週末レビュー3月1日:シン・ニホン(安宅和人)、越境ECインターン
約半年のNY留学を終えて、25日(火)に帰国。10時間フライトのうち8時間くらいの間、元yahooのCSO(chief 戦略 officer)をされていた、安宅和人さんの著書シン・ニホンを読んだのでその感想。帰国後すぐに友人が経営するwant.jpという、越境ECの会社でインターンを始めたので、その話を以下に書きたいと思います。
シン・ニホンを読んで学んだ事と気付き
この著者は今我々が迎えている急速に変化するグローバル・情報社会の中で個人や企業がどのように順応するべきが説いている。
特に印象に残ったのは以下:
1. 現代のリベラルアーツ:
リベラルアーツとはギリシャ・ローマ時代に理念的な源流を持ち、中世ヨーロッパ以降、使う側と使われる側の使う側が身につけるべき学問の基礎の事を指した。著者は、母国語+世界後(中国語&英語)+問題解決能力+データ・AIリテラシーが今後のリベラルアーツとなると言っていて、今までのリベラルアーツと大きく異なる点として、問題解決能力とデータ・AIのリテラシー(サイエンス力)が必要となると言う事。この二つの能力は最近注目されて、良く聞く話だけれども、具体的にどうやって身につけて、どうやって使うかまでは理解していなかったので、勉強になった。
2. 仕事の定義:
本の中では仕事の定義について、いかにいろんな人が曖昧に理解しているか指摘があった。本の中では仕事の定義を「どれだけ大きな存在に対して、どれだけ勢いよく、どれだけ変化を起こしたか」としている。改めて仕事とは何か考えるきっかけを与えてくれた。これを曖昧に理解したまま仕事をしていると仕事をやったつもりになることが多々あるなと。
3. スマホの重要性:
今スマホが世界最大の大陸、市場となっているにもかかわらず、多くの人がその事を認識していないこと。
4. 事業の成長を決定づけるもの
マッキンゼーの戦略研究所が3000社を対象に行った調査によると、事業の成長は市場、リーダー、戦略、実行力で決まるという。その7割を占めるのが、市場。どの山を登るかを決めるのが最も重要だという事。僕も会社を辞めて以来ずっとそう考えてきた。
越境EC事業でのインターン
友人が始めた越境EC事業を水曜から手伝っている。自分が越境ECを始める為に勉強をするためだ。3営業日働いたなかで感じた事は:
1. 35歳で新しいことを始めるということ
友人の会社でのインターンの内容はほぼすべてが雑用。そのかわりその事業の全体像を勉強させてもらうというもの。改めて自分の年齢で全くスペシャルティを発揮できないポジションに配置されたときの惨めさを実感した。
2. 覚悟
自分の同期が30億近いバリュエーションの会社を1から立ち上げ、1000億の目標を掲げて、会社を経営している姿を側で見て、大きな野望を持つこと、覚悟を決める感覚を取り戻すことが出来た。
3. 越境ECの可能性
友人は世界中のマーケットプレイスに日本の様々なECサイトから商品情報を集め、100万個近い商品を出品している。その仕事の流れを現場で体感することで改めてグローバル市場が日本の小売りにとっていかに近いものになっているか、知ることが出来た。同時にこの市場に向けて自分が提供したい価値を改めて見極める貴重な機会を得られた。やっぱり恥をしのいで、行動をするメリットはこう言うところにある。
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