20230127

①湯治
『湯治』っていう言葉の響きいいよな。
もうお湯に入ることで身体の不調を治そうとは(たぶん)誰もしないのに、この言葉を発するときだけ、過去からタイムスリップしてきたみたいに行為が甦る。単に長期間、温泉宿に泊まることを指すために。
そう思ったので湯治旅をすることにした。たのしみ〜

②お料理
今日作った煮物が美味しかった。
自分の作る料理の中で煮物がいちばん好きかも。作り手の味の好みがモロに出るよね…

③三つ子の魂
子どもの頃、多少なり仲良くなった人と別れるのが本当に苦手だった。
1泊2日の子ども用キャンプとかで他の子と仲良くなったりしても、そこを出れば『人生でもう2度とこの子会うことがないかもしれない』と思うと心底怖くなって、そのためにひっそり泣いてたりした。人と出会ったり別れたりするたびに、コントロールできない人生の暴力性を感じていたんだと思う。

そういう自分の性格を考えると、中学以降にそう感じたことがほぼなかったのは幸いだったのかもしれない。
中学受験してからは常にねじれた気持ちで生きていたので、人と出会うのが嬉しいと思ったことがなかったし、同時に離れるのが寂しいと思ったこともなかった。もしかすると、人と離れるのが寂しいという恐怖があまりにも大きかったので、それを抑圧するためのポーズでもあったのかも。

何が怖いって、お互いの人生が交差して『人間関係』が始まったのに、それらしい結末が訪れることもなく、ページを途中で破られた本みたいに突然終わってしまうのが恐ろしい。
私は「この人の人生、あるいはこの人との関係性の結末が見たい」と思った人と結婚した。

結婚して夫と過ごすなかで、中学受験で受けた呪い(思い込み、斜に構える気持ち)から1つ1つ解放されていって、だいぶ素直な気持ちで生きられるようになった。
それとともに、かつて感じていた人と別れるのを恐れる気持ちが溢れはじめ、退職が間近にせまった最近は朝になると「寂しいヨ〜…」と呟くbotになっていた。

でもそれって全然あってもよい痛みだと思うし、その気持ちに久しぶりに出会えたことが嬉しい。
この痛みを引き受けられるようになったのも、遠くまで来たなと感じるし。
総じて良かったです。


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