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【サイン会レポ】Beyonceサイン会@タワレコ

2024/3/29 11:20、仕事の合間にXを開くと、「#ビヨンセ 緊急来日中!!! 本日3/29(金)タワーレコード渋谷店にて」の文字が飛び込んできた。

そんなんあるんだ、まあ無理だろうなと思いリンクを開くと、「11:30から整理券配布、先着限定150名」の文字が。
いや、嘘だろ、え?ビヨンセ?え、サインもらえて会えるのが先着?
その時いたのは渋谷から一駅の自宅。え、今11:20、告知されたの11時。
今すぐ飛び出せばワンチャン行けるか?いやそんなことを考えている暇すらない。行ってダメならそれで良い!!
とりあえず外に出れる格好に急いで着替えて、タクシーに飛び乗って、「渋谷タワレコ前までお願いします!!!」と叫ぶ。

リモートワーク中だったが「仕事さぼったらまずいな」みたいな逡巡一切なかった。仕事中であることすら頭から消え去ってた。

途中渋谷駅近辺で信号つかまりまくり、BPM240の貧乏揺すりが続いた。

え、ビヨンセと話せるの?

11:43、タワレコに付き、「ビヨンセサイン会の列はこちらです。」とスタッフさんの声。「え、これ行けるのでは?」

とりあえず列に並び店員さんから整理券を受け取る。
「え、これでもう会えるの確定なのか?ここから抽選とかじゃない?まだ確定してないとかじゃない?」
ビヨンセと会えるというあまりの現実感のなさに中々信じられない。
その現実感のなさに動揺しながら、CD購入を待つ。

その間にも続々列に人が増えていく、「間に合った!!」という声を上げる人を見て「あ、俺も間に合ったのか、マジでビヨンセに会えるのか」という実感が徐々にこみ上げてきた。

CD購入のレジに向かうとA4のコピー用紙にゴシック体で「ビヨンセサイン会対象商品購入専用レジ」の文字。
圧倒的な異常感。なんだそれは。金型に彫れ。

2690円という、ビヨンセに会ってサインもらえるとは思えない金額を払って、CDを購入。
そして地下に案内された。数年前にNORIKIYOのライブ見て以来である。
NORIKIYOの次ビヨンセである。なんだそれは。

傘を預け、ボディチェックされ、Tシャツの籤にははずれ。会場へ。
Tシャツはずれたのは残念と言えば残念だが何も不満はない。
俺は今からビヨンセに会うのである。

異常なそわそわ感

会場に入ると俺より早く来た人たちが並んでた。たぶん最初から会場に入れていたのは70人くらい。
CDのレジ列では現実感のなさが先行してそこまで興奮している人いなかったんだけど、地下に入ったら最低でもそわそわ、にやにや、人によっては号泣、発狂してた。

確認をとると、ライブ配信はだめだが写真撮影はOKとのことで再度発狂。すべてを目に焼き付け、それでも不安なので写真撮りまくる。

会場では今回のアルバムの曲が流れ、壁一面にアルバムのポスターが貼られ、ロープパーテーションの周りにはスタッフやセキュリティ。そして実物大の馬のオブジェ。うわ、これ本当にビヨンセ来るじゃん。

そわそわ感がずっと保たれながら徐々に開始の13時に迫っていく。

うおー待ちきれないぜと思っていると突然後ろのドアが開き、なんか只者じゃない感が漂う方々が入ってくる、と思ったらケリーローランドじゃねえか。デスティニーズ・チャイルドじゃねえか。どうなってるんだ。
ここにビヨンセ来るのか、こんなの今世界のどこでも見れないだろ。

待つ間Xでの色んなコメントを見ながら、今この場にいれる感謝と興奮が高まり続けていた。

ここまで来たらビヨンセに会えない可能性は興奮しすぎて失神するか、イベントの注意書きにあった「時間の都合で途中で切り上げっかも、そしたらごめんな(意訳)」だけである。その万が一が起きないことを願い続けながらビヨンセが来るのを待つ。

13時になり、いよいよか、と思ったが「ちょい遅れます、写真OK、配信NGです、サインはポスターですそれ以外はだめです(意訳)」とアナウンス。いや全然待つよ。他も何も問題ないよ。写真OKなことに感謝だよ。

登場

そして13:18ごろ、明らかにセキュリティっぽい人が増える。
そして、カメラマンがステージ上に出てくる。あ、これはいよいよである。
心臓バックバクである、たぶんあの場にいた全員そうである。

で、出てきた。ビヨンセが。やばい。語彙とか無力。やばい。
会場は当たり前だがぶちあがり、大ぶちあがり。

ビヨンセめっちゃ手振ってくれる、笑顔向けてくれる。神か?
というか近すぎる。いや、登場前からステージの位置はわかってたんだが、改めて登場すると本当に近すぎる。これがこれから列が進むごとに近づいてって、最後握手?まだ信じられない。

そしていよいよサイン会開始。
最初、机を前にして向かい合って、ポスターにサイン書いてくれてサンキューくらい言われてトータル5秒くらいでバイバイだと思ったの、というか普通そう思うでしょ。

一人目が壇上に上がり、サインが書かれたポスターを立って渡して、しっかり話して、なんならハグもして。全員ぶちあがり。
え?これ全員でやるの?嘘やろ。俺もあれなの?
なんだこれは。まじでなんだこれは。一般的なサイン会よりも豪華じゃないか。それをやるのがビヨンセで。嘘だろ。
本当にしっかり一人一人の目を見て、笑顔で、ファンからの愛を受け止めてた。

