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2Pick備忘録 SORレート後半戦

質問・意見・要望などはこちらの質問箱やTwitterのDMにてお待ちしております。

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こんにちは、筆者のソーというものです。
この記事ではレート期間中の対戦記録をはじめとした、ピック選択・盤面・その他様々な気付きや学びについて、短く書いていきます。
私の現在のリーダー順位や優先カードはこちらに昨日投稿しました。今回の備忘録ではこの記事の中で書いた事について触れる事もあるかと思うので読んで頂けるとより伝わり易くなるかと思います。
細かいカードへの認識なども書いたので読んで損することはないと自負してます。よろしくお願いします。

11/16

初日はまとまった成績がないので別の話題を

上記の記事の補足的なものにもなりますが優先するカードの逆、『積極的に取らないorできれば避けたいカード』について話してみたいと思います。

もちろん《無私の貴族》や《セイントグリフォン》の様な自明なカードをピックアップしてもあまり意味が無いので、ここでは優先してる方もいるかもいそうなラインのカードで2枚ほど挙げてみたいと思います。

《邪教の神殿》

主にフィニッシャーとして見込むことを目的と取るカードだと思いますが、私はこのカードを置いても勝てないとあまり勝てた試しがありません。

体感的な話だけではなくこのカードがフィニッシャーになるには

・カウントダウンを進めるだけの時間もしくはカード
・1/2のランダムで《氷獄の王・サタン》を引く
・コキュートスデッキ(アポカリプスデッキ)で勝てる状況を作る

この3つを満たさねばなりません。《サタン》は寧ろ早期に置いたら負けます。

この様にフィニッシャーとしてみるにはあまりに不確実なので本当に取るべきかは吟味する必要があるでしょう。
逆に私がしっくり来た役割としては相手進化への抑止力としてプレイすること。もう一つはビショップミラーでのデッキ切れ回避の使い道として考えることです。
特に後者はプレイが10ターン目以降で十分な為、焦る必要もありませんし《サタン》を引いた場合でも問題がないためストレスも少ないです。

《暗がりの悪霊》

このカードは優先しなくなった方も多いかもしれません。私も環境初期は優先してピックしていました。
優先しなくなった理由は複数枚取ってしまうと手札枯渇を招いてしまい、アグロ的に決着を付けざるを得ない状況になってしまうというのが間接的な負け札になりかねないからです。

ネクロマンサーがミッドレンジ帯で戦うのが良いということを前回の記事でお話ししました。その為このカードは後半に1枚だけ拾うというのが理想的になるかなと思います。
《暗がりの悪霊》+《ネクロインパルス》で8PP13点の令和のデスタイラントになるのは魅力的な火力。欲しいけど1だけ、といったカードです。

今日はここまでにします。良ければまた見に来てください




11/17

LOSリーグが面白くてとてもモチベーションが上がりました。
私が苦手なウィッチとロイヤル、その2つともやっぱり私と違う択取ってたので何回も観て参考にしようと思いました。本当にいい試合ばかりなので是非見てください。僕も嬉しいし参加してる選手もより力になると思います。

https://youtu.be/O99K_6l5KYA



ここからは今日のレートであった学びの話

Nm 9コストと《廃品の選別》
奇数コストのカードを回収できる《廃品の選別》ですが廃品をプレイしたターンに使うことができないことから回収しても使いにくい事の多い9コストフォロワー。
今回は上手く使用されているシーンがあったので共有したいと思います。

盤面状況

・《ヴァーテクスコロニー》は5点のダメージ
・リーダー付与に《ディメンションドミネーター》
・手札は《操り人形》と《殺戮の女神・ティシポネー》は確定
・AF内訳:結晶のコロニーのゴーレム2種・《運命の反逆》・《マジックエンジニア》のアナライズAF

次ターン

《廃品の選別》で破壊された《ヴァーテクスコロニー》を回収。《操り人形》で1PP回収する事でコロニーがプレイ可能になりリーサル

OTKネメシスで使用される今期らしい使い方です。《ディメンションドミネーター》自体は決め手に欠けることからあまり運用法を考えていませんでした。
同様の手順で選別で回収対象の1、3、5コストのカードを同時にプレイすることも可能であり、《ディメンションドミネーター》と《廃品の選別》の面白いシナジーを学べた1戦でした。

