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よそい分け

RIEは冷たいお味噌汁が好きです。

夏の暑い日とかではなく、ある想い出があるからです。

こころ配り

RIEの母の実家は和菓子なんかをつくっていました。

職人さんや店員さんのお昼は、祖母が用意していたのです。

その時にお味噌汁やおかずは必ずつくった時に、人数の分だけ器に分けていました。

その理由は、

「働いてくれている人に残り物を食べさせるわけにはいかない」

というものです。

だからRIEは幼い時、よそい分けされた冷たいお味噌汁を食べるのが普通のことでした。

これはRIEのためだけの「特別なお味噌汁」だったんです。

あなたのために

ひとりひとりの分は、最初からその人のためにちゃんと用意する。

昔はレンジはなかったから料理は冷めてしまっていたけれど、冷めていても祖母の料理はとてもおいしかったんです。

RIE自身、今でもレンジで温めた食べ物が苦手です。

急激に温めるので、料理のおいしさの最適な水分が「ビュン」と飛んでしまうから。

もちろんいつもつくり立てとはいかないまでも、冷めてもおいしいように作ります。

レンジは下ごしらえで使うことが多いかな。

寒ふのり

今日のお味噌汁は、すぐそばの海で採れた旬の寒ふのり。

一番冷たい海の中のふのりが一番おいしい、岩に張り付いたふのりを漁師さんの奥さんたちが寒さをこらえながらとってくれた食材。

とてもありがたい<(_ _)>

つくり立ての熱々と、冷めたよそい分けの食べ比べ  (๑❛ڡ❛๑)☆

つくり立ては海の香り豊かで温まる。

冷めた寒ふのりのお味噌汁は、ふのりから出るとろみが増していて食感とのど越しが変わる。

祖母がしていたこころ配りのおかげで、1つが2つの幸せになります。

そしてこれ、ごはんにかけて「ねこまんま」にすると最高なんだよな~😋

もったいないから、なかなかできないRIEでした。

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