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脱法アストラウド搭載型戦士族GSデッキ紹介(2023/10/16執筆)



デッキ紹介

はじめに

こんにちは。主に交流会を中心に遊戯王を楽しんでおります、讃岐と申します。今回は使い勝手が良く、最近自分で結構な頻度で使っている戦士族グッドスタッフを紹介できればと思い、記事を書かせて頂きました。環境トップでの採用歴があるカードはほぼ入っておらず、手札誘発もゼロ枚採用なので、比較的広いレベルのデッキと戦えるのが持ち味となっております。良ければ見て下さると嬉しいです!!

デッキ理念

基本思想は『物量勝負』と『再現性の高さ』を主軸に構築しております。基本的なルートを辿ることができれば毎回同じ盤面を出力することができ、2ターン目以降の動きも保障される動きを毎回取る事ができます。デッキが上手く回ってくれない!というストレスをできる限り感じないように意識して組んでいるので、やる事が明確で簡単に回せるのが持ち味です。

デッキレシピ・動かし方

デッキレシピ


デッキ内のカードはほぼ戦士族に統一しています。基本的には《聖騎士の追想イゾルデ》まで繋げる事でルートに入っていく為、召喚権を使用しない《アマゾネスの戦士長》や《SPYRAL-ダンディ》等のカードを積極的に採用している他、後述する《覇勝星イダテン》の融合召喚に役立つレベル5以上の戦士族モンスターも多めに採択しています。

《アマゾネスの戦士長》


このデッキにおけるメインギミックです。《覇勝星イダテン》の融合条件であるレベル5以上で、特殊召喚可能モンスターで、出た時に《融合》を回収できるという、六面法被の活躍をしてくれるモンスターです。《アマゾネスの戦士長》をサーチできる《アマゾネスの叫声》と、それをサーチできる《アマゾネス王女》を含めフル投入の9枚体制になっております。ダブついた際もピン差しの《アマゾネスの意地》をサーチする事で、継続してリンク素材や融合素材を場に供給する事ができます。効果発動後のアマゾネス名称モンスターのみ攻撃可能になる制約は意外と忘れがちなので、お気を付けて。


《天融星カイキ》


《覇勝星イダテン》採用の戦士族デッキでの融合エンジンです。《覇勝星イダテン》を融合召喚し、《天融星カイキ》をサーチ、その後《覇勝星イダテン》の効果で《天融星カイキ》を墓地に送る事で、お手軽に相手ターン融合をする事ができます。《覇雷星ライジン》か、《鋼鉄の魔導騎士‐ギルティギアフリード》を融合するのが基本です。このデッキでは、上手く展開できていると《聖騎士の追想イゾルデ》でサーチをする事になります。また、特殊召喚時に融合をする際、《天融星カイキ》を使わずに融合が行える点はたまに役立つ事があるかも?

《地葬星カイザ》


このデッキのサブギミックのキーカードになります。場の光・地属性の戦士族をリリースして特殊召喚でき、リリースしたモンスターの攻撃力を吸収することができる他、墓地の戦士族を除外してデッキから地・光戦士族限定の《おろかな埋葬》を使う事ができます。《聖騎士の追想イゾルデ》周りのギミックでサーチした《開闢の騎士》を除外することで、《超戦士の萌芽》と《伝説の剣闘士カオス・ソルジャー》を一気に揃える動きが強力。カードに余剰が出た場合は《新鋭の女戦士》を墓地に送ったり、《ジョーカーズ・ナイト》を墓地に送る事で手札にレベル5を供給しつつ、《聖騎士の追想イゾルデ》を再利用する事もできます。総じて器用に立ち回ってくれるカードです。

