村長の話①後編
-9/9。村長であるわたしは、宇宙船に乗っていた一
村長の話①前編
https://note.com/sontyo_murabito/n/nc6d2ae86ea72
9/9重陽の節句の日は、不思議なことの連続。まさにそれが集約されたような一夜だった。
鏡の向こう側のオーナーさんのカフェで宇宙人パーティーなるものが開かれるとの誘いを受け、行くことにした。
向かうと既に多くの人が集まり話をしていた。
そんななか、オーナーさんから紹介され、ある方に出会った。
彼女は鋭い目付きでこちらをみた。そしてものの数秒で驚きの言葉を口にしたのだった。
『あなた、シャーマンだったわね』。
彼女によると、首からいろんなものをジャラジャラと付けて煙を焚きあげている姿がみえるとのことだった。
シャーマン。
最近某バンドマンがシャーマンだと言われているのを見て「シャーマンって響きからしてカッコイイよなぁ。わたしもなってみたいもんだなぁ」などと呑気に思っていたら、なんと自分もシャーマンだったのだ。
『そのうちに、記憶が蘇ってくるよ。』
彼女はそう言った。
どうやら村長であるわたしは何世代にも渡ってシャーマンとして生きていて、自分のすべてを捧げ祈る人だったらしい。今世でもその任務を果たすとのことだった。
彼女は居合わせた女性をユニコーンだと言った。女性のお子さんが何故かユニコーンが大好きだなのたそう。その話を一切していなかったのに、ご自身をユニコーンだと言われた女性はとても驚いていた。
こんなこともあった。たくさんの虫がみえると言われた女性がいた。その方は虫に関するある事業を展開しようとしているところだった。
初めてカフェに行ったときから不思議と惹き付けられ、目が合っているような気がしていた絵があった。なぜだかわからないけれど、見たことがあるような、懐かしい感覚。わたしを呼んでいるような、そんな気がしていた。
のちに話を聞くとそれは、彼女が描いたオーナーさんの絵だった。
彼女とオーナーさんに許可を得て、アイコンにさせていただくことにした。
それがこの『村人たち』ブログのアイコンである。
この日、彼女から宇宙語を教わった。
定期的に宇宙と繋がってみようと思う。
思い出せるといいな。
シャーマンだった頃の記憶。
自分のルーツはなんだろう。
知りたくなった。
彼女はこうも言った。
『今、宇宙船に乗っている。今日居合わせた人たちは、みんな宇宙人で、みんな会ったことがある。今日は同窓会のようなものだ』と-。
『そのうちに、記憶が蘇ってくる』
彼女の声が今も、脳裏に焼き付いている。
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