Bピック 《セト》と《ダーティプリースト》は『フラット』

デッキを考えないならば《ダーティプリースト》と《セト》が同じ優先度で《ゴールデンイーグル》と《清き転変》の比較で右に行きます。今回はデッキを鑑みて左に行きました。

デッキリスト

理由は2つ
1. 実質1コストのアミュレットが3枚あり高い性能を期待できる
2.セトが2枚取れているので3枚目よりもデッキに多様性を持たせたい 
特に2に関しては2Pickではとても大事だと思っていて、悩んだら同じカードより違うカードを取るようにしています。

2Pickは選ばれるリーダーから取れるカードまでランダムである故に様々な攻められ方をされます。
この時に似た性質のカードばかり取っていると苦手なカードも似通ってきてしまい、そのカードが来た場合対応できずに負けてしまいます。
例えば全体除去ばかり優先してとったら《ブルームキャバリエ》が取れなくなったなどがこれに当たります。

守りのカードだけでなく攻めのカードについても同様です。絶対的なデッキのパワーは高かったとしても1枚ないし2,3枚の相性の悪いカードがあるだけで攻めが止まってしまい、一度止まってしまえば別の攻め方を行うこともできません。
例としては盤面以外のリーダーダメージ手段が無いデッキで《カインドブライト》を打ち込まれたり、《フューチャーヴィジョン》などの直接頼り切れば《ペインレスサムライ》や《聖なる守り手・ユカリ》など思わぬ対策で攻めが止まってしまうシーンなどです。

何を持って同じ性質か違うかを区別するのはとても難しいですが、2Pickでは自分が意識しない所で相性のいいコンボが発生することもあります。
そういった発見により視野が広がり、カードへの理解度もまた深まっていくので皆さんもぜひ試してみて下さい。

夜も遅いのでこのくらいにします。また明日も書こうと思うので見てもらえたら嬉しいです。

11/18

V 下位リーダーの〇〇全力は理にかなっているか否か

本日初戦のクラス選択です。6,7,8位に上げていたクラスなので約1.8%の確率を引いた形になります。
前回の記事でも述べましたが100戦以上やることもあるレートで有れば何処かでほぼ必ず引くものになりますし、レートであれば負けを後から取り返せます。それ以上に普段出来ない経験を得られるため感謝すべき提示だと私は思います。
大会の決勝戦など大舞台で引いてきたら話は別ですが。

完成したデッキはこちら

ボルテオがあるにも関わらず複数枚のカードが5種類も存在しており、結果としてはミスピックと言えそうです。
原因はボルテオの登場が後半であった事にありますがここで考えるべきは 
Vはボルテオが取れていない段階からボルテオを意識すべきであるのか
ひいては下位リーダーがどれ程のリスクをピック段階で取るべきなのか、という問題になります。

今回はボルテオを
『プレイしたら100%かつカード』と仮定し、全力でピックした場合の勝率から、下位リーダーは最初から特定のカードに依存したピックをするべきかどうか考えてみたいと思います。

ボルテオ全力ピックの勝率
仮定は『ボルテオをプレイしたら勝ち』と言い換えられるので、それ以外の勝利を考えないとすると



”勝率”=”ボルテオをピックできる確率”× ”ボルテオを引ける確率”


それぞれの確率の積で求められます。

まずボルテオをピックできる確率ですが、提示率は公式で明言されていない為こちらもアバウトに計算します。
…と続けようと思いましたが余りに枠と時間を割いてしまうので仮定した部分含めた計算を行ったものは後日別の記事に投下したいと思います。アディショナル前に書いているのでアディ後の確率ついてもそこに書こうと思います。

とりあえずここではボーナスを加味して50%取れるという事にします。


次にボルテオが引ける確率ですが、こちらはシャドバの手札交換(マリガン)に対応したサイトがありましたので先人の知恵に感謝しながらお借りすることにしました。ありがとうございます。

使用サイト 複数のカードのドロー・デッキ存在確率(マリガン対応)
https://yazirusis.com/calc/probability.html?c%3A!

