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お金という言葉について考える


日本人は昔からお金の話をすることは下品なこととされてきました。「あの人は金、金って言って品がない」「がめつい」「金の亡者」お金があっても、それを隠して上品にするのが奥ゆかしさだったように思えます。高度経済成長の時代に大量消費をしても、全国民中流階級が美徳のようにいわれ、人並みの生活を良しとしてきました。そんな私たちはバブル経済の恩恵を受け、お金があると発言して良いのだと理解し始めた途端、バブル崩壊。あれから30年日本経済は低迷しています。そんな中で、急に株式投資、ビットコイン、FXが身近になってきました。PCでもスマホでも株式投資ができ、昔のように証券会社の営業マンに頼ることなく、個人で売買ができる時代。億トレーダーという言葉が生まれ、ユーチューバーのようにカッコいい人と認識されるようになりました。NISAがはじめり、政府もタンス預金の運用を期待しています。いつから日本人はお金について話すことがタブーから常識になったのでしょう。おそらく会社に行きさえすれば年々お給料が上がり、将来年金も出るから安心が崩壊した頃ではないでしょうか。お給料は上がりません、必要経費は年々上がります。足りなければ副業を認めます、どうぞちゃんレンジしてくださいと会社が発言してからでしょう。では、突然株式投資を始めて、成功するのでしょうか。答えはノーです。アメリカでは子供の頃から株式について教育しているそうですが、日本はいかに良い点数を取るかに置かれています。進学校へ通い、名門大学へ進学し、大手企業に就職するという路線。その過程で、実は莫大な塾費用が必要なことはオブラートに包んだままです。学校でも投資についての授業を受けるだけでなく、お金についてのタブーから脱却すれば、価値観が変わっていくでしょう。可能性のある子どもはまだ未来があるとして、すでに大人の私たちはどうすれば良いのでしょうか。会社に依存するのではなく、生きていくためにお金が必要であり、そのために自ら稼ぐ必要があると認識することではないでしょうか。その上で投資について勉強したり、研究する。世界の歴史について知識があっても、NY市場が何時からなのか、そもそも市場はどこがあるのか知らない人が大半でしょう。かつて自転車の乗り方を練習したように、投資のやり方を練習することにより、投資が自分の生活の一部となるでしょう。生活に当たり前になってから、自転車に乗る人と乗らない人がいるように、投資とする人としない人がいる。そんな世の中になったら、自転車で日本横断をする人がいるように、投資について日常会話の1つになり、当たり前にサラリーマンになっている日本社会の働き方の幅が広がることでしょう。これから団塊の世代の介護が必要になってきて、個人レベルで介護の人手問題、介護費用問題が起きます。その際、介護休職をするだけでなく、空いた時間で稼ぐことができれば、この確実にくるであろう荒波を乗り切ることができるのではないでしょうか。

#お金について考える

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