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20240608

だんだん暑いね~涼しい服しか着られない。


①愛が届くまで
これも今日あった話じゃないんだけど、時々思い出すので書いておく。
社会人1年目のころ、インターネットのない部屋に閉じ込められ、書いたこともないJavaを書き、管理されていない要件変更に翻弄されまくっていた。チームの雰囲気もかなり悪くて陰口や暴言がはびこっているなかで、毎日22時まで残業させられるのは、新卒としてはかなりしんどくてですね……

たまたま早く帰れた日になにかの用事で実家に寄ったのだが、父親だけが家におり、夕飯を作ってくれた。
私の父親は基本的にあまりしゃべらず、しかして激情家で冷徹な性格はそっくりである。私が小さいころはあまり家にいなかったし、キレるとマジで意味わかんないので、仲がいいわけでもなく、さりとて性格が似ているので仲が悪いわけでもなく、まあほどほどの距離感にある。

作ってくれた(たぶんパスタ)を食べていたら、なんだか何もかもがどうでもよくなって、それ自体が悲しくなってしまい、無言でただポロポロと泣いてしまった。
そういうときに何か声をかけるタイプの親でもないので、私も何も言わず食べていたら、父親が急に言った。

「中国は広い大陸で、昔は移動の主な手段って馬だっただろ。各地域には名馬と言われる馬がいて、たとえば汗血馬なんかは有名でしょ?」

急に何言ってんの? と思いながら、うなずく。

「ある商人が売っている馬はどれもそろって名馬だったから、『どこに行ったらこんなにいい馬が捕まえられるのか?』ある人が聞いたんだって。そうしたらその商人は、『馬の良しあしを見極めることができる人間は非常に稀で、そういうのを名伯楽という。その名伯楽と出会えるかどうかが重要だ』と答えたらしいんだな」

と言って話を結んだ。

当時の私は、「……?? だからなに??」であった。
でもいま考えれば、父親的には、お前がやっていることの尊さを理解できる人間に出会えるまでの辛抱だよ、っていうメッセージだったんだな。もし出会えないとしても、それは私が名馬でないことを意味しない。

Official髭男dismの『Subtitle』のMVを見ると、「思い返したとき ふいに目をやるときに 君の胸を震わすもの」のくだりでいつも思い出す。



②大学生
インドカレーを食べてたら、隣の席に(おそらく)3回生と思われる3人組が座った。
それぞれに注文して、運ばれてきたものを食べている。5分くらい食べたところで初めて1人が、

A「え、ナンってさ……手で食べんの?」
B「そやで。食ったことないん?」
A「ないない、初めて。え、この……マンゴーラッシーってなんなん?」
C「ラッシーはなんやったっけな、ヨーグルトと牛乳とレモンかな。俺こないだ作ったで」
B「初めてでガーリックナン食っとるん、攻めてるな」
A「このあと女の子と会わへんからな」
C「あー、てかどれくらい彼女おらんの? 2年くらい?」
A「いや、もっともっと。高校生の時からいない」
B「俺もそんくらい」

そのあと就活ダルいとか起業しようぜみたいな話を仲よくワイワイしてて……
21歳ってこんな若いですか!?!? 尊死しそうになった。
自分が大学生のときのことすごい思い出したし、でも同時にこんな可愛かったかな?笑

ナン食べたことないか……ラッシーも飲んだことないか……若いねえ……輝いているね……。
「おばさんが全部おごってあげるね? 好きなものなんでも食べなさい」って口を出しそうになって、本当に年取ったなと思った。
どうして初めての経験に目をキラキラさせる人を見るとかわいくて仕方がないんだろうか……。彼らの人生に幸あれ。



③ピザ占い
今日は英文学の講座を受けてて、英語でのコミュニケーション方法みたいな話を多く聞いたので、これも思い出したことを書いておく。

アメリカ留学中にアメリカ人と日本人でピザを食べていたら、仲の良かったアメリカ人が、「俺は好きなピザの具を聞けば、そいつの性格診断ができる」というようなことを言いだした。

へ~アメリカにはそういう占いがあるんだ、おもしろ、と思って、
「ペパロニ」「ハム」「チーズ」「パイナップル」などとめいめいに答える。

すると彼は全部を聞いた後で、「ペパロニ、ハム、チーズ、こいつらの性格は普通だ。だがパイナップルと答えたそにす、お前は異常だ」と断言した。

急に個人攻撃じゃねえか! しかも占いにもなってない……そういう冗談だったんかな?笑
元気にしてるかな。



④恩返し
先日ラーメン屋に行って、味玉を箸で割ろうとしたら見事につるっとすべて、床に落下したのね。
ショックで呆然としてたら店員さんが替えの味玉を無料でくれたので、その大恩に報いるべく、本日再訪した。おいしかったです。
キレイでオシャレなんだよな。ずっとミスチルが掛かっているところ以外はかなり好き。


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