私はラップが嫌いだった− BTS 兵役に際して
私はラップが嫌いだった
DNA や IDOL で話題になり始めた頃から、私は BTS を認知していた。
しかし、音楽番組などで曲を聴いても、それから何をするでもなかった。
なぜハマらなかったのか、なぜそれ以上曲を聴かなかったのか、
それは、私が、ラップが嫌いだったからだ。
なぜ嫌いだったか
・音数が多くて聞き取りにくいこと
・'旋律' の概念から離れている
だから、私が自由に携帯を使えるようになり、YouTubeを使えるようになっても、Dynamite が爆発的にヒットし、テレビやラジオでよく耳にするようになっても、BTSの曲を積極的に聴くことはなかった。
私が BTS を食わず嫌いしていたもう一つの理由に、ラップラインとボーカルラインが共存するグループだったから、というのもある。
今でこそ、オーディションを経てデビューした、ボーカル担当とラップ担当がいるアイドルグループは多いが、私はそれまで、日本でそのようなグループを耳にしたことがなかった。
また、総じて、ラッパーは歌が下手だ、というイメージがあった。
そのイメージを変えたのが、BTS だった。
ラッパーは歌を歌わないのか
RM、SUGA、J -HOPEは三人とも、ソロ曲が存在する。
その中で、私が一番最初に聴いたラップラインのソロ曲は、SUGA の「Trivia 轉: Seesaw」だ。
これこそ、私の中のラッパーの印象が一変した曲だった。
この曲を聴いてから、だんだんラップを聴くのが楽しくなってきた。
現在、「Ma City」を好んで聴く。
余談)バラエティ?やります
私が、グループとしての BTS の沼に落ちたのは、'Run! BTS' の水鉄砲の回(タルバン学校 討論会)を観たからだ。
今をときめくアイドルなのに、芸人みたい
そして、すっごく楽しそうだし、仲が良さそう
音楽番組では、歓声を浴びて華麗なパフォーマンスするのに(のに?)
2025年
昨日(2022/10/17)、メンバーが順次兵役のため入隊をする準備に着手する、と公式発表があった。全員が揃うのは、2025年あたりを予定しているそう。
これ、事務的な韓国語・日本語・中国語 とは違い、英語 には
"Yet To Come (The Most Beautiful Moment)" is more than a track from their latest album, it is a promise, there's much more yet to come in the years ahead from BTS.
「Yet To Come (The Most Beautiful Moment)」は、彼らの最新アルバムの名前であるだけでなく、BTSには、まだ見ぬ未来がある、という約束である。(意訳)
という一文が添えられている。世界中にいる Army が、誰一人として取り残されないように、ということかなあ。
まず、この公式発表を見て思ったのは、言葉にするのもおこがましいが、
メンバーが、メディアをはじめとした、外部のさまざまな批判や厳しい言葉を浴びながらも、明言を避け、公式から発表できるまで耐え続けてくれたことのありがたさや申し訳なさだ。
もう一つ、メンバーの言葉をいくつか思い出した。
「僕たちはずっとここにいます」「僕たちを使って、自分を愛してください」
兵役
日本には徴兵制はなく、紛争地域もないため、平和ボケをしているのは確実である。今日寝るところさえない、という状況なんて考えられない。
しかし、ウクライナ侵攻により、 '戦争' そのものが現実味を帯びていることを感じるとともに、隣国に住む人間として、徴兵制は、今までの歴史の中の '戦争' が生み出した負の遺産であること(世界がずっと平和であれば、軍隊はいらない)を再認識しなくてはならない。
また、徴兵制は、歴史認識の問題も絡むが、
その国で教えられている歴史が その国では '正しい' が
国境を越えたら、自分の知識の中の歴史が '正しい' かどうかは、誰にも分からない
というのも、肝に銘じておかなくてはならない。
BTS の皆さん、Army は待っています。ずっと待っているので、どうか健康に気をつけて行ってきてください。再び7人揃う日を楽しみにしています。
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