徒歩ソロキャンプをはじめた話

30代独身。
歳を重ねると若い頃ほど気軽に友達を遊びに誘えなくなった。
それぞれのライフスタイルも変化しているから当然だし、私自身も意欲的に人と予定を合わせようとしなくなった。

もともとソロ活動は好きだった。
東南アジアくらいまでなら1人で行くし、18きっぷで一日中電車に乗り続けるような旅に出ることもよくあった。スポーツ観戦も1人で行く。どこかに行くために誰か一緒に行こうと誘う発想はあまりなかった。
お互いに行きたいね!となれば勿論一緒に出掛けたりはするけど。

ただ一つだけ、毎年行っていたキャンプに行けなくなったことが心の中でひっかかっていた。

キャンプといっても私が行っていたのは野外音楽フェスの会場内でテントを張って宿泊する、いわゆるキャンプフェスというもの。
チケット争奪戦を勝ち抜いてチケットを用意し、5〜6人で大きくはない車に乗り込んで夜中に出発し、混雑したテントサイトで少しでも傾斜のない場所を探したあとはライブを観て酔っ払って、人数にしては狭いテントでみんなで雑魚寝する。

それが楽しくて7、8年くらい毎年のように同じメンバーで参加していたけど、土日が休みづらい仕事に転職してから予定を合わせるのが難しくなって参加しなくなった。
幹事役を一緒にしてた元彼が私の前に付き合ってた元カノと復縁して結婚したので流石に一緒に泊まりがけのイベントには行きづらくなったっていうのもある。

2018年の夏頃、今年はフェスに行けそうにないなと思ったときに無性に寂しくなった。
普段と違う景色を眺めながら外でお酒を飲みたかった。
ライブはまぁこの際なくてもいいからキャンプ場に行ってしまおうと思い立った。
当時の彼氏はインドア派+土日休み+中距離恋愛。誘わなくて問題ない。
寝袋はフェス用にしては無駄に高価なダウンシュラフを持っていたのであとはテントさえ買えばなんとかなるだろうと思った。

そう思ったきっかけはテンマクデザインのパンダテントをプロデュースしたこいしゆうかさん。
フェスキャンプの情報を探していた頃にこいしさんのブログを見つけ、女性目線のフェス参加やキャンプ情報というのがとても参考になったのでたまにブログを読んでいた。
こいしさんがずっと徒歩キャンプや女子キャンプというワードを発信していたので後押しされた気がする。

ゆるキャン△のアニメが放送された後だったので世間的なハードルが下がった雰囲気があったというのもあると思う。

行こう!と思ってからは1ヶ月くらいで道具を揃えた。続くか分からないから高いものは買わない。
テントは真っ赤なパンダテントを購入した。お台場のWILD-1までわざわざ足を運んだ。
ちなみに今はキャンプギアはほとんどネット通販で購入している。

免許はあるけど車は無い。
1人で行くのにレンタカーを借りて慣れない道ずっと運転するのもな。
乗り物に乗るのは好きだから電車やバスで行けばいい。

大きなバックパックを背負った旅人に憧れはあったけど、それほど体力もない。
荷物を背負うのは諦めてボストンタイプのキャリーバッグを買って道具を詰めた。

さぁ徒歩キャンプをはじめよう。

ということで長い前置きでした。
基本的には徒歩で行けるキャンプ場を徒歩キャンパー目線で見た情報を書いていこうかなと思っています。

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