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【約5,000字】大樹ディアルガが強い!(全文無料)

こんにちは!
私、「そら」(@sora_wa_hiroi_)と申します。

ステラミラクルが発売されてもう少しで1ヶ月が経とうとしております。

その中でメタングディアルガデッキには「偉大な大樹」を入れた構築が登場しました。

今回試した構築はこちら
デッキコード→p2MySU-HWzhPi-MR2RyX

メタングラインを削る…ザマゼンタを抜く…などの微調整をした上で、ヨノワールラインのサイド落ちによる大樹を利用できないパターンを防ぐための2-2-2構築

ボムを打つため、カウキャも採用し、ボスを減らしました。(ボス1カウキャ2でもいいかも)

また、サポート自体も減らしたこともあり、ボールが実質3枚ドローになるキチキギスexも採用しました。(が、ベンチ枠マジで狭くてやはり好みでは無い…)

今回はこちらの構築を使用してみて感じたこと、新たな発見などを述べていきたいと思います。
(もちろん数回程度の試行では得られきれていないものも多いと思いますので、必ずしも正しい内容では無いと思います!ご了承ください!)


❶「偉大な大樹」が相性良い理由

もう既に試運転をしたり、YouTubeでの対戦動画を視聴した方が多いと思うので、簡単に説明します。

まず、偉大な大樹のテキストを噛み砕いて紹介すると…

「場に置いて数ターン経った たねポケモンを、1進化させることが可能。さらにそのまま2進化させることも可能。」(VstarはV進化ポケモンなので対象外)

こんな感じ。

進化させたいポケモンとは

①メタング
②ヨノワール(サマヨール)

メタングは言わずもがな1進化ポケモンなので、進化させることが可能です。
基本的にこのデッキでメタングに触ることは基本的には「ハイパーボール」もしくは「素引き」しかないため、メタングを山から直接持ってこれるという点ではかなり嬉しい点。

続いて、ヨノワールやサマヨール。

カースドボムはデメリットにならない

ヨノワールやサマヨールの「カースドボム」を使用することで、スタークロノスの打点を「220点」から「270点(220+50)」や「350点(220+130)」と上昇させる役割を担ってくれます。

また、サイドを一気に進める関係上、たとえばサイドを既に4枚取られていたとしても、そこから「カースドボム」を宣言し、1枚取らせてでも残りのサイドを取り切れるのであれば、ゲームを終わらせる流れを掴むことが出来ます。

最近であればディアルガVstarを取る目的で相手からカースドボムが飛んでくることが多いです。
このケースだと、ボムでサイドを1枚+ディアルガVstarを取れるだけのポケモン(たとえばリザードンex)を使ってディアルガVstarを取っているため、実質サイド交換は「こちらが2、相手が3」とも考えられます。

なんならボムを2回打ってくることも多く、結果的にこちらが能動的に取るサイドの枚数が4枚だけなこともよくあります。

「相手からカースドボムを使ってくること」や「こちらはサイドを一気に進める力があること」を考慮すれば、こちらがボムを使うことは「サイドをあげてしまう」というようなデメリットになりずらいとも言えます。

サイドを6枚取りできる

ここからが本題。回し方の話し。
偉大な大樹を交えることで、カースドボムの良さを最大限まで引き出すことが出来ます。

具体的に、こんな盤面を目指します。
(ヨマワルは前の番から置いておくこと)

目指したい盤面

次に、偉大な大樹でヨマワルをサマヨールに進化。
そしてそのままヨノワールまで進化。

ヨノワールを起動。
相手にサイドを取らせますが、こちらもサイドを取れるポケモンにダメカン13個を乗せ、サイドを1枚取ります

ここからサイド獲得スタート。

ここで、すごいつりざお(ヨマワル、サマヨール、ヨノワールを戻す)&ネスト(なかよしポフィン)の使用でヨマワルを再び盤面に置きます

つりざおで戻して、ネストで置いておく

そして、相手の盤面のサイドを2枚取れるポケモンに対して、スタークロノスを宣言。サイドを2枚取ります

残りサイド3枚

ここからEXターンに突入。(スタークロノスの効果によって「もう1回自分の番」が始まります)

