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NY語学留学でございます-30-

 12月28日22時過ぎ 28St stationから一人で地下鉄に乗ることになった。プラットフォームには3〜4人の電車待ちの人。私が行きたい駅に行くのか急に不安になって、改札外にある駅員さんの部屋の中に駅員さんを見つけて、大きな声でエクスキューズミー!こりゃダメだ。、ヘッドフォンつけてるし… 駅員さんを諦めて、ベンチに座っているお兄さんに尋ねてみた。行く!という返事をもらいほっとして電車の到着を待った。
 電車が入って来るとベンチに座っていたお兄さんが声を出すともなく、私に視線でこれに乗りますよ!と言ってくれたような気がした。あっ、そこまで私をフォローしてくれるんだーと嬉しいような意外なような思いで誘われるように同じ車両の向かい合わせの座席に座った。よほど私が不安そうに見えたのかな?と思いながら次の駅の名前をチェックして、間違っていなかったことに安堵する。私が降りる駅の一つ前の駅に着いた時、そのお兄さんが私にしか聞こえないくらいの声で、次で降りますよ!と言ってくれた。私は頷いて返事をした。駅に着くとそのお兄さんが私を先導する様に電車から降りて改札の方にこっち!って私を誘導してくれるように歩いて行く。え?そこまで誘導してくれなくても大丈夫ですよーと思っていたら、そのお兄さんはその駅で乗り換えをする方だった。
 年齢は20代かな?後姿にサンキューソーマッチ!大きな声を出したつもりだっけど、まわりの喧騒でお兄さんには届いてなかったと思う。とても優しい親切をいただきました。私もおばちゃんの風格が出て来たのかな?と思うと同時に言葉というより態度で感じとれる感情というものは存在する。当たり前かもしれないけど、当たり前でない人もいるので、意思の疎通ができた時というのは、嬉しいしその人の人柄も伝わってくるということを経験させてもらった。優しいお兄さんは一度も振り返ることなく階段を降りていった。
 ニューヨークの地下鉄でもこういうことがあります。でも十分気をつけた方がいいですね。

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