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根っこの治療の器具が折れる

『神経取りますね~』
って行った先の歯医者で
覚悟する間もなくこんなこと言われ、
あれよあれよと神経を取る作業が進む。

そんな経験はありませんか?

僕は幸いありません。
ええ、歯医者だから、
知り合いの先生の空き時間に行くので、
そんなおっそろしい体験はありません。

そんな流れ作業的に治療が行なわれていて、
そしてそんなクリニックに通ってて、
良い治療結果を得られると思ってるのは、
ちょっと甘いと思います。

コンビニでオーガニック食品がないように、
ファミレスで無化調で作られたメニューがないように、
それはあり得ないことなんです。

やはりキチンと時間を取って、
必要な説明を図や絵を用いて行って、
初めて双方が納得できる治療に
なるんじゃないかなと(´ー`)

そして保険治療の根の治療では
さらに怖いことが起きる可能性を
秘めているんです。

それが
治療器具の破折
です。

歯の中に白いモノが詰まった左の歯、
根の先っぽに器具が折れているのが
わかると思います。

ファイルっていうんですが、
コレ、ぶっちゃけ100%滅菌して、
再利用します(保険診療であれば間違いなく)。

それ自体は問題ありません、
奇麗に無菌的になっているんですから
感染することもありませんので。

でもね、これを繰り返すと
金属は疲労して折れるんです。

その辺置いておいてポキ!とは
ならないですから、当然ですけど、
負荷のかかる使用中、つまりは、
誰かの歯の中でポキ!っといくわけです。

今日2つ目のおっそろしい体験ですね。

言い訳しません、僕も過去治療中に
折ったことは1度や2度じゃありません。
そのたびに除去を試みますが、
そう簡単に取れるものではありません。

折れた器具の手前まで
ラバーダムを装着してマイクロスコープを使用し
安全に探っていきます。

さらにマイクロスコープを使い、
折れた金属片のところに超音波の
弱い刺激を当て続け緩むまで行います。

すると・・・・

無事に取れました(*´▽`*)

しかし、そもそもはこうならないことが大事ですよね。
そこで僕は考えて皆さんに提案しています。

常に新品で治療を進めるプラン

です。

金属の劣化の一番の原因は
です。

だったらその熱を加えないで済むように
使い捨てにすればいいですよね。

それにはコストがとてもかかります。
写真で示した器具って1本2500円ほどします。
それを数本必要としますので、
それだけで1~2万円。

これと他にも別の種類の
ファイルを使用します。

そしてラバーダム防湿を行い
マイクロスコープを個室で集中して
使って診療を行うため、
自由診療のみです。

保険の根の治療の窓口負担金は
たぶん数百円ですよね。
それでは賄えるはずがありません。

繰り返しますが、
コンビニでオーガニック食品がないように、
ファミレスで無化調で作られたメニューがないように、
それはあり得ないことなんです。

出来ることならその治療が
あなたにとっても僕たちにとっても
生涯最後でありますように。

そう思って日々診療にあたっています(´ー`)

最小限の介入で
最大限の効果を(^_-)-☆

医療法人社団Rheb おがわ歯科医院
千葉県千葉市緑区おゆみ野中央1-21-1
043-291-6555

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