水素レンタルを試してみた結果

水素は活性酸素ヒドロキシラジカルを消去する抗酸化作用があるとして、その効果は注目されている。

水素に興味を持っていたため、まずは水素吸入できるサロンを探し訪れたのが昨年の初夏だったか。
そのサロンでは、吸入前と吸入後に指先の毛細血管の様子を拡大して見せてくれる。
1時間吸入をした後、特に何が良くなったというような体感はなかったが、汗をたくさんかいたり、尿量が多いかなという感じはあった。
活性酸素を水に変えて排出する作用があるそうだから、そのおかげかな?
活性酸素が多かったのかな?と思ったりした。
水素の効果は総じて、重篤な症状のある人には感じられるが、健康な人にはこれといった体感は感じられないそうだ。

そんなこんなで、その水素サロンに何回か通った。
そこで出逢った「最強の水素術」という本がある。
その本には、水素の効果について、病気から健康維持、ストレス、認知機能、美容アンチエイジング、抜け毛、筋肉痛から腰痛など痛み等々、なにから何まで、ありとあらゆること、とにかく体にとってすごくイイのだということがこれでもかと書かれている。
この本を読んだら誰でも水素に手を出さずにはいられないだろう。
私もそのうちの一人だ。
本はいい宣伝材料である。水素機器を扱う多くの会社と繋がりのある著者にとってプロモーションなのだろう、良いことだけを大袈裟に書くのは当然のこと。
そのことに後から思い至った。

水素を取り入れるには、水素水、水素吸入、水素風呂がある。
一般敵に水素生成器はかなり高額で、メンテナンス等諸々、自分が使うためだけに個人で購入所有するのは面倒でリスクだと感じた。
結果、リタハートという会社の水素風呂と水素飲水器をレンタルすることにした。この二つを選んだ理由は、お風呂は毎日入るから取り入れやすい、飲水器は水素水も作れて水素ガスモードにすれば水素ガスを吸引もできる一台二役の仕様だったから。
レンタル料はそれぞれ
水素風呂:申込金¥27500、月々¥4,400
水素飲水器:申込金¥2750、月々¥4950

はたして効果はいかに
健康な人ほど効果の実感が薄いとはいうものの、ストレスは大いに感じていたのでその辺のことと、深い眠りが得られることくらいは期待していた。
結果、どちらの体感も得られなかった。
体感以外で、使用中に感じたデメリットとしては

○ 入浴前後の準備、後処理が面倒
○  エプソムソルトなどを使えない
○  邪魔(置き場に困る)
○ 一度に生成する水素水の量(家族の人数による)
○  水素ガスを送り出す仕様ではないため吸引できているのかわからない
○  定期的なメンテナンスが必要

とにかくめんどくさいのだ。
お風呂に入る前の本体と電極などの準備と、出たときの後片付けが面倒でお風呂に入るのが億劫になった。家族は数回の使用で早々に水素風呂に入らなくなってしまった。浴室の外に置いてある本体も邪魔でしかたない。
エプソムソルトを入れたいなぁと思っても、水素と同時には使えない。(入浴剤など何も入れてはいけないとなっている)
正直、エプソムソルトの方が体が温まるのだけど・・・の方がというより、水素風呂で体が温まる感覚はなかった。
一方、水素飲水器は、水素水を生成できる2.2Lが我が家には合わなかった。水素は時間が経つとともに抜けてしまうから、なるべく出来立てを飲みたい、水の量を調節すればいいが、生成時間も調節が必要でちょっと面倒。水素ガスモードにすると吸入もできる仕様だが、吸入専用機と違って水素ガスを送り出す仕様にはなっていないため、カニューレを通してどのくらい吸入できているのかは不明、メーカーもお薦めしていない。
また、タイマーが最大で1時間のため、睡眠時に使用するにはいちいちスイッチを入れ直さなければならないし、朝水素水を作るためには、本体を移動して水素ガス生成した水を捨てたりしなければならないのも面倒。
そしてどちらも、定期的にクエン酸でにつけ置き洗浄するお手入れが必要。
このどれもが面倒で仕方なかった。
いや、それでもまだ、水素風呂で腰痛がよくなった、肌がきれいになった、水素水で胃腸の調子がいい、便通がよくなったなど、何かしらの体感や良い効果があれば面倒などとは思わず、喜んで準備して早くお風呂に入りたくなっていたかもしれない。
しかしそのうち、これさえなければさっさとお風呂に入れるのに、と負担に思うようになりストレスでしかなくなった。また、その頃から腹部痛を感じるようになっていて、まさか水素機器のせいではないだろうけれど、原因を考えるとちょうど使用開始後からだったのでなんとなく気にはなる。
活性酸素を除去するより何より、まずこのストレスから解放された方が良いのではないかと日々思うようになっていた。
家族みんなの健康のためと思って始めたが、自分一人しか使わないし、ストレスが増すばかりで、早々に解約を考えるようになったが、レンタル開始後3ヶ月間はレンタルの契約継続が必要で違約金がかかるのと、もう少し続けなれば効果がわからないのかもしれないと我慢していたが、レンタル開始から6ヶ月が限界で解約に至った。
2つの機器を返却して、モノがあるストレスと毎日の面倒から解放され、エプソムソルトも好きなときに入れられるようになった。

以上のことから私が出した結論は
水素風呂に入りたければ、タブレットの「水素バス」などを都度お湯に入れればいい。吸入したければサロンに行けばいい。水素のサプリもたくさんあるし、私は気が向いた時に取り入れられる気軽さを選びたいと思った。
レンタルの売り文句として、それらを毎日使うとして比較するとレンタルの方が費用が安いとなっているが、モノの管理や手入れ、面倒などを考えると比較できるものではないと思った。

私自身が、本の影響を受け、散々検討し、迷ったから
そんな私のこの経験が、これから水素を取り入れようと検討している方や、そうでなくてもなにかの参考になれば幸いと思う。




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