《伝説の剣闘士カオス・ソルジャー》


野球で例えるならクローザーとも言えるカードです。 バトルフェイズ中の効果の発動を全て止め、通常モンスターを利用して儀式召喚したこのモンスターが相手モンスターを戦闘で破壊すると、相手フィールド上の全てのカードをデッキに戻すという、かなり大規模なリセットをかける事ができます。《開闢の騎士》と《地葬星カイザ》のコンボで一気にカードを揃え、《クィーンズ・ナイト》と《宵闇の騎士》を使って儀式召喚を行い、一気に勝負を決めに行きます。上手く回れば2から3ターンに登場し、盤面を荒らしに行ける事が多いです。基本はこちらを展開しますが、相手の場如何によっては、後述する《ヴィシャス=アストラウド》へ繋げて遅滞戦闘を行ったり、相手の高打点を処理する動きもアリです。素引きしても《覇勝星イダテン》の素材にできるのもグッドな点です。

《ヴィシャス=アストラウド》


基本的には3000付近を最高打点として擁するこのデッキですが、それを上回るモンスターを相手が展開してきた返し札として採用しています。一般では《スケアクロー・ライヒハート》や《ティアラメンツ・レイノハート》等の俗に言うヴィサス関連のカードと《ヴィサス=スタフロスト》を素材とするこのカードですが、厳密に言うと攻撃力1500、守備力2100のモンスターと《ヴィサス=スタフロスト》との融合となります。その為、一つ上の項目で紹介した《伝説の剣闘士カオス・ソルジャー》の動きの中の《開闢の騎士》をリリースして召喚した《地葬星カイザ》が、ちょうど攻撃力1500、守備力2100になる為、ヴィサスモンスターの代用として機能してくれます。《おろかな埋葬》効果で《ヴィサス=スタフロスト》を墓地に送ればそのまま融合召喚する事ができます。戦闘破壊耐性で粘るも良し、打点上昇効果で劣勢を突破するも良しと、要所で活躍してくれる良カードです。

その他のカード

《ウォークライ・スキーラ》はレベル5以上という点と、攻撃後の吊り上げ効果が《天融星カイキ》と相性が良い為採用。妥協召喚効果を持つ《ウォークライ・オーピス》共々ピン採用し、《ザ・ロック・オブ・ウォークライ》からのサーチを鑑み実質3枚体制を組んでおります。また、墓地から除去された《地葬星カイザ》を回収でき、疑似的なオネスト効果を持つ《新鋭の女戦士》や、《開闢の騎士》、《宵闇の騎士》にアクセスでき、《聖騎士の追想イゾルデ》から特殊召喚可能な《超戦士の魂》も良く動いてくれますね。《ジョーカーズ・ナイト》と《クィーンズ・ナイト》については、《覇勝星イダテン》の融合素材としての他に、《伝説の剣闘士カオス・ソルジャー》の効果発動のトリガーとしても優秀な為採用しております。通常モンスターの枠は数値だけを見れば、パワフルプロ野球とのコラボカードである《玉騎士の三人娘》がより優秀なので、レベル5が過剰気味だと感じたら切り替えも視野に入るかも……また、最近良く拝見する《焔聖騎士‐リナルド》と《剣の御巫ハレ》を使ったシンクロルートも採用。レベル5以上の戦士族が用意できない時に《ギガンテック・ファイター》を召喚する事で捻出できます。グッドスタッフの色が強いデッキな為、より優秀なパーツが出ればギミックごと切り替える事もできます。常に新弾のカードに興味を持てるのはこういうデッキを組むうえで良い点かも知れません……