https://twitter.com/sopuranoso/status/1329303630927720449?s=21


Twitterへのシェア機能を使って表示した結果がこちら。

約40.7%
ここから更に後攻であったり《血の取引》などを使ったりとカードを引く枚数を増やせば更に高くなります。
現実的なところで追加で3枚引けたとすると7ターン目にプレイできる確率は約49.6% という事になりました。

最初の式に立ち返ります。
ここからボルテオを全力で取りにいった場合の勝率は 

約20-25%程度 

という事になります。
数値だけで見るとかなり低いように見えますがこれは7ターン目ボルテオが決まる確率であり、決まれば全ての対面に勝てる確率でもあります。ポケモンをやったことある方ならば『ぜったいれいど』がイメージとして近いかなと思います。

様々な仮定の上での話ですがこうして数字で考える事が出来るのもカードゲームの面白いところだと私は思います。

今日はここまで、ではなく投稿が次の日になってしまったので短くもう1つ書きます

11/19

いよいよアディショナル環境が始まりました。
2Pickの仕様上全てのカードを触り、所感を得るのには結構時間が掛かってしまうので、今日は現段階でレートで遭遇したカードに焦点を当てて書こうと思います

因みに2Pickにおけるアディショナルの影響はゴールドレジェンドが3回提示になったことでかなり大きくなりました。
特にゴールドはレジェンドよりも提示率が高く(諸説あり)、たった1枚の力で順位が変わった例もあります。
それでは見ていきましょう。

《死の哲学者》

発表段階ではプレイ時に5/5守護3体か強いなと思ってたら本当は4体でした、すごい。

《カインドブライト》なら事なきを得ることができますが、進化されると次のターン7点ダメージ+5/5守護+10PP分の行動が確定されるので対ビショップの観点から見ても十二分に強いカードと言えるでしょう。他クラスは言わずもがな。

このカードを優先度はゲームを決める力ということで1位の《恋人・ミルティオ》は変わらないにしても間違いなく5本の指には入ると思われます。

アディショナル前のネクロマンサーの代表的なパワーカード《レヴナントソウル・アーカス》《トリニティモンスター》との比較としては《冥界への霊堂》のシナジーが焦点になりそうです。ネクロのシルバー枠問題については前回の記事参照


レアリティがゴールドという事もあり、ネクロマンサーを1位リーダーにする方も出てくるのではないでしょうか。

実際のプレイ盤面

《ゲオルギウス》

最大の魅力はデメリットの無い全体除去(AOE)を兼ね備えている点で、《ドラゴンバスター・イアン》を失ってからAOEには癖の強いものが多かったドラゴンには安定感のある貴重な1枚だと感じました。

覚醒時ならびに10PP時の効果も後半に引いた場合に無駄にならず、4/4/4というスタッツもAOEの対象になりやすい3点ラインを超えているため盤面も強くなります。

そしてファンファーレ効果は今弾のブロンズに最大PPを1減らす代わりに2コスト7ダメージ1ドローの破格な効果を持つスペル《サンダーロア》があり、意識しなくても割と入ってくるカードであるため構築よりも恩恵が大きいです。(PPブーストが貴重なのでデメリット回避が大きいと言った方が正しいかも)

総じて安定感と希少さを兼ね備えた優先度の高いカードになりそうです。今期のドラゴンの順位が高い人達に取っては尚の事嬉しい1枚でしょう。


実際のプレイ盤面
プレイタイミングは覚醒に拘ることないので後攻はマストキープかなと思いました。

《鏖殺の大悪魔》

コスト・スタッツ・突進後に5点のリーダーへのダメージと大味なカードかと思いきや、1コストでキーワード能力【渇望】を発動してくれる器用なカード。

実際のプレイ盤面

スタッツと能力的に残って勝ちという場面は2Pickプレイではそれなりに発生しそうだとは思いますがプレイするには2回このカードを引く必要があります。
同じカードを2回引くのはサーチ手段のない今のヴァンパイアからすると容易ではないため、基本的には9コストで使えたらラッキーなのかなと思います。

ネガティブなコメントをしてしまいましたが、このカードのコストが下がる効果は《享楽の支配人・ボルテオ》に次ぐロマンとパワーがあると考えています。私のように元々ヴァンパイアの優先度が高くない方はこのカードを優先ピックしてみるといいかもしれません。

