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世界的な株価の調整にどう向き合うか?

2024年1月17日
ここのところ絶好調だった日経平均株価もようやく調整に入った。日本だけ見ていればほっと一息的な局面なのだが、現在の状況は大凶かも。

今、株価は世界的な調整の局面に入った。日経平均株価だけではない。米国のS&P500もインドのSENSEXもつい最近史上最高値を付けて、同じように調整局面に突入した。
アジアをはじめとする他の地域の株価も勢いを失っている。
高値更新する代表的な株価指数がなくなったことで牽引役は居なくなった。

個人的に中国の上海総合の動向も気にかかっている。中国経済は表面に出ている数字よりも悪化しているのではないか?
明らかに認識していない時はいいが、メディアが声に出し始めたら一気に世界に雪崩を起こす可能性もある。

通常であれば、株価調整は当たり前の流れであり、話題にすることではないのだが、今回は違う気がする。
日本にとって一番厄介なのは、円安だ。この局面で静かに円安が進んでいることが不自然すぎる。

1月17日の為替 1ドル 147.92円
1月1日の為替 1ドル 140.86円

先日まで米国のFRBが「利下げをする」という噂がウォール街に蔓延していた。そもそも、苦労してわずかな利上げを行ったFRBがそうすぐに利下げなどするはずはなく、常識ある人間は無理筋であると理解していた。しかし何故か都合の良い噂はばらまかれてS&P500は上昇した。1月16日には当然利下げなどしないとFRB関係者によって否定された。

にもかかわらず、本日1月17日には円安は進行した。1月15日から比べると約3円円安になったことになる。米国の利下げはなく、逆に日本では日経平均が高騰したことから利上げの可能性が出てきたわけで、円高に振れるのが自然だ。今日の円安は明らかに不自然だ。

株価調整の局面で大きく円高に振れれば、日本株は下がる。外国株式の投資信託も為替の影響で下がる。世界的な株価の調整局面と中国の経済不安で、NISA資金(つみたてNISAは除く)のつぎ込み場所の全てがネガティブな状況となってしまった。外国株式の投資信託は円安の時に手を出してはならない。円高の時に買うのが最も効率が良いのだ。

これで日本経済は1ドル147円基準で円安を維持しなければ、経済的なダメージを回避できない状況になってしまった。投資家は円安頼みのオペレーションになる。日経平均の調整が小さい範囲で終わることを祈るばかりである。

1ドル147円以上の円安を定常状態として許容できる人間だけが投資活動を続けられる。個人的には1ドル147円を許容するには違和感が強い。
為替が落ち着くまでは何もできない状態が続くかもしれない。


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