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【シャドバ2Pick】2Pick崩壊ーWUPアディショナル後半

こちらの記事の後半の内容。評価基準の指標なども示しているので冒頭だけ読んでもらえればこちらも問題なく読めるはず。

ドラゴン

「岩石のアンキロサウルス」「繁茂のステゴサウルス」といったディスカード効果をもつフォロワー達がラストワードに山札を引くカードを備えていることで強力な金虹枠のカードに到達しやすい。このため序中盤をディスカードや機械フォロワーで盤面形成、終盤を金虹枠でゲームを決めるという分かりやすいプランニングが特徴である。金虹枠には全体除去を兼ね備えたカードも多いため、多少のテンポロスをしてでも「竜の託宣」を打ちPP的アドバンテージで有利に試合を進めていくことが重要である。

ドラゴンイクシード・ギルヴァ S(A)

ドラゴンイクシード・ギルヴァ

発動条件を考えずに効果を見た場合リーダー付与効果がファンファーレ1回きりだとしても十二分に優秀な効果である。進化時効果と絡めると最大で6/9と7/7のフォロワーを含んだ5体のフォロワーをギルヴァが盤面に残しながら全処理が可能。より具体的な2Pickの盤面で当てはめるならば「ライノスナイトパトリック」と「ブルームキャバリエ」の並びにエンハンスの「レヴィオンの魔獣使い」のおまけがついていても全処理ができるという計算だ。
このレベルの処理能力と盤面を同時に形成できるカードは全体除去効果持ちカードの中でも1位2位を争う性能であり、このカードの為にPick方針を変える価値もまた十二分にあると言えるだろう。

問題となる条件だが『ギルヴァ以外のカードがいないこと』というのは思ったより難しいことである。ナテラの大樹とそれを場に出すドラゴンフォロワーはピック段階で排除せねばならないし、一時期のドラゴンの代名詞とも言える「ドラゴンブレーダー」も結晶での使用を制限されるため実質的なピックの禁止を意味している。対ネメシスであればパペットボックスから繰り出される「ロココのテディベア」の条件を妨害してくる。
繰り返しになるがこれらの条件をクリアする必要があってもギルヴァの効果は発動させる価値はあるため、途中ピックでギルヴァが提示された時の選択がプレイヤーの腕の見せ所と言えるだろう。

金剛のパキケファロサウルス B(B-)

金剛のパキケファロサウルス

進化時に「ルーンの貫き」を内蔵しており進化時効果持ちのフォロワーの少ないドラゴンにとっては進化を使用することが出来ればかなり優秀な2コストフォロワー。EP消費なしの進化も出来るもののこのカードから別のカードに繋がることがないのがやや物足りなく感じられる。
このカードの強みは低コストによる様々な組み合わせが考えられるところにもあると思うため「風来の絵描き」や「水麟の猛者」による使い回しもPick段階の選択肢として覚えておきたいところ。

今期はEP消費なしでの進化がしやすいものの今後おディスカード効果のカードが追加されなければ使いにくくなってしまうのは次のネクロマンサーがよく示してくれているので将来性の評価は下がる。

ネクロマンサ

こちらもエルフに近しい部分として、新たな機械フォロワーの追加と初期の優秀な機械フォロワーの脱退が入れ替わりの形で行われてしまった。加えて新弾による提示率ボーナスの低下で主力であった「酒呑童子」をはじめとする妖怪軸もPickで成立する確率が大きく下がってしまった。一方で「ナテラの大樹」を生成する自然カードの追加が「ネクログループ・ルベル」の評価を再度上昇させる形となり、現在はこのルベルを軸とした形とアーカスを軸とした形、これらをプレイしていくうえで溜まる墓場を利用したハデスを軸とした形が主に取られる勝ち筋となっている

ナイトメアイーター B+ (B+)

ナイトメアイーター

最大でネクロマンスを16使うことで5体のこのカードを場に並べられるがネクロマンサーの場合一面をナテラの大樹に割いていることも多いので大体のシーンではネクロマンス12でも十分強力な展開力であるということは覚えておきたい。「ブーストキッカー」の提示禁止におり1枚で複数枚のフォロワーを展開できるカードが追い風としてやや高めの評価としている。
ナイトメアイーターの優秀な部分はラストワードによるところが大きい。ランダムではあるが回復によってリーサル伸ばすことも出来れば「トート」のファンファーレ効果の発動にも貢献できる。