ヨノワールの採用進化ラインが「1-1-1」の場合、ここのドローがサマヨールかヨノワールであることだけが失敗例。
引かなかったのなら、
偉大な大樹を再び起動させ、EXターンを打つ前に場に置いたヨマワルをサマヨール、そしてヨノワールに進化。

そのままカースドボムでサイドを取れるポケモンにダメカンを13個乗せ、サイドを1枚取ります

残りサイド2枚、ボス所持

そしてバトル場のディアルガVstarについているエネルギーの数で倒せるサイド2枚の相手のベンチポケモンを呼び出してきぜつさせるなどをすることで、サイドを2枚取ります

サイド6枚取りきり〜!

このような流れで「1-2-1-2」と6枚のサイドを2ターン(実質1ターン)で取りきることが可能となります。

もちろん、事前に数枚のサイドを取っていれば「ボスの指令」は不要なパターンが多いです。

ボスがなくても、サイド2枚取られまいと差し出したサイド1ポケモンをメタルブラストで倒す&「カースドボム」でサイド1ポケモンを倒すことが可能なため、先にサイドを1枚取っている&相手の盤面にHP130以下のポケモンが複数いるのなら、相手は為す術がありません。

時々ネタとして使われる「ずっと俺のターン!」が、エクストラ環境では可能と聞きますが、ついにスタンダード環境でも可能となったわけです。
革命的。すごい。

❷これはもはやデザイナーズカード?!

ここからは本当に適当なことを話します。
趣向や好みの話。

大樹というデザインが好き

みなさんは"世界樹"という存在をご存知でしょうか。
通称ユグドラシルとも呼ばれ、北欧神話に登場するもの(らしい、漠然としか知識なくて調べました)ですが、天界と冥界を繋げて世界を成立させる1本の木のことを指します。

なんて細かい説明はなんでも良くて…

大事なのは
スタークロノス≒天界
カースドボム≒冥界
と捉えた時に、

この2つを合わせて
「サイドを6枚取れる」という世界を成立させている
とも捉えることが出来ます。

カードイラストの話

この捉え方にすぐ至ったのには、カードのイラストが起因しております。

サムネにも載せておりますが、ディアルガVのSAって本当に美しくてカッコイイですよね。
初めて見た時からずっと大好きなデザインです。

空駆けるディアルガに、後光が差してるような図。
彩り豊かでレリーフ加工の彫りも細かく、いくらでも眺めていたい。

こんなイラストを見たら、
オリジンディアルガ≒天界」と結びついてしまう。
対する「ヨノワール≒冥界」は皆さん納得だと思います。

これらを結びつけ、世界を成立させる。

多分こんな感じ(適当)

世界線が違えば、
ディアルガとヨノワールが争っていて世界樹をきっかけに仲良くなるような映画なんてものが作られていたかもしれないと思いませんか…?!

そんな想像力を掻き立てられてしまうような良いカードデザインだなと感じました。

❸全体を通して、大樹ディアルガの評価

ここまで本筋情報から単なる趣向の話までしてきましたが、いかがでしたか。

偉大な大樹をACE SPECとして採用することで、「一度にサイドを全て取る」というようなこれまでに無い戦術を手に入れただけでなく、カードデザインの豊かさに気付かされて想像力を掻き立てられる面もありました。

大樹がデッキの根幹すぎる

しかし今回のような特殊な戦術は、神話からもわかる通り「偉大な大樹」があってこその話です。
ポケモンカードにはそのゲームのルール上、「サイド落ち」という事象も起こりますし、そもそも確定で持ってくる手段をこのデッキには備えておりません。
デッキの中心となるはずのカードにもかかわらず、「まあ引けるやろの精神」で探しに行くことで、一体どれだけ実際に引けるでしょうか。

