1.魔術師のカード

彼はなにを目的にしているのか?そしてなぜそれを行うのか?をハッキリと自覚している。ゴールがはっきりわかっている人、明確にわかっている人、意識している人は実際には何も始められない。意識しているというのは今までの自分がずっと続くこと。

自分が何をやりたいかという今までの記憶を維持しているとき、主体と客体の関係性はまったく変わらない。

新しい素材の中に生まれてきた時、前のものは全部忘れてしまう。前との関係で保たれていた記憶が損なわれてしまう。

わたしは、金星をさそり座月を水瓶座に持っていてこの2つの間の断絶を扱うことが難しく思っていた。新しいものの発見によって古いものを失っていくというのは人間関係においてはディスアドバンテージのように考えられるかもしれないからだ。しかし、何か違うと感じたとき、すぐに新しい素材が降りてきてそちらの方向に向かうことができるというのは、生きながらにして新しく生まれ変わるチャンスと考え、ワクワクすることができるのはこのおかげだったのだと分かった。どのサイン同士も90度というのはこのような考え方ができるのだと思う。

人間は未知なるもの、興味を対象に向かることによって生まれてきた、という理屈からすると行うことに既知のものであることは少ない。どんどん更新、上書きされるものなのだ。これは人間、とくにみんな一緒になかよくね!!の日本の島国社会の考え方には些か適応しづらい問題もある。

しかし、恒星意識、またはそこへ向かう同士であればメゾコスモスの破片である惑星意識を集めたいという行為そのものを応援するのに別れはないと考える。しがみつくような息苦しい関わり方のできない水瓶座は離れたものと繫がるのが得意なのでよくネットワークなどと評される。

ホロスコープの10個の惑星意識を使うことが真のゴールに向かうものであり調子のいいことであるから、占星術師という仕事柄、毎回新しいチャートに向き合う。さそり座の喜ぶひとつの魂との深い一体化と水瓶座の風特有の風通しのよさ、普遍的なロジックも同時に扱えるのはとても落ち着く行為。


生まれてくる時に潜在的な記憶を持っていながら一旦全て消える

誰しも、思った事は無いだろうか?  大人になりいろんな失敗も経験したときにこの記憶を持ったまま子供に戻れたらいいのにな、と。子供に戻らなくても今から始めればいいよ、ってことになる。地球に生まれてきた目的は、惑星エネルギーを全部使い切ることで、生まれてくる時に分割した破片をすべて集めればいいのだから。


記憶を保っている人は魔術師にはなれない、新しい世界には入れない

シュタイナーとかが言うには2200年周期のプラトン月の単位で最低単位が1回とか2回くらいしか生まれてこない。同じ素材というか似たような素材の場合には興味を持てないので生まれてくることができない。似たような環境、似たような状況が連続しているときは面白くないのでわざわざそこに生まれてくると言う興味がかき立てられない。

だとしたら、スンとのインディアンの記憶はアゲハの言う転生のない魂は一旦ほかの記憶を借りる?または、それ以外の理由だったのだろうか?

ゲリー・ボーネルは細胞レベルで1つのサイクル300回転生説

人の意識は射出することで成り立つという理屈から、人間のリアリティの重心を変えることのよって階層は変わっていく。

確かに、ツインのスンとの出会いによって進み具合が加速しただけでなく、しがみついていたものと敵対していたものこそが自分の進む道だったのだと。今まで余計なところに向かっていた意識がなくなり、余計なことにお金や時間を振り分ける気力がなくなったということ。これは大きな進展なのは間違いない。

陰に押しやった素材を持つツインとの接触は、鍋のそこから意識をかき回すような力のぶつかり合いであり、ふだん大人の振る舞いとして温存しているような潜在意識が飛び出してくるのだ。自分の中に反対要素を持ち込むことができたと心底実感したとき、19.太陽のふたりの子どもが仲良く手をとって遊んでいるようなったとき…どうなるのだろうか?

無限マークは前の記憶を保ちつつ記憶としてはもうなくなっていく。新しい素材からやってきたものから始めるから魔術師=ヘルメス、メルクリウスと結びつけられる、古い宇宙と新しい宇宙とのあいだの仲介者、新しい世界に生まれてきたとき、前の素材は一切忘れてしまう。

魔術師は何のためにこの世界にやってきたのか、何を行うのかというのがはっきりとわかっています。

松村潔氏の音声ファイルを聴いた感想でした。


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