ミレーナを入れました。体験レポ①

2021年2月に第2子を出産してから早くも8ヶ月が経ちました。

出産後、生理の再開はまさかの翌月3月から戻ってきて(はやい)、授乳も頻回真っ只中の時に生理痛が酷くて夜中うずくまってロキソニンを飲むこともしばしば。4月5月は周期もきちんと来ましたが、そこから何故か急に2週間に1度来るようになり、数えると5月から9月の間で9回きていました(無理)。

もう本当に限界を迎えていて、ただでさえ月のうちの2週間はPMSやら機嫌が悪くなったりで夫くんを振り回していたのに、梅雨前から2週間に1度しっかり2.3日腹痛で寝込むということになっていて、こんな頻度ではやっていられないと思い腰を上げたのが8月。

行きつけの婦人科にかかると、うちではまだミレーナやってないの。ごめんなさいねと言われ、帝王切開をしたなら生んだ病院で入れた方が安心でしょうとのこと。他の病院を探す手間が省けたという気持ちもあって、紹介状を書いてもらいました。

予約が取れたのは1ヶ月以上後、10月後半でした。

それまでも月のものは順調(??)に2週間に1度来るし生理痛もがっつりあって、夫くんに申し訳ない日々。やっとこさ10月に入って、この生理が終わればこれからの見通しが立つと奮闘していた時、生理痛で10分横になるねと伝えて布団にたどり着いたところで夫くんが一言。ぼそっと「いいご身分だね…」

へ?マジ!?…今の聞き間違い、じゃないよなぁ。あぁ、そう思ってたのか…はぁ。とてつもなく落ち込みました。普段なら何か言い返していただろうけど、もうそんな気力もなくなりしくしくと布団の中で見えないように泣きました。

女性は子どもを妊娠するために毎月股から血を流し、人によって違うものの、胸が張って痛かったり無性にイライラしたり腹痛があったり、そこから妊娠出産までも壮絶なホルモンバランスに振り回され(みなさんよくご承知なので省略)、それこそ死ぬ思いで命がけで子どもを生むのに、生んだ後も夜間授乳や搾乳、これも人それぞれあれどおっぱいトラブルに悩まされて、毎日生きるだけで精一杯なのに、そんな中かけられた言葉。もう本当に、このままじゃだめだ、夫婦が破綻してしまうと感じました。感じた絶望も半端なかった。

きっとわたしはこの出来事を一生思い出すでしょう。

そんな中、やっと、やーっと迎えた大学病院受診の日。ミレーナは産後1年経つまでは入れられないと前回言われていたので、今日は相談だけでまた年明けかなぁなんて考えながら受診しました。

すると、お腹を切った先生が診ないと意味がないねとの話になり、運が良くその日は執刀医の先生がいたのでかわってもらうことになりました。(紹介状に書かれた先生は初めて受診しました。「なぜかあそこの先生はミレーナは全部僕に回してくれるんだよね、不思議だよね」と和やかに話してくださる優しい先生でした。)

それから1時間待ち、やっと執刀医の先生の問診になると、「ミレーナ入れたいんだよね。うん、いいよ。入れよう。今日する?いいよ、できるよー」「エコー見て入れちゃおっか」。

…え?今日入れれるの?産後1年経ってないけど?子宮見てから言わなくていいの?え?大丈夫?

やったーラッキー♪という気持ちと、先生(あいかわらず)軽っ!え、ちょっと不安、でも入れたい!という気持ちが交差する中、判断をすぐしなければと思ったわたしの口から出た言葉は「…いいんですか!?じゃあ入れたいです!(おたまちゃん2号連れて何度もくるの大変だし。一刻も早く生理痛と2週間に1度の生理から逃れたい!本音)でした。

そのまま流れで診察台に上がり、エコーをしてもらいます。(2号ちゃんは泣かずにいい子にしててくれたので隣でベビーカーで待機していました)

ちなみに、生理は終わったと思っていたけど、まだ少し出血がある状態でした。(確か7日目だったかな。)

エコーはすんなり済み、痛みもなく、子宮の傷は大丈夫だねと先生が言うと、「このまま入れる流れになるよ、大丈夫かな?」と。事前にミレーナについて調べていたこともあり、大丈夫です。お願いしますとわたし。

器具を入れ、あーこの感じ本当苦手だなぁと考えていると、子宮を触る感覚。わ、痛い気がする?あー痛いなー生理痛みたいな痛み…って!いでででで!いたい!「え!先生!痛いです。痛いですー!わわ、これはー、痛い!いででででで」痛みには人より強いと自負していましたが、そんなの全然追い抜いていくくらいには痛かった。マジで。

しかもまだそれは準備段階だったらしく、「あれ?痛い?そうかー。これから入れるから同じ痛みがもう一度来るよ。できそう?」と先生。

え…(1秒)無理です。ちょっと、怖いです。そういうと、「我慢することじゃないからね、坐薬入れよっか。それで時間置いてから効いた頃にまたしよう。今日入れれたら負担も少ないからね。」わかりました。そうします(泣)

もうなんか急にぐたっとなってしまって(心身ともに)ヘトヘトになって診察室から出たわたしは、不安と恐怖で魂が口からはみ出ていたと思います。笑

看護師さんから「坐薬、わたしが入れることもできるけど、どうする?自分で入れてきてもいいよ」と言われて、じゃあと受け取ってお手洗いへ。新しめの血が出ていましたが、その頃にはもう痛みもすーっと引いて、また冷静な自分に戻れていました。「大丈夫、今日入れたら後が楽になるよ、大丈夫」と敢えて声に出して鏡の中の自分を励まし、お手洗いを出ました。オムツを替えたりミルクをあげたりしながら30分待機。すぐでした。