一方で5コストフォロワーであることがネックな点もある。一番の影響はリアニメイト特に「リバースネクロマンサー」での発動で「ロンリネスゴースト」やルベルを出したかった時にこちらが出てしまうのは多くの場合短所である。これらのリアニメイトの邪魔にならないためにもナイトメアイーターは後半のネクロマンスが高い状況でのプレイを心掛けたい。

王墓の骸 A+ (S)

王墓の骸

このフォロワーの場に出すどちらのアミュレットも5コストのアミュレットである。詳細なアミュレットの効果については各自で調べてもらいたいがこのアミュレットの発動条件はフォロワーの破壊であり、王墓の骸がこの条件を満たしてくれるのがとても都合がよい。
3コストでの最終形は「墓場+4 2ドロー ラストワード+1 リーダー2回復」
6コストでの最終形は「墓場+5 2ドロー ラストワード+2 リーダー2回復 盤面リッチ+ゾンビ ※王墓の骸進化後」
見てわかる通りどちらを使用した場合でもネクロマンサーにとって貴重な資源を得ることが可能で、特にエンハンス6で使用した場合はアミュレットを出すだけでも10コスト分の行動になっているのでこちらで使用することでより大きなアドバンテージを獲得することが出来る。
総じてネクロマンサー金虹内でも優先されるカードであり、今回のアディショナルカードの中でもリーダー順位に影響を与える可能性のある1枚に感じられる。

ヴァンパイア

「孤高の悪鬼」「ノクターンヴァンパイア」「密約の吸血鬼」などWLDを彷彿とさせるカード群の追加と「魔獣の女帝・ネレイア」という構築環境でもトップクラスの最強カードが追加され上位リーダー間違いなしかと思われていた。実際のところは狂乱を想定された自傷効果が回復カードの乏しい現在の2Pickヴァンパイアには重く、ネメシスの「ブリッツAF」やロイヤルの大型と横展開フォロワーの波状攻撃をしのぎ切れずに削り切られてしまうシーンが頻発したため現在はリーダー順位を下げているプレイヤーが多いクラス。

ルインウェブスパイダー D (C)

ルインウェブスパイダー

盤面ロックを行える大型フォロワーで、除去されるリスクを考えなければ実質4面展開の状況でも盤面ロックが出来る面白いカードなっている。今環境の2Pickでは「ゴブリンスクラム」「レヴィオンの魔獣使い」が多面展開筆頭として挙げられるが最速でプレイされた場合はどちらも間に合っていない上に次のターンの打点もこのフォロワーの攻撃力のみであり、上記のカードたちのメタカードとして機能しているかは怪しいところ。それでも機能させたいならば結晶効果でのカウントダウンを進めることが必須だが現在の2Pickヴァンパイアでは「ナテラの大樹」を繰り返し使用することはないためカウントを進めることも難しい。面白い効果なので個人としては非常に残念だが現状率先して使われることはないであろうと予想しておく。

背徳の狂獣 A (A+)

背徳の狂獣

非常に話題になっていたカード。ファンファーレ効果はアザゼルや「鉄弓の射手」といった主に4コストフォロワーに類似したものがつけられており、3コストでこの効果を持っているのは破格。ただしルインウェブスパイダーの項で述べたようにアミュレットを駆使することがあまりないクラス提示となっているのでそのスタッツと進化時効果がこのカードの評価基準となる。

進化時効果はカードを引くたびに引いた枚数分の相手のランダムな箇所にダメージを与えるもの。単純に毎ターン1点ずつならばプロダクトマシーンとしてその先を自由に選ぶことの出来る「マシンナースデビル」のほうが優秀。しかし構築とは異なり機械カードの条件が満たせない為2Pickにおいては条件のないこちらの方が気軽にPickしていくことができる。
ダメージを与える条件も緩くカードを引くという行為はカードゲームなら自然と行うものであるため想像よりも大きなダメージになっていることも多い。
ファンファーレ効果の関係上「加虐の独房」相性がいいことは覚えておきたい。このアミュレットは性質上先攻で使いやすく後攻では使うタイミングが難しいカードであったのでその欠点を補完してくれる。

纏めるとダメージの先がランダムな故戦術に組み込むのは難しいが、発動の為の条件がかなり緩く意識的にPickを行う必要もないため。これに頼らないプレイングを心がけて、おまけ感覚で発動してると考えればかなり強力な効果であると言えるだろう。


