたいなのを凄く深く考える時期なんちゃうかな?って。病むやろうけど、すごく大事な時期やし、向き合ってみるのも凄く良いことやなぁって思ってる。最近。

(871) こういう話は尽きないな。永遠喋れる系のテーマやからな。

(拓也) 永遠喋れますね。1時間あっという間っすね。

(871) もうちょっと宣伝っぽい話したかったのに。ORALIUMの映画の話をしたかったのに、忘れてはないねんけど、話の流れに身を任せたら。

(拓也) ORALIUMの話って、あきらの時とかもちょっとしか喋れてないんか。

(871) 割とこないだ雅哉とは話してんけど、雅哉との話で拓也を超絶褒めちぎったっていうフリがあって。

(拓也) なにそれ!(笑)僕、最初の柳井さんがポケモンのココを観に行ったっていうところまで聴いてて、そこから仕事しちゃったんすけど、ココめっちゃ良かったっすね。
あっ、また話逸れそう。(笑)

(871) 観た?(笑)

(拓也) ココめっちゃよかった(笑)マスクびちょびちょになった(笑)俺、柳井さんに勧めようと思ってたんすよ。MAHさん(SiM・Vo.)にも勧めたもん。(笑)

(871) あ、ほんま?

(拓也) 最初の曲、岡崎体育とSiMが一緒に作った曲から始まってんすけど、MAHさんが「鬼滅かポケモンかまだ悩んでる」って言うから、めっちゃポケモン勧めて。「親になった人は絶対にみてほしい、僕でも泣いた」って言って(笑)柳井さんにも勧めようと思ってたんすけど、雅哉との配信を観てたら、あ、観たんや、って。

(871) そうそう。えんとつ町のプペルを観た?っていう話の振りで俺はココを観に行ったけどって話をしてて。

(拓也) そういうことやったんすね。でも観てよかったっしょ、絶対。映画館の親子で来てた親の方が、皆すすり泣きしてたっすもん。やっぱり父ちゃんって、自分で産むわけじゃなくて急に父親になるっていうのを突きつけられるのが凄いリンクするんでしょうね。

(871) 雅哉とも話してたけどさ、俺の状況下においては両方被るわけよ。娘が2人とも。(笑)

(拓也) ははは(笑)そっかそっか(笑)

(871) 勝手に重ねるっていう。親子っていう事実もそうやけど、血が繋がってるとか繋がってないとか、事実がどうとか、戸籍がどうとかだけじゃなくてさ。俺と拓也で言うても、確実に出逢った時の8年前ぐらいの時のお互いの感情と今とでは全然違う訳やん。時間とか行動とかチャレンジとかを共にすることで育まれる愛みたいなのは凄い大事だなって思うけどね。親子に限らず。だってココも、多分やけど、12、3年くらいザルードとい一緒に過ごした訳やん。

(拓也) 柳井さんの口からザルードって出てんのがむっちゃおもろいんやけど(笑)(笑)

(871) ははは(笑) それがあっての最後があるからな。1年ぐらい前に出会ってたら、あの最後はなかったはずやん。
…ってちゃうねん!だから拓也!(笑)

(拓也) はははは(笑)ココで話終わりそう(笑)

(871) 手短にORALIUMの話してや。

(拓也) そうっすね。うわ、手短に、か。ORALIUMを有観客でやって、観に来てくれた人にも、WOWOWの放送とかで観てくれた人にも、多少は伝わってる部分もあるとは思うんですけど、結構『Kisses and Killes Tour』で伝えたいことからも話が繋がってたりもしてて。僕ら昔からずっと同じこと言ってるんすけど、自分で意思を持って選ぶっていうところを皆に伝えていきたいっていう芯の部分から、『Kisses and Killes Tour』も派生してたメッセージだしORALIUMも自分で何を選択するか選んでいく。人生は自分の選択の連続やから、その選択一個一個を大事にしてほしいって部分と、あとはそれと真逆の皮肉の部分。そういう近代的な技術みたいなところに対しての、うーん…反逆っていうか…本当にそれでいいんですか?っていう部分のどっちもドッキングして作った作品なので。映画館で自分でセットリストを選べるところにも意味があるし、それによって導かれるライブの内容を観た時に皆が何を感じるかっていう部分を、各々が各々の感情を持って帰ってほしいっていうのはすごく思うので。そういうことも頭に入れてもう一回観て貰えると見方も変わってくるんちゃうかなーとも思う。っていうのが手短に伝えられる内容の中心ですかね。

(871) ありがとうございます。いやぁ…まぁ緊急事態宣言のこともあるから、無理はしてほしくないし、配信で観るっていう人はありがとうございますやねんけど、でも映画館の大画面であのセットを観るっていうのも、俺はめっちゃ楽しみにはしてるけどね。その話は雅哉ともしてたけど。

(拓也) だって多分今までなかったんすもんね。映画館でゲーム感覚っていうか。

(871) それもそうやし、あのステージの迫力ってスマホのサイズでは絶対伝わらんみたいな。

(拓也) いや〜〜…こんなん言ってしまったら、マジ本末転倒ですけど…スマホで伝わるもんなんて…もう…知れてるっすからね…(笑)今回の作品も然りですし。

(871) 他のライブもな。そうやけどな。
ライブの現場に来れなかった人、映画館行けない人っていうのは、勿論それをいつか体験できる想像膨らまして楽しんで欲しいっていうのはあるけど、味わえる人は是非味わって欲しいなって思うよね。

(拓也) そうですね!