さぁ、次呼ばれたら、行くぞ。と戦闘体制に入るわたし。いざ診察台に上がろうとすると、おたまちゃんが泣き出しました。きっとミルク飲んだのに抱っこしてもらえなくて、眠かったんだろうな。長いこと待っててくれてありがとうね。ママに付き合わせてごめんね。そんな気持ちで、"抱っこしたまま診察台に上がっていいですか?"と聞くと


看護師さん「正気を保てるなら。いいですよ」


ぐへぇ!こわっ!こわいよ!!!我が子を落とすの!?なにその怖さ!でもこのまま泣いてる我が子をベビーカーに置いたら暴れて落ちるかもしれないし…そんな不安がよぎって、大丈夫です(苦笑)と抱っこで診察台に上がりました。(おたまちゃんは抱っこした時点で安心して泣き止んでくれました)

先生が器具を入れて、「触るよー、どう?大丈夫そう?」…ん?痛く…ない!はい、痛み感じません!お願いします!とわたし。でも、それも束の間、次の瞬間また、いででででで!!

かえる「い、痛い、いでででで、痛いです!先生!痛いですー!!!」

先生「ごめんね、大丈夫だから」←(???)

かえる「はぁ、はぁ、(息が切れて恐怖がふたたび襲う)、大丈夫ですか!?!?そうか、ふぅ、そうなんですね(??)、じゃあお願いします!(またおたまちゃん連れて通うの…(略)だし)」

先生「ちゃちゃっとやっちゃうねー。」

かえる「いーでででで!!!!」

ぐりぐりっ!と何かを押し込む感じがして、感覚的には4cmくらいの爪楊枝をなにも滑らない皮膚と皮膚の間に押し込まれている感覚。いってぇ。(口も悪くなる)

かえる「いたい!痛いです先生!!!!いたーーい!!!(診察台を掴み握る)(おたまちゃんを抱く手に力が入ってしまう。おたまちゃん痛くない!?大丈夫!?もうどの程度力が加わってるのかもわからなかった。まさに正気を失いかけた。)いーででででで!!!!!ぐはぁ(白目」

このとき、本当に自分が女なのを恨みました。我が子を生んだことも後悔してないし、授乳してる時のおたまちゃんたちはとてつもなく尊くて幸せを感じるし、この先3人目を考えることももしかしたらあるかもしれないけれど、なんでわたしだけ…こんな目に…という気持ちが芽生えて、夫くんにも痛い思いをしてもらわなきゃフェアじゃないとさえ思いました。夫くんも○○切ればいい!!!とさえ。(口悪くなってごめんなさい)

無事入りました。もう息も絶え絶えにエコーを済ませ、なんとか落ちずに耐えた…と白目剥きながら診察台を降り、娘ちゃんを抱いたまま下着を履き、診察室に戻ると、先生から軽く説明がありました。「無事入ったよ。頑張ったね。痛くしてごめんね。でも終わったから。定着するといいね。次は1ヶ月検診です。もし通うのが大変そうならその次の検診から地元の婦人科に通って診てもらうのでもいいから、電話で相談してみてね。もし出血がずっと続くようなら連絡して早めに来てね。抗生剤(3日分)と痛み止めも出しておきます。カロナール?ロキソニンがいい?うん、いいよ、出しておきます」(心なしか先生の言葉遣いが丁寧になった気がした。痛い痛いと連呼したから、申し訳ないと思ったのかな。恨んではない。)

予約を取り、診察室から出ると、まさに魂が抜けたわたしに中待合の皆さまからの目線をひしひしと感じました。これ、絶対聞こえてたよね。めちゃくちゃ静かだし…(わたしが)うるさくして…ごめんなさい…。

駐車券を打ってもらい、しばらく会計処理を待っている間、外待合で義母さん(神)に似た感じの人が「赤ちゃん可愛いね」と声をかけてくれました。「自分は出産後に子宮筋腫ができて、検査を行うのが遅かったから子宮を取る手術をしたのよ。毎日赤ちゃんのお世話で大変だろうけど、ちゃんと検診は受けてね。」と言ってくださいました。この方もとても良い人だったな。

会計処理が終わり、自動精算機で会計をしました。(ちなみにわたしは市の障害者への助成で医療費が無料になっているので、0円でした、点数を後に記述するので参考になさってください。)

ヘトヘトな気持ちで車に戻ると、おたまちゃんはぐっすり眠っていて、疲れたんだなぁ、頑張ってくれてありがとう。と言う気持ち。乳児連れの病院は母子ともに疲れますね。

朝8時におたまちゃん1号を保育園に送ってから、自宅にたどり着いたのは午後16時過ぎでした。本当に、1日仕事になってしまった…。でも、気持ちは入れられてよかった。あとはどうにか、定着しますように!!!

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 【今回のミレーナ処置にかかった点数】(1点10円計算です)

初・再診料 740円

投薬 1,030円

処置費 29.360円

合計、31,130円でした。

保険適用外なら31,130円、保険適用で3割負担なら約9,339円。そのくらいですが、病院によっても値段に差があるのであくまでも参考程度になさってください。

病院によってはミレーナ取り扱いがなかったり、先生の経験値に差があったり、あとは生理何日目に入れるかで子宮口の開き具合が違って痛みも変わったかもしれません。

今回のレポはこの辺りで終わります。長い拙い文章を読んでくださりありがとうございました。

また1ヶ月、3ヶ月、半年、1年…と経過を追いますので、その都度更新しますね。よろしければまた見てやってください。

感想やいいねを押してくださると、かえるが喜びます。ありがとうございました。

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