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Richの定義

お金で連想するものは色々あると思います。単純に連想するとお金によってRichかPoorかになるのではないでしょうか。私はこの2つの定義が時代と共に変化していると思います。
高度経済成長時代、三種の神器といわれたテレビ、冷蔵庫、洗濯機があればRich。みんな必死に働きました。バブル経済が到来。六本木でBMWはカローラといわれ、高級外車が当たり前の時代、みんなRichでした。
バブル崩壊後、すぐに経済は立て直し、さらなる成長を続けると誰もが安易に考えていました。されど待てども待てども回復せず。
そんな中で、IT長者、ユーチューバーや株取引で成功する人が出てきました。彼らが今までの日本社会のサクセスストーリーと違う点は、必ずしも一流企業の社員でもなく、高学歴ではない。つまり、3高が結婚相手の条件だったバブル時代、所属する会社に依存していました。高学歴なら大企業への道があり、安定した高水準の生活が実現すると考える時代でした。
今の成功している人の多くは、会社に依存していません。だから学歴が必ずしも必要ではありません。自己の能力、才能でRichになる。今までにはない価値観でしょう。
さらに新しいRich。それは心の豊かさを求める上で得られるRich。社会に縛られるのではなく、自分が生きたい生活をする。自給自足であったり、田舎暮らしであったり、ミニマリストであったり、物と文明に溢れ汚染された日本にはなかった価値観といえるのではないでしょうか。自分で納得できる物だけを持つ生活や不自由でもストレスがない生活を求める。これが新たなRichになってきていると思います。
私たちは、コロナの脅威に怯えた時、当たり前に通っていたカフェに行けなくなり、旅行の自由もなくなりました。どんなにお金があっても感染対策を強いられました。ロシアによるウクライナ侵略で、今の平和な生活が永遠には続かないかもしれないと感じました。明日、中国が日本を支配したら、円は価値がなくなるかもしれません。富士山が大爆発したら、私たちの生活はどれほどの大きなダメージを受けるでしょう。先がわからないかもと思い始めた私たちは、お金があれば豊かではなく、心が満たされるために必要な範囲でお金を使う。つまり、お金に支配されるのではなく、ツールとしてお金の存在を認識する時代に入っていると思います。どの生き方の選択が正しいかは100年後にならないとわからないかもしれません。ただ、私は今日が幸せ、明日は今日よりもう少し幸せと幸せの積み上げをする人生を送りたいと考えるようになりました。

#お金について考える

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