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ヤギと暮らす元園長先生!新メンバー参戦!①

ある日、CEOの井筒が言いました。

「そう言えば、新しい人が入るよ~。石川県にいる元園長先生w」
「・・(園長!??)・・・」

今回は、そんな謎の経歴をお持ちである元園長(統括)先生、中嶋 謙仁さんをご紹介します!
ただ、いろんな経験をされているので少し経歴を先にまとめさせてもらいました。
経歴だけで1時間半の時間を費やすくらい、濃いお話でした。

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中嶋 謙仁(なかじま のりよし)さん 神戸市出身 
高校を卒業してアメリカ合衆国、オーストラリアに滞在した後、日本の大手航空会社の関連事業部門や外資系船舶会社で活躍。その後、石川県にIターンし、農業の6次産業化やオーガニックに関わる仕事を5年間勤めた後、NPO法人の設立や学校法人の統括園長を勤め、今年4月から(株)sonrakuのCOOに就任、教育支援協会の理事として大学入試改革や地域の教育に関わる活動なども行っている。

Q  今は石川県の白山市にお住まいだということですが、どのような暮らしをしているんですか?

 東京からこちらに移住する前の5年くらいは、世界を舞台にバリバリと、それこそ毎日終電に駆け込むか、タクシーで深夜に帰宅、休日も関係なく携帯で海外とやり取りするくらい(苦笑)の企業戦士でしたが、今は白山麓の豊かな自然環境に囲まれながらログハウスで、妻と娘との3人暮らし+猫2匹とヤギ2頭も一緒に、オーガニックでエシカルなライフスタイルを愉しんでいます。 

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暮らしに必要な食とエネルギーは、無理なくでも出来るだけ自給したいと思っていて、オーガニックの自家菜園で採れた野菜を中心とした食や、エネルギーも太陽光で発電して、売電(FIT制度を利用)をしたり、冬は春から秋の間にせっせと割って蓄えた薪で暖房と煮炊き(補助的に)をしたりしています。なので、うちにはエアコンは無いんですよ(笑)

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おうち付近の風景 

ただ、じゃあもうのんびりと田舎暮らしをしているのかというと、全然そんなことはなくて、今はWi-Fi環境があればどこだってオンラインで仕事は出来るし、うちからは国際線が飛んでる空港も新幹線の駅も30分圏内、必要があれば世界中どこへでもすぐに行くことも出来ます。仕事や活動ではスピード感やダイナミズムなどこれまで同様にバリバリやり甲斐を感じながら、でもオフの過ごし方は自然や動物たちに癒される、そんなワークライフバランスがとれて、シナジーを大切にするライフスタイルをこれからも送っていきたいと思っています。

Q 私も田舎も好きだし、仕事も好きだからそういう生活憧れます!でも、以前は東京でバリバリお仕事されていたと聞きました。なぜ急に地方に行こうと思ったのですか?

 当時は仕事を通じていろいろなものが与えられ、衣食住に不自由のないとても恵まれた環境でした。でも、たまたま観たニュースで食料自給率の話をしていて、日本の自給率はカロリーベースで38%(品目別でみると米は100%だし野菜は80%近くあるので、一概に低いとは言えないんですが)なので、食生活として見ると低く、つまりは海外依存度が高いという内容だったのですが、そのニュースの最後にアナウンサーが「ちなみに東京の自給率は1%です」って言って…。

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日本経済新聞より 農林水産省調べ 
~2016年度概算値/中嶋さんが東京に在住していたころ~

なんか、その言葉がすごくショックだったというか、印象に残っていました。もし、これから先、東京で何かあったとき100人のうち1人しか食事にありつけないのかと思うとすごく怖いなって…。ちょうど家族も増えた時期と重なり、自分たちの食べるものを自分たちで作って、ある程度のリスクは自分の手でコントロール出来る地方への移住を考え始めました。
でも、移住といっても仕事はどうするの?とか収入は?とか当然考えましたし、そもそも田舎暮らしって言っても当時はあまり情報もなく、定年退職した夫婦の老後の隠居生活以外のイメージが沸かない(苦笑)なので、1年くらいどうしたら良いのかわからなくて、悶々としいてましたね。

Q なんで石川だったのですか?

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 特に石川に来たかったわけじゃないのですが、今のように若い世代が積極的にライフスタイルの選択として地方への移住をするようになったのって、ほんとここ3〜4年くらいなんですよ。
僕の場合は、きっかけが自分たち家族の食の安全保障っていうテーマだったので、通勤電車の車内広告でたまたま見つけた「新農業人フェア」という移住&農業関係の就職相談会に、たまたま時間もあったので家族でふらっと行ったのですが

ブースには労働力に困っている農家さんが
『住み込み賄い付きで移住してきませんか?(でも無給)』
とか、自治体の人が平気で
『農業は安定収入になるまで時間が掛かるし作物もうまく出来るかどうか最初はわからないし、なので「年収3年分」のお金の余裕は準備して来てください』
とか言われる感じでした(苦笑)

「なにこれ、いきなりハードル高すぎるやん!この人たち本当に移住促進する気あるのかな」って(笑)
そんな中、農業法人で一社だけ「サラリーマン農業しませんか」というキャッチを掲げているところがあって、その時に初めて農家じゃなくて農業にも法人がある(農業法人)って知ったんですけど、それくらい情報が無かった。でもそれなら安定した収入もありつつ “食”にも携われるなって思って、それが最終ゴールではないけれど、まずは移住への第一歩を踏み出すステップストーンとしては、2〜3年間ならいいかなと思い、そこに転職することを決めました。その場所が石川県だったという感じですね。


ヤギと暮らす元園長先生!新メンバー参戦!②~ に続く

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