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詩にしたとたんに空に飛んで行ったらいい、悲しみというものは

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詩集 ❘ 感情の端の一瞬のきらめき。 【テーマ:悲恋、孤独、抑圧】
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2020年7月の記事一覧

昔あなたがそう言ってくれた

今のまま変わらずに、 優しいあなたのままでいてと。 あれは夏の日。 もうないきらめき。

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いつだって大人だよ

『あなたに傷つけられて苦しくなったから、消えたくなった』 と言えなかった もう、大人だっ…

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私を大事にしてくれましたか

You treated me like a toyといったら怒ったようだ。 なぜ怒ったの。 プライドが傷ついたの…

15

「終わり」の後 3

《終わり》を美しくやり直したい自分と、 復讐したい自分と、 いいとこ取りだけして楽しみた…

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「終わり」の後 2

見限ったから、 もう尊敬なんて、これっぽっちもしていないから、 だからしごく対等に付き合…

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「終わり」の後 1

『心を壊されて悲しかった。 悲しすぎたから忘れることにしてた。』 そう正直に伝えた。 『…

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ミラボオ橋

アポリネールの詩に 突然なにかが決壊して泣き出してしまったので、 いつか近いうちに 私はきちんと涙を流さなければならない。 ミラボオ橋 (作 ギイヨオム・アポリネエル)    ミラボオ橋の下をセエヌ河が流れ われ等の恋が流れる わたしは思ひ出す 悩みのあとには楽しみが来ると (中略) 流れる水のやうに恋もまた死んで逝く 恋もまた死んで逝く 生命ばかりが長く 希望ばかりが大きい (中略)  日が去り月が行き 過ぎた時も 昔の恋も、ふたたびは帰らない ミラボオ橋

わだかまりがあったのか、ということすら

何か間違えたのかもしれない わからない 何とも思っていないのかもしれない そうであってほ…

15

遠い波の向こうに、過去

ふと、ああこんなにも、生きてしまったと こんなにも長い間 誰にもなつけず 誰にもなじめず…

8

優しい夜/なかったことにしたもの達

すれ違う悲しみを、――私は見えないふりをする 降り落ちる孤独を、――私は見えないふりをす…

13

真ん中

戯れでもいいから 遊びでもいいから あなたに触れさせてほしかった そうなって、はっきりわ…

14

一方的な熱量/秒

あなたを見つけた回数を あなたとすれ違った回数を 数えて 数えて 数えて あなたと過ごす…

15

見つけて

身体だけ綺麗なままで 心だけずたずたに傷ついてゆく 平凡な、ともすれば明るい人生を歩いて…

11

life goes on

かけ違われ続けるボタン ペアにならないカード 読まれない札 手の中にあると思っていた きちんと、この手の中に 世界の中の立ち位置を コントロールできると思っていた 舵をなくした舟のように もうわからない、もう自由にできない 人生をつむぐ手綱は手をはなれ 大海原の小舟のように 流されて、惑わされて、明日の居場所がわからないまま ただ、航海が、続いていく ひとりぼっちの、旅路が