そして各々が壇上に上がりビヨンセに愛を伝える中で、会場に歓声が上がる。なんとJay-Z登場である。「お、どんな感じ?」みたいな感じでステージ横からにゅっと出てきた。
なあ、おい、まだ乗っかるのかよ。ビヨンセと会えるだけでキャパ超えてて、なんかファンサ神過ぎて混乱してて、なぜかそこにケリーローランドいてって異常事態でしかないのに、Jay-Zて。日本いるのは前日からのニュースで知ってたけど。来るんかい。

そしてステージ横のケリーローランドファミリーなどがいる楽屋裏的なところに入っていったんだが、パーテーションでしか区切られてないから余裕でJay-Zの頭が出ているのである。

目の前ではビヨンセがサイン会してて、横にはJay-Zとケリーローランドいるのである。ここら辺から俺の脳は現実を受け入れることを諦めてた。

対面

当たり前だがどんどん列は進んでいく。
本当にビヨンセと会って話す瞬間が目の前になっていく。
本人に会うときはスマホ含めて一切のものを持ってはいけなかったので、前に並んでる人から、「僕が握手しているとき撮影してもらってもいいですか」と言われてもちろん承諾して、重責にビビりながらも全力で撮影したり、逆に同様のことを俺からも後ろに並んでる方にお願いして快く承諾いただいたり。

そして手荷物をすべて預け、目前の待機列へ。
まとめて何枚かサインしてそれを順番に渡して、無くなったらまたまとめてサインしてという形だったんだけど、俺の目の前でまとめてサインタイムに。

いやめっちゃ焦らすやんけ!!!いやめっちゃ近くでじっくりビヨンセ見れるやんけ!!!ぐはあ。死。
明らかにてんぱってる俺をセキュリティの方が「こいつテンション上がってんなー笑」という目で生暖かく見守ってくれてた。
死にそうになり目をそらすとパーテーションの向こうにはJay-Zがいた。
てんぱり完全包囲である。

そしててんぱりが最高潮に達していよいよ握手へ。
もはや一部記憶曖昧なんだが、とりあえず、この機会を作ってくれたことへの感謝や、本当に曲やビヨンセ自身からパワーをもらっていることや、日本で良い時間過ごしてほしい的なことを激烈てんぱりで伝え、ビヨンセは握手しながら笑顔で答えてくれてた。俺は完全にチー牛である。
圧倒されるようなオーラを持ちつつも、ひたすら優しかった。無理。

時間としては15秒くらいだと思うんだけど一生の記憶に残る15秒を終えて、壇上を去った。

帰路

しっかりと話してるところを撮影してくださったお兄さんにお礼を言ってスマホを回収し、サイン入りのポスターを抱えて帰路へ。
預けた傘を回収していると、「こちらポスター濡れないようにお使いください」と細いビニール袋が渡される。
いやありがたいけど丸めたくすらないのよ笑。

ポスターを胸に抱えて、タワレコの外に出るとビヨンセがいると聞きつけた人たちでごった返してた。サインもらった人同士でも交流してたりしたっぽかったのだが、俺はポスターを死んでも汚したくないという気持ちが優先し、目の前の道路でタクシー捕まえて帰路へ。

そのあと今まで今日ビヨンセと会ったこと以外何も考えられず、脳が完全にキャパを超えたのかずっと眠いし頭痛い。

あの場を成立させてくれた全員に感謝したい

もちろんビヨンセのサービス精神はとんでもなかったとして、その他も素晴らしいイベントだった。
列に並んで、会場に付き、待ち、実際に握手をするまでの完璧なオペレーション。
セキュリティはしっかりしてるのに全く不自由さを感じないイベントだった。妊婦の方は椅子に座らせたり、トイレ希望する方は一人一人案内してくれたり、ビヨンセにいよいよ会う直前のセキュリティの人はテンション上がりすぎるファン見て微笑んでたり、強制的な剥がしみたいなのも一切なく、異常なまでにスムーズで快適なイベントだった。

そもそもタワレコに勤めている方なんて相当な音楽ファンなわけで、どう考えてもサイン会行きたいはずである。その中でイベントを成立させるために勤務してくれた方々に本当に感謝しかないです。

あとはその場にいたファンたちもすごい良かったと思う。
ロープ式のパーテーションしかなくて、セキュリティもそこまで多くなかったから、正直ファンが発狂して押しかけるみたいなこともあり得た。
Jay-Zとかは本当にパーテーションの一歩向こう側歩いてたんだが、そこにも押しかけるみたいなことはなく、自分の立ち位置を守ったまま発狂してた笑。

それに剥がしがなかったのは、もちろんビヨンセのサービス精神によるところもあるが、ファンがちゃんと節度を守ってある程度の時間で話してたからというのも大きい。

発狂しつつ、ビヨンセへのリスペクトとイベントを邪魔しないという配慮に溢れた空間だった。

このイベントが成立するとビヨンセが思ってくれたのは確実に日本の治安の良さはあるはずで最早日本自体に感謝である。

道間違えずにタワレコまで運んでくれたタクシー運ちゃんにも感謝である。

とりあえず興奮のままにまったく整理せず書きなぐったのでまた追記したりするかもです。幸せです。感謝です。

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