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詩にしたとたんに空に飛んで行ったらいい、悲しみというものは

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詩集 ❘ 感情の端の一瞬のきらめき。 【テーマ:悲恋、孤独、抑圧】
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#毎日note

君が好きだ

寂しいなあ 会いたいなあ そう思うことが全ての答えなんだと思う 君が好きだ

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ようこそ、悲しみ

寂しさを無視していた。 その頃に沢山聞いていた音楽。 久しぶりに聞き返したら ああ寂しかっ…

14

生きている証

その人を見るだけで 今日も生きていける。 私の住む世界の中にきちんと、あの人が居る。 そ…

17

昔あなたがそう言ってくれた

今のまま変わらずに、 優しいあなたのままでいてと。 あれは夏の日。 もうないきらめき。

15

いつだって大人だよ

『あなたに傷つけられて苦しくなったから、消えたくなった』 と言えなかった もう、大人だっ…

14

私を大事にしてくれましたか

You treated me like a toyといったら怒ったようだ。 なぜ怒ったの。 プライドが傷ついたの…

15

「終わり」の後 3

《終わり》を美しくやり直したい自分と、 復讐したい自分と、 いいとこ取りだけして楽しみたい自分と、 色んな私が交互にあらわれてくる。 許したわけじゃない。 「もうどうでもいい他人だ」 そう思うことにしたから何とも思わなくなってるだけ。 油断したらまた、名前と顔をもった人になって、 途端に許せなくなる。 私がここまで心を砕く必要のない人だ。 してほしいと言ったことを、してもらえた。 その束の間、楽しかった。 もうそれだけでいいのだろう。 続編は、要らな

「終わり」の後 2

見限ったから、 もう尊敬なんて、これっぽっちもしていないから、 だからしごく対等に付き合…

14

「終わり」の後 1

『心を壊されて悲しかった。 悲しすぎたから忘れることにしてた。』 そう正直に伝えた。 『…

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ミラボオ橋

アポリネールの詩に 突然なにかが決壊して泣き出してしまったので、 いつか近いうちに 私は…

11

わだかまりがあったのか、ということすら

何か間違えたのかもしれない わからない 何とも思っていないのかもしれない そうであってほ…

15

遠い波の向こうに、過去

ふと、ああこんなにも、生きてしまったと こんなにも長い間 誰にもなつけず 誰にもなじめず…

8

優しい夜/なかったことにしたもの達

すれ違う悲しみを、――私は見えないふりをする 降り落ちる孤独を、――私は見えないふりをす…

13

真ん中

戯れでもいいから 遊びでもいいから あなたに触れさせてほしかった そうなって、はっきりわかった 戯れなんかじゃいやだった 遊びなんかじゃいやだった ちゃんと心の真ん中に きちんと私を置いて欲しかった もう誰も見ないで あなたを軽んじる恋人なんて 心の中から追い出してしまって 私をあなたの「特別」にしてほしかった