ぜんぶ捨てる

身軽に生きたいと常々思っている。
モノの断捨離だけでなく、人間関係、固定観念、想い、記憶。。。
いろんなモノを捨ててきた。

ある時、気になって手に取った本は「全捨離」

全捨離=全部捨てる
すると人生が好転するからお勧めだという本

家の中のモノを8割捨てる
なんでも宇宙には「78対22の法則」というのがあって
8割のモノを手放さない限り新しいモノは入ってこないという

やり方として書いてあったのは
まず、ゴミ袋を100袋買ってきて
玄関からリビング、キッチン寝室クローゼットどこでも
広げたゴミ袋を片手に持ったらなら、もう片方の手をブルドーザーにして
ガァーっとモノをかき集め、全てゴミ袋の中に落とし込むという方法

うーむ「ブルドーザー」か、 わかりやすい例えだ
要不要の選別なんかしてられない
毎日使ってて、これがないと生活ができないというモノ以外
全部ブルドーザーと化した手でかき集めて、用意したゴミ袋に入れていく

例えば、玄関の下駄箱の上ならば
飾ってあるモノ置いてあるモノをガァーっとかき集めて全部ゴミ袋へ

クローゼットならば
吊る下がっている服をガァーっと集め抱えてハンガーごとゴミ袋へ
衣装ケースの引出しごとガァーとゴミ袋へ

普通の家庭なら、ゴミ袋100袋分のモノが出るらしい

やることは
い)ゴミ袋を100袋買う
ろ)家の中のものを8割捨てる
は)床の面積を広くする
に)床をひたすら磨き上げる
            以上

そして、本気の人を天は初めから分かるらしく
これを知ったらとにかく早く取り掛かりたい人
取り掛かったら手を止めず一晩中でもやり続ける人
そういう人は最後までやり切るのがわかっているから
捨てている途中から効果が現れるそうだ

この著者がそうで
家に帰るなり始めて、手を止めることなく続け、徹夜で朝までかかって
全捨離し、その最中から仕事の依頼の電話が入ったり
失くした仕事が戻ってきたりなど、運気が好転し始めたのだとか

そしてその「やり遂げる本気の人」というのも宇宙の法則からして2割だけであとの8割、つまりほとんどの人が「やらない人」となる
成功する人は2割だけらしい

整理収納や断捨離でまず最初にやるのは、全てのモノを出して並べ
ひとつひとつに対する要不要の判断だが、全捨離ではそれをしない
「捨てる」ことの何が大変かと言えば、この要不要の取捨選択だ
モノがたくさんあればあるほど、この判断作業は膨大な時間と気力、労力を
費やすことになる
捨てられない人の多くの要因は「執着」と「恐れ」
逆に言えば、「執着」と「恐れ」さえ手放す勇気を持てれば
あとは、面倒な要不要の判断をすることなく、ぜ〜んぶ捨てるだけだ
時間、気力、労力を大幅にカットできる
モノの多い人ほど、「全捨離」は向いているかもしれない


全捨離=全部捨てる
目からウロコというか、一度すべてゼロにしてみたい私としては
ものすごく興味を惹かれた
家に帰って早くモノを捨てたくなった

さて、我が家も家の中の8割捨てるこの全捨離をやってみようと思った
床面積を広くするのに手っ取り早いのはソファやベッドをなくすことだ
我が家にソファはない、ベッドは既にやめていた
今まで積極的に手放すことを実行してきて、モノは少ない方だ
今あるモノは選抜品のはず、しかしそれらは
なくてもいいかな、要らない、手放した方がいい、の
いずれかに判断したモノだった
そうでなく「ぜんぶ捨てる」家の中のモノ8割捨てる
つまり、自分にとって最低限の生活必需品以外はぜんぶ捨てるということ
ブルドーザーを稼働してガーッとぜんぶ。。。
もう捨てるモノは殆ど無いんじゃないか、くらいに思っていたが
「全捨て」を基準にして見ると、いやまだまだ甘いだろう


古いモノは昔のままであり続けてはくれない
モノは使わなくても
いや使わないからこそ余計にカビる、劣化する、朽ちる

時が経てば人は変わるように、モノもあの日のままではいてくれない
現実を直視すれば手離すしかないのだ
大切にとっておきたかったのは、そのモノではなく想いだった
想いをモノに重ね合わせていたのだ

視点を変える
執着を手離す
するとモノにはこだわらなくなる

逆に思い入れもこだわりもないが
もったいなくて手放せないという場合や
どうせ手放すなら売りに出そうと考えるなら
それこそが欲であり執着の正体だ

執着がある限り「全捨離」はできない、そう強く実感する
全捨離は考えていてはできない
考える間を与えずブルドーザーを稼働しなければ


思い切ってあらゆるものを次々と手放していった
具体的な内容については別の機会に書くとして…

やはりモノは使い切ることが肝要だと痛感する
使って使って、使い倒せば
未練なく手放せるし、モノはその使命を果たせる
使いたくない(気に入っていない)とか、使わない(機会がない)など
使い切ることができないモノは自分にとって要らないものだ
使ってない(キレイでまだ使える)と未練

さあ、そうこうして進めた全捨離だったがその効果とはいかに
人生が好転するというその効果のことだ

正直に言うと、わかりやすいいきなりの変化は感じなかった
まぁそれは、一晩でやり切らなかったから即効性はないかもしれない
じゃあ、やはり8割は捨てられていなかったのだろうか
何が足りない? 何を間違えた?と考えているうちに
いやいや、忘れていることに気がついた

冒頭に書いた全捨離の「やること」い)ろ)は)に)の
に)床をひたすら磨き上げる だ
床をひたすら磨いてはいなかった
捨てることばかりに気が行って、これ見落としやすい
全捨離してモノがなくなって床が広くなったなら磨き上げる
雑巾掛けって、ただでさえ面倒くさくてつい怠けがちなのに
「ひたすら磨き上げる」なのだから
怠けるどころか ”ひたすらに” だ
ただ拭くんじゃなくて、”磨き上げる” なのだ
ここまでして初めて人生が好転するのだろうなぁ

考えてみれば、こうしていま幸せに生きていられることが
幸運なのかもしれない
そうでなくても断捨離による効果は存分に感じているが

そして、著者のように仕事運などが急好転するのは
それに対して最大限の努力と準備をしてきた人なのだろう
だけどいま一歩うまくいかない、なぜか
そんな人が全捨離すると人生が好転するのだろう
当たり前の話だ
この星は行動の星というように、行動しなければ何も変わらない

そういった意味では全捨離は最後の砦というか先ずやるべきというか
人生の鍵を握っているのは間違いないだろう






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