ビショップ

古き良きアミュレットを駆使した一斉展開が得意なクラスとなっている。
カウントダウンを意識したプレイングが重要であり、同時に「ナテラの大樹」や「エイラの祈祷」を安易に置かないことも使用する際には押さえておかねばならないポイント。もしかしたらブーストキッカーの一番の被害者かもしれないクラスでもあるので、アディショナル後の復権が楽しみなクラス

楽園の双翼・ガルラ A (S)

楽園の双翼・ガルラ

ユニークな効果を持ち合わせており、アミュレットを破壊するほどに場に出るカードのコストが上がる。想像できる最大のパフォーマンスコストは6でありこの場合「神話の剣」と「グランドナイト・ウィルバート」もしくは「豊穣の西風神」が期待できる。
ただし6枚ものアミュレットが割れるのは相当な終盤か「ナテラの大樹」を使用がほぼ必須であり、上記特徴としてビショップはナテラを使わないことが基本的な方針な為、6コストは厳しいと思われる。
次点として考えられるのは3コスト。こちらではアミュレットでは「フェザーサンクチュアリ」、フォロワーには「ブレッシングバード」や「トゥインクルミュース」が候補となってくる。ガルラのテキストを見るとアミュレット→フォロワーの順番で出る使用だと思われるので「トゥインクルミュース」のカウント加速効果を発動させることが出来る。フェザーサンクチュアリならばスタッツも3/3になるのが嬉しいところ。

以上よりデッキ内のカードを意識する必要はあるがかなり現実的なラインで実用性の高いコンボを内蔵しているのでビショップでは率先してピックしていくカードになると予想している。またこのカードはアミュレットフォロワーどちらの強化も恩恵になるので今後自然とパワーの高いカードとなっていきそうであるため将来に期待が持てる1枚だ。


博愛の翼人 B (B)

博愛の翼神

上記2項目で書いた通り現在の2Pickビショップにおいて「ナテラの大樹」はプレイしないことが原則となっているため使用する効果は実質的に前半部の効果となっている。
進化時の効果まで含めるとウィッチの「インパルスアルケミスト」と同様の効果を持っているがこちらはアミュレットの種類が豊富なビショップなのでその2者のこちらの方が優秀さでは軍配が上がる。
評価についてだがウィッチの時と近しいものがある。やはり中堅と呼ばれるリーダーは盤面を整えたり維持するだけでは単純に力負けしてしまうことも多く金虹で強力な1枚が欲しくなるシーンが多発する。その為にこのカードが悪い点というのは無いものの評価としては全体の中では下のほうになると思われる。


ネメシス

ブーストキッカーがなくなったもののこのクラスの強さはブーストキッカーだけにあらず。キッカーのBANによりロイヤル1位の意見も散見するが私はそうは思わない。私自身のレート勝率なので主観は多く入るがキッカー存命時のネメシス対ロイヤルの戦績は80%あり、これがキッカーだけによるものとは思えない。ここで語るには枠が少ないためこれについてはまた別の機会に書くこととする

ターミネイトマシンベア A (A)

ターミネイトマシンベア

ブーストキッカーの後釜のように現れた新しい全体除去フォロワー。
PPを余らせることにより効果を追加させていくことが可能なのだがその順番には注意が必要。3PPを余らせた時にはランダムな1体に5ダメージ→全体に3ダメージの順番に処理がなされる。すなわち 3/3 5/5 2/2 のような盤面を全部処理出来る確率は1/3であり、全体3点を使用したい場合は実質5ダメージの部分は意味のないものになってしまう場合が多い。
優秀な事には変わりないが効果の処理を間違えないように注意したい。

シューティングタートル C(B)

シューティングタートル

笑顔がまぶしい亀、機械自然版サハクィエルとも言える効果を内蔵している。サハクィエル同様に対象としたカードの効果が重要であり、例えば前述したターミネイトマシンベアに使えば相手フォロワーに5点ダメージを確実に与えることが出来る。このようにターン終了時効果などが発動するので「不鎮の女神アレークト」もプロダクトマシンを出す効果を発動するが、機械フォロワーのスタッツ上昇効果はターン終了時の効果ではないので1/1のプロダクトが残るだけというのは覚えておきたい。
現状では有効な使用法が金虹との組み合わせでしか確立されていないので今後に期待なカードである。



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