(871) よしゃ。終わろうかな。

(拓也) 本当にありがとうございました。

(871) ありがとうございました。
たまーに呼びます。(笑)

(拓也) たまーに呼んでください(笑)余裕があれば全然大丈夫です(笑)

(871) 中身はさておき、明日もどうせお互い仕事で逢うので。

(拓也) 完全に僕、昼夜逆転してしまったんで明日起きれるか心配。

(871) じゃあ起きるのだけ頑張って。

(拓也) うん。頑張る。でも今日中に終わらせなきゃいけないのがまだあるんで、ちょっと頑張ってから寝ます。

(871) 頑張ろ、お互い。俺もあるよ、LINEしたやろ(笑)

(拓也) あ、ありがとうございます(笑)頑張ります!

(871) ほんなら、ありがとう!面白かった!

(拓也) 面白かったです!皆もありがとうございました。
お疲れ様でした!バイバーイ!







(871) ありがとうございました!

もうちょっとだけコメントを見つつしゃべりますけど、「YGNTの5週連続配信本当に楽しかったです!Billboardでリベンジライブや、『蝋燭の私』に続く新曲とか、第二弾の活動はないんですか?」
Billboardのライブはやりたいですね。まだ具体的には決まってないですけど。でもあれは基本的に、Billboardでライブをやるっていうところから始まってるので、YGNTでどんどん新曲を作っていくみたいなことは、今のところは具体的には無いと思いますよ。でも僕が分からないところでメンバー間でやり取りしてることがあれば、それは楽しみですね。あるかどうかは分からないですが。

「最初の拓也さんの印象と今の印象ってどんな感じですか?」
一言で言うと、凄いしっかりしたなーっていう感じですね。

「柳井さんと拓也さんの対談とか文字で残るのも良さそうですね」LIFE OF MUSICのがSENSAっていうメディアであるので、よかったら読んでみてください。
(こちらから→ https://sensa.jp/interview/20200819-lom.html)

「あと(オーラルで)呼んでないのシゲさんだけですが、今後予定されてたりしますか?」具体的な予定は決まってないですが、いつか呼ぶと思います。

「映画上映で『嫌い』が選択されても映像はあるんですか?」いい質問ですねぇ!楽しみにしておいてください!

「対バンの土地だけじゃなくてアリーナの土地にも来ていただけますか?」
それはそれで、名古屋と大阪はイベントで行ったりもしてるので、だからいいやんっていう話ではないですけど、対バンと同じ形では行かないと思いますが、別の形でまたお会いできるように色々考えますね。

「オーラルに初めて会った時の印象が聞きたいです」
うーん。なんか元気な子達やなぁっていう感じですかね。普通ですみません。

今、コロナだから話の焦点がボケそうですけど「和歌山に来て欲しいなぁ」とか「青森には来てもらえませんか」っていうコメントもありますが、そこねコロナ関係なく、僕いつも難しいなあと思ってるんです。例えば、47都道府県ツアーみたいなのは、住んでる方に喜ばれるっていうのは分かると思うんですけど、それを本当に実践したら、バンドがやりたいことをやれないことが出てくるけど、それでも来て欲しいかどうか…っていうところもあるよな、とか。47都道府県をオーラルが回ろうと思ったらまず、ステージに楽器が全部乗っかるのか問題もある。自分の土地に来て欲しいっていうの気持ちは凄くわかるんですけど、例えば青森で仮にやったとしても、青森も広いので、"いやこっちの方面にも来てよ"っていうのに応えられへんのはしょうがないよね、っていう。あ!全然言ってもらう分には良いんですよ!なかなかね、直接言う機会が無いと思うので、コメントでいくらでも飛ばしてもらって良いです。けど、全部に応えられるものではないかも、とか。
あとどっかで話したことあるような気もするんですけど、ディズニーランドが47都道府県にあっても皆行くかな。それは極端な例やがなって怒られるかな(苦笑)なんて言ったらいいんでしょう、簡単に手の届かない存在みたいな、1年に1回そこに向けて頑張る!みたいなことも楽しみの一つになったりするんじゃないかなーっていう。だから逆に、ちょっと遠くにお住いの方は東京に住んでる人が羨ましく思えたりするかもしれないですけど、東京は東京でいくらでも行けるので、逆に遠くの土地だからこそ味わえる良さを味わえない都心部にお住まいの人もいると思うので、自分の住んでる町の環境を楽しめて、エンターテイメントに触れたいってなった時はそこに向けて、お仕事を頑張ったりね。ディズニーランドに乗る夜行バスの前々日ぐらいから楽しかったりするじゃないですか。とかも含めてね。まぁ行ける範囲は行くんですけど、どっちもありますよねっていうのを僕は実は、常々思っていたりしています。

大人になるっていうのもそういうことな気もしますしね。うちの娘はTikTokが13歳になるまでできない〜って日頃からTikTokに文句言ってますけど、それはもう13歳になるまでの楽しみやなって。大人になったら楽しめることが増えるのはあるよね〜って娘とも喋ってます。

よし。思った以上に観てくれてる人が残ってくれてて、ちょっと切りづらいなぁと思ってるんですけど、皆さん明日もあると思うので、ぼちぼちお別れしようかな。
折角なので、今日の拓也とのきっかけで初めて観てくれた人もいると思うんですけど、このメガネの人が喋ってるのもちょっと面白そうやな、って思ってもらえたら、他にも色んなお喋りしている回があるので、ぜひご覧いただけると嬉しいです。

あとnoteの方もちょこちょこ更新してたりするので、ぜひご覧頂けると。文字でも読めるので。宙組さんという方が文字にしてくれてて、宙組さんのnoteにも書いてくれてるし、より編集したポイント掻い摘んだものを、ちょっとゆっくりですけど、僕のnoteに掲載しているのでご覧いただければと思います。
(こちら→ https://note.com/gift871/m/mbcd84a73c04a)

ではでは、明日からも頑張りましょう。
今日もありがとうございました。おやすみなさい。


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