以下に《鏖殺の大悪魔》と相性のいいカードを載せます

1.《鏖殺の大悪魔》
当たり前ですが複数枚ピックすればそのどちらもコストが下がっていきます。なんぼあってもいいので3枚取れるなら取ってしまいましょう。

2.《ジャイアントマッチ》

《鏖殺の大悪魔》の効果テキストを見ると分かるのですがこのカードはデッキ内では11コストのままであり、コストの下がる効果は通常のドロー以外でも起動します。この特性を活かして《ジャイアントマッチ》でサーチすることが可能です。
ヴァンパイアにはこの他にも9コストに《激昂のバーサーカー》というカードが存在します。


このカードはアミュレットとの相性がよくアクセラレートの汎用性も高いため、《ジャイアントマッチ》自体が使いやすいクラスであるという点もおすすめできるポイントです。

3.《星灯りの女神》

1枚しか無いのであれば増やせばいい、という発想です。デッキから手札に加わらなければコストは下がらないため、複製した段階では11コストである事に留意。

こうして考えてみるだけでも面白いのでアディショナルは本当に楽しいですね。

今回はここまでにします。残り期間も少ないですがまた見て頂けたら幸いです

11/22(最終日)

レート期間が終了しました。対戦した皆様対戦ありがとうございました。

最終的な自分の結果はこうなりました。

これを踏まえて改めて感じたことは以下の通りです。

・ネメシスとウィッチには上記2リーダーに勝利できるポテンシャルがある
・結局ビショップとネクロマンサーが対戦してて一番辛く、強力なクラスである

一つずつ簡単に述べていきます。

ネメシスとウィッチには上記2リーダーに勝利できるポテンシャルがある

ネメシスは強力なゴールドレジェンドの存在と《ドールブレイク》をはじめとしたビショップの強力なカードへの回答が存在しているという点、ウィッチも《フューチャービジョン》の長期戦メタと《マーシャルゴーレム》の存在がそれぞれビショップとネクロマンサーに協力に働くカードであり、アディショナルで追加された《無尽の魔像》はこの2枚のカードの繋ぎ役をしてくれる《ゴーレムクリエイション》を加えることができるため非常に優秀な追加カードでした。


私の戦績ではどちらも勝率は高くありませんがゲーム展開はどの敗戦も練度を高めれば改善できると思えたので、これからどんどん使っていこうと思います。

ビショップとネクロマンサーが対戦してて一番辛く、強力なクラスである

これは今期2Pickをやっていた方なら誰しも感じていることだとは思いますが改めてなぜ辛いのかと考えてみると、基本的な勝ち筋とは別に一撃必殺のカードも存在しているからだと結論付けました。
ビショップであれば《光輝の顕現・ラー》でネクロマンサーであれば《恋人・ミルティオ》がそれですね。

ネクロマンサーの打点の高さもビショップのアミュレット特性も条件さえ揃えば止めることは可能です。それが先に述べた《マーシャルゴーレム》であったり、《パペットボックス》・《ドールブレイク》になるわけですがこれらで止めてもなお勝利が確定しません。完全に対策されてもゲームを続ければ逆転ができるという点は今環境ではこの2クラスにしかない強みであり、改めて今レートで感じました。

最後に

今回は時間的に行う時間がなく、最小限の回数しか行えず、着地後の上位を目指す時間がありませんでした。それでも勝率を6割に乗せることができたのは、短い時間でしかできない分を今回のように記事を書いたり、ルームマッチで色んな方と考えを共有したり、尊敬するプロ選手や勝ち続けているプレーヤーの配信などを寝る前に視聴したりしたことが要因として大きいです本当にありがとうございます。私も誰かに参考にしてもらえる選手になれたらなと思います。

決して満足していい結果ではないですが、文章にして感じたことを書くというのは結果と自身の心境の両方を鑑みてとても良いことだと思ったのでこれからも続けていきたいと思います。

間違いもいっぱいしますし未熟な面もある私ですが、いろんな方が2Pickをするようになって欲しいという気持ちは変わらず真摯に記事を書いていきますのでこれからも見て頂ければ幸いです。

拙く読みにくい文章ではありましたがここまでの読んで頂きありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。

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