展開ルート例・弱点

《アマゾネス王女》展開

※通常召喚→NS 特殊召喚→SS 効果発動→EF と表記
《アマゾネス王女》NS→EF《アマゾネスの叫声》サーチ、発動→《アマゾネスの戦士長》サーチ、SS→EF《融合》サーチ→《アマゾネス王女》、《アマゾネスの戦士長》で《聖騎士の追想イゾルデ》SS、EF→《天融星カイキ》サーチ→《聖騎士の追想イゾルデ》EF《御巫の水舞踏》墓地へ送り《焔聖騎士リナルド》SS、EFで《御巫の水舞踏》回収→《焔聖騎士リナルド》へ装備しEF→《焔聖騎士リナルド》を手札へ戻し、《剣の御巫ハレ》SS、EFで《御巫の火叢舞》サーチ→手札より《焔聖騎士リナルド(チューナー扱い)》SS→《焔聖騎士リナルド(チューナー扱い)》と《剣の御巫ハレ》で《ルイ・キューピット》SS、EFでレベルを5に→《御巫の火叢舞》発動し《剣の御巫ハレ》SS→《剣の御巫ハレ》と《ルイ・キューピット》で《ギガンテック・ファイター》SS→《ルイ・キューピット》EFで《D-HERO Bloo-D》サーチ→《融合》発動→《ギガンテック・ファイター》と《天融星カイキ》で《覇勝星イダテン》SS、EFで《地葬星カイザ》サーチ→《覇勝星イダテン》リリースして《地葬星カイザ》SS→墓地の《剣の御巫ハレ》を除外して《地葬星カイザ》EF《新鋭の女騎士》墓地へ

最終盤面
《聖騎士の追想イゾルデ》、《地葬星カイザ(攻撃力4000)》※墓地に《天融星カイキ》あり
となります。比較的安定して届くルートであり、相手ターンに《天融星カイキ》が出てくる為、妨害こそ無いですが、結構な硬さを持ちます。ターンが帰ってくれば、再度《聖騎士の追想イゾルデ》をリンク召喚し、効果で《クィーンズ・ナイト》をサーチ、デッキから《再融合》を墓地へ送って《超戦士の魂》をSSし、2体で《豪炎の剣士》をSSする事で、手札に《開闢の騎士》と《地葬星カイザ》を揃える事ができます。ここから《伝説の剣闘士カオス・ソルジャー》か、《ヴィシャス=アストラウド》につなぎ、キルを取る動きが理想形です。基本的には《融合》ありきですが、アマゾネスセットの9枚+《融合》2枚、《増援》の計12枚体制なので、基本的には引いてこれる確率は高いと思います。仮に引けなかった場合でも、《聖騎士の追想イゾルデ》からのルートは潰れないので、《豪炎の剣士》等で時間を稼いでいきましょう。

弱点

手札誘発が入っていない為、先行で3妨害以上を立てるデッキが相手の場合、苦しい展開が多いです。通常召喚からの《新鋭の女戦士》での各個撃破等の泥沼に持ち込んで戦うことを余儀なくされてしまいます……また、墓地除外もかなり苦手です。蘇生のギミックがそこそこ入っており、また、《天融星カイキ》が墓地と場を行き来するので、そこに《墓穴の指名者》等の対策カードを食らうと機能不全に陥ってしまいます。それに加えて、破壊以外の対処法も苦手です。《覇雷星ライジン》が破壊をトリガーに動くので、除外や直接の墓地送りをされてしまうとアドバンテージを稼ぐことができなくなってしまいます。そういったカードが見えた場合は、普段より慎重に出すカードを吟味する必要があるでしょう。
ただ、このデッキは場、エクストラデッキ、墓地等多くの領域を触るデッキです。特定の動きが潰れたなら、他の動きを強くする事で対処していきましょう。《D-HERO Bloo-D》等はその筆頭ですね。また、相手のパワーに応じて、サーチ先を《ネメシス・コリドー》に変更する事で、《超雷龍‐サンダー・ ドラゴン》を立てて強力なサーチロックを掛けることも可能です。その塩梅は、個々人で調整していける部分となっています。

終わりに

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。地属性・光属性の戦士族というカテゴリは、基本的に普段環境では見ないようなカード達が多いですが、細かい強化を重ね、今では一風変わったシナジー等も持った侮れないものになっていると思います。特定のテーマでは無いデッキを組む際の楽しみとして、新弾のカードから採用できる余地が広いという部分があると思います。今後の地属性・光属性戦士族が出る度に、このデッキも改良する余地が生まれると言っても過言ではありません。今回使用したカード達は押しなべて低価格なものが殆どです。(お店に置いてあるかは別の話ですが……)少しでも興味を持って頂け、あまつさえちょっと組んでみようか、等というモチベーションをもって頂けたなら、使ってみて下さい!以上讃岐でした。


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