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タイタニックを映画館で

この船の中は、
地位、お金、性別、
そういう目に見えるものだけで人を区別して
がんじがらめにしている
小さくまとめたこの世界みたいで、

裕福だから幸せ
お金がないからかわいそう
そんな風にしか考えられない人になりたくないと思った

嘘ばかりで取り繕っている世界だけど、
この2人の愛だけは、本物だった

素敵なドレスや綺麗な宝石は、
死ぬときにはなんの役にもたたない

タイタニックに乗っていなかったら何事もなく
生きていられたはずで、

けど、乗っていなかったら2人は出逢っていなかった

でも、そもそも、
出逢っていなかったら、
この喜びもこの悲しみも知らずに生きていけた

ジャックは暗い寒い海の中で、苦しいはずなのに、

「船の切符を勝ち取ったことは、
人生最大の贈り物だった、
君に出逢えたから」

この最悪にみえる状況で、
そんなふうに思える

それほどに、
2人の時間は確かな愛で溢れていたんだと思ったら
余計に涙が止まらなかった

ずっとだいすき
映画館で観ることができて幸せだった

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