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【2022クイーンS予想】そねみのラップタイム分析【無料】

こんにちは、そねみです。
今回はクイーンSのラップタイム分析をしていきたいと思います。

そねみのラップ分析では偏差SDという指数を用いて今回の推定ラップに近い過去のレースを高指数レースとしてピックアップし、そのレースで好走した馬を注目馬として推奨しています。
偏差SDは異なる距離のレースでも同距離に落とし込んでラップを比較し、算出しています。
具体的な方法についてはこちらの記事で説明していますのでよろしければご覧ください!


先週の中京記念◎ファルコニアが2着、○カテドラルが3着!!
今週もご期待ください!


出走予定馬

  1. テルツェット (56.0)

  2. ローザノワール (55.0)

  3. ホウオウピースフル (55.0)

  4. サトノセシル (55.0)

  5. マジックキャッスル (57.0)

  6. メイショウミモザ (56.0)

  7. ファーストフォリオ (55.0)

  8. ラヴユーライヴ (55.0)

  9. フェアリーポルカ (56.0)

  10. ウォーターナビレラ (52.0)

  11. スライリー (55.0)

  12. ルビーカサブランカ (55.0)

  13. フィオリキアリ (55.0)

  14. ゴルトベルク (55.0)

※枠順に記載。別定戦のため斤量を付記しています。

ハンデ戦は競走能力が同じになるように斤量が決められているので過度に斤量を意識する必要はありませんが、今回は別定戦です。

この時期の別定戦は3歳馬が圧倒的に有利です。52.0kgで出走できるウォーターナビレラは人気になるでしょうが無視できない存在ですね。

なお最重量はマジックキャッスルの57.0kgです。


コース解説


JRA公式HPより


札幌芝1800mはスタンド前の直線からスタートしてコースを1周するレースです。
札幌競馬場は小回り・平坦で他場の同距離と比べても逃げ・先行馬が有利になりやすいです。展開やラップを考える上で重要になるのは初角と4角の隊列です。

まず、スタートから初角突入までが240m程度と非常に短いです。そのため逃げ・先行馬がどの枠に入っているかによって前半のラップや隊列が大きく左右されます。札幌競馬場は他場と比べて直線部分が短いため、外回しの競馬を強いられるとそれだけ距離ロスが大きくなってしまいますから注意が必要です。

次に4角の隊列ですが、最後の直線が約266mしかないので、道中の隊列にかかわらず4角から直線を向くあたりではほぼ確実に馬群が団子状態になります
したがって、後方から4角で外を回そうとするとそれだけ大きな距離ロスになりますし、そもそも短い直線では届かない可能性が高いです。

ラップ的には、4角に向けて向正面からペースが上がっていく展開が多いです。前傾ラップであればバテ合いの粘り足勝負、後傾ラップであればロングスパートによる持続足勝負になります。


ラップ傾向

過去10年のうち2013年と2021年は函館競馬場で行われているため、この2年間を除き2010, 2011年を加えた10年分のデータを分析します。

分析対象レースのラップは以下の通り


前半のラップは比較的安定していますが中盤以降はかなりごちゃついています。
クラスター分析の結果3つのパターンに分かれました。



パターン1:道中高速型


パターン2:後半加速型

[2010年,2012年,2015年,2016年,2019年]
序盤のペースは緩み、中盤から後半にかけてラップが加速していく落ちていくパターンで、多くの場合後傾ラップになります。
逃げ先行馬が少なかったり、逃げ馬がペースを落としてマイペースで逃げた場合このパターンになります。
3~4角で後続が押し上げてくるため、パターン1よりも早めにピッチが上がります。
基本的には早めに先頭に並びかけられる先行馬が有利になりますが、直線で求められるスピードの絶対値がパターン1よりも高くなるため、上位の上りが使えれば中団の馬にもチャンスはあります。


パターン3:中弛み型

[2018年]
逃げ馬が早めに失速し、早めに後続馬群に飲み込まれるパターンです。
2018年のみこのパターンに分類されましたが、例外といってよいでしょう。


展開

逃げ先行馬の出走が少なく、積極的に先手を取っていきそうなのはローザノワールウォーターナビレラの2頭のみです。

ローザノワールが2枠2番、ウォーターナビレラが6枠10番に入ったので、無理なく先行できるローザノワールがハナと予想してよいと思います。ウォーターナビレラは距離不安があるので、この枠だと無理に先手を奪いに行くよりは逃げ馬を行かせて好位のインを取りに行くのではないかと思います。

ローザノワールは元々後続を引き離して逃げるタイプではありませんから、今回はパターン2のラップ構成になると考えられます。


推定ラップ

というわけで、今回はパターン2に分類された5年間の平均ラップを推定ラップとして分析していきたいと思います。

12.3 - 11.6 - 12.1 - 12.4 - 12.2 - 12.0 - 11.6 - 11.4 - 11.8
1:47.4 (36.0-34.8 / 60.6-59.0)

この推定ラップを軸に、出走馬の過去の好走レースの中から注目レースをピックアップしていきます。


高指数レース

分析対象レースのうち、偏差SDの上位5位までをピックアップします。分析対象は2021年1月以降(※)のレースです。

<分析対象レース>
・出走馬が勝利した3勝クラス以上のレース
・出走馬が勝ち馬と0.3秒差以内に好走したOPクラス以上のレース

※この期間に分析対象レースのない馬については、さらに遡ってレースをピックアップしています。


第1位

2022年東風S (偏差SD=21.1) 中山芝1600m
7着ホウオウピースフル (0.3秒差)


第2位

2022年中山牝馬S (偏差SD=24.9) 中山芝1800m
4着スライリー(0.2秒差)、5着テルツェット(0.2秒差)、6着ルビーカサブランカ(0.2秒差)、9着ローザノワール(0.4秒差)、14着フェアリーポルカ(0.7秒差)、16着ゴルトベルク(1.6秒差)


第3位

2022年巴賞 (偏差SD=25.1) 函館芝1800m
1着ホウオウピースフル


第4位

2021年ディセンバーS (偏差SD=26.2) 中山芝1800m
1着ローザノワール、9着ゴルトベルク(0.6秒差)


第5位

2021年阪神牝馬S (偏差SD=27.7) 阪神芝1600m
1着メイショウミモザ、5着マジックキャッスル(0.4秒差)


推奨馬

ラップ分析を踏まえた推奨馬3頭(◎→○→▲の順)と穴馬1頭(☆)を挙げたいと思います。


◎3ホウオウピースフル
ラップ適性の高さに加え、今回取り上げた2レースではいずれも内枠からの競馬で好走している馬です。今回も内枠に入ったのは推せる材料ですね。
東風Sと巴賞では行く馬が多く、またコース