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お金について考える

日本人はなぜタンス預金が多いのだろう。それは、へそくりが美徳とされてきたからだろう。困った時に、母親が息子に「お父さんには内緒でね」と言って、そっとお金を渡す。そんなことがどの家庭でもよくあるだろう。そのお金の出処は?母親のやりくり費であり、いわゆる使途不明金だ。だからこそ、タンス預金するしかなかった。ドラマで、料亭の1室で政治家が選挙資金を現金で渡すシーンがあるが、あのミニチュア版である。
会社は年功序列でお給料が上がっていく時代は、やりくり費が捻出できた。しかし、お給料は上がらない、物価は高騰している。そんな時代にやりくりすることは難しくなってきた。政治家でさえ、法整備が整い、自由にやりくり費を捻出することが許されない世の中になってきた。
では、どうしたら良いのだろうか。私は日本人の価値観の変革が求められていると思う。それは家庭内の変革ではなく、日本社会全体の話だ。日本人は勉強をし、大学へ行き、就職をするのが安泰の生き方の社会の中にいる。だが全員がその生き方が普通と思う時代は終わった。サッカーの才能がある人はプロサッカー選手になり、憧れの存在になる。そのイレギュラーの生き方を受け入れるように、魚が身近で獲れる人、魚が好きな人は、漁師を生業とするのが素晴らしいと受け入れる価値観が必要だ。土いじりが好きなら、野菜を作る、米を作る。
第二次産業、第三次産業が主流となり、今まで収入が安定しない、将来が不安といわれている職業こそ、これからお金を稼げる産業だ。昔と違い、若い世代はネットを駆使しビジネス展開ができる。日本中の港町の漁師がネットで繋がれば、大きな組織になり、ビジネスができる。商売になる。個々がお金を稼ぐ方法は、学歴でも企業名でもなく、自分自身だと認識し、自分の好きなこと、出来ることでお金を稼ぎ始めたら、新しい時代が見えてくると思う。

#お金について考える

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