大人になってしまっても
気付けば僕たちは多分大人になってしまったらしい
酒なんて呑まずにジュースだけを飲みながら朝までゲームをしたこと
深夜3時に訳もなく呼び出して今はもう覚えてもないようなことを話したこと
思い出すって言う行動自体一度は忘れてしまったってことだと俺は思ってる
でもそれでも良いって思える、何回でもちゃんと思い出せたから
何を話したか、何をしたか、とかそういうことじゃなくていい
ただあの時確かに隣にいたことだけ思い出せればそれだけでいい
それだけは確かにあの瞬間から変わらない事実な訳であって誰にでも、勿論俺にとっても変えられるものじゃない
思い出ってだから苦しい
思い出ってだから愛しい
気付けば僕たちは多分大人になってしまったらしい
あの頃は汚したもの勝ちだったのに
今では誰かに汚いとバカにされてしまうくすんだTシャツだってちゃんと思い出が詰まってる
2度と思い返したくもない心の傷跡だってきっと僕らが優しくなれた理由のひとつであって、誰にも真似できない君だけのもので
初めて会った時は知らない人だった
気付けばかけがえのない友人になってた
バンドに誘ったこと
CDを出したけどコロナ禍でうまく活動ができなかったこと
それでもがむしゃらにやってきたこと
ツアーが一緒に回れなかったこと
それでも待ち続けたこと
俺らの方が心配だったけど、逆に心配をかけまいと死ぬ気で3ピースだって形を気にせず4ピースロックバンドと言い続けて進んで行ったこと
帰ってきてくれた時に少しでも良いバンドになってたかった
ツアーが一緒に回れたこと
やっぱり変わらず大切な親友であり、仲間だったこと
忘れてもまたうたうことで思い出せるようなうたを作り続けたい
思い出すための素敵な日々を沢山作りたい
あの日、から今日までは俺にとってかけがえの無い日々であり
きっとこれからの人生において切っても切れない物だな、と心から思います
もし明日世界が終わっても今日がずっと大切なものでありますように
俺たちが大人になってしまってもあの頃の大切がずっと大切であり続けますように
世界でただひとりのかけがえのない友達へ
ベイビー・フォーエバー
世界でただひとりの酔っ払いの殴り書き
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