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家に猫が居るということ

家に猫が居るということ、
それは家に魔法の本があるということ。
読んでも読んでも読みきれない、
ページを開く度に違う物語が始まる不思議な本がそこにあるということ。

家に猫が居るということ、
それは家にどこでもドアがあるということ。
不可思議な色を湛える瞳をのぞき込むと、
どこか違う世界に連れて行ってくれる。

家に猫が居るということ、
それは家に完璧なスイーツがあるということ。
もふもふのからだを思い切り吸うと、あっま〜いかおりに包まれ、
しかもこのスイーツはカロリーゼロ。

家に猫が居るということ、
それは毎日少しずつでも強さを重ねて行くということ、
いつか必ず訪れる別れのときのために、
それでもこちらが見送る側でいられるように、
ミクロン単位でいいから日々気持ちを強くして行くこと。

家に猫が居るということ、
それは家に宇宙があるということ。

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