この点が僕の中でかなり引っかかるポイントであり、回していた中で大樹型の安定感のなさを垣間見たような気がしました。

実際に使った時の話

まさに先日の自主大会にて使用した際、
大樹を延々と引けずにヨマワルがずっと盤面に出たままな状況が続いたり、サマヨールがサイド落ちや手札に来る事象により大樹を実質的には使えない状況となったこともありました。

はたまた、ヨノワールラインを入れてる関係上メタングラインを削ったこともあり、「メタングに乗れない、エネルギーがつかない」といったこともありました。

一方で、スタークロノスを絡めて一度にサイド5枚取り出来た試合もありましたが、相手が思い切り回っていた訳ではなかったですし、正直過剰なムーブをかましていたため、その1回に集約して残りの試合を無下にしてしまうのならば、デッキリストの見直しやそもそもの採用を考え直す必要があるとも感じました。

カースドボム自体は強い

とはいえ、ヨノワールやサマヨールのカースドボムはスタークロノスで取れる相手のHPを広く見れることに繋がるため、共に使用するメリットは相当に大きいです。

ディアルガデッキに限らず、ヨマワルがベンチに出てきた時には「ボスを使ってでも先に取る」といった動きを優先させる人がいるほどに、カースドボムへのヘイトは高め。

自分が使うなら

それならこんなのはどうだろう?
と思いついたしょうもないデッキリストがこちら

もはや大樹抜き。
適当に強そうなプラキャでも入れておきましょう。
そして、ヨノワールラインもヨマワルだけ。

相手がもし「偉大な大樹」採用のデッキの場合、ヨマワルをチラつかせることで、そのプレイタイミングを躊躇させることが出来そうという考え。

もちろん大樹を入れているデッキの多くにはふしぎなアメが多投されていますが、

「ボムを使えばディアルガVを取れる…」
「けどボムを使うためには大樹を張らないといけない…」
「けど大樹を張ったら、こっちが剥がすまではおそらくタダ乗りされる…メタング進化する…ヨマワルも進化する…」

なんてことが相手の思考を巡ることでしょう。
まあ、ヨマワル進化しないんですけどね。

以前のnoteにも耳にタコができるほどに述べておりますが、ディアルガデッキは「自分のやりたいことをしっかり通す」デッキです。

そこに加えて、現環境の展開速度がスピーディーなため、「相手の全力を受け止める必要」があります。

しかし、ヨマワルをチラつかせることは「相手の全力を受け止める」ことにはなりませんが、「相手に全力を出させるか、立ち止まらせるかの2択の選択肢を思い出させる」ことに繋がります。

相手が全力を出さずにスロースタートしてくれれば、こちらの省エネメタルブラストから少しずつサイドを先行し、ゲーム展開の舵を切ることが出来るように思います。

結論

大樹型ディアルガは「強い!」

(…けどヨノワールライン1-1-1だとサイド落ち厳しいし大樹を引けないとそもそもデッキパワーが落ちているだけだし、エネルギーも少なくしてるし、ドラパルトexの的を出してるようなもんだし、大樹引けたとしても張るタイミング難しいし、張りたいときに毎回手元にある訳では無いし、そもそも確定サーチが無いのにどうやって引けばいいのって話だし、ライコには結局不利な構築になってるし、最近暑すぎてアイス食べたいし)

ただ1つ…
サイドの一気取りはロマンに溢れています!
ひとまず皆さんも一度は組んでみてください!!!




あ、一度だけでいいですよ〜!

【完】


ちなみに、大樹型を経てもなお、
私が現在、使用しているメタングディアルガデッキのリストはこちらに掲載しております!
「レギュ落ちまでこれでいいのではないか」と思ったほどに平均勝率が高いため、お時間ありましたらご確認よろしくお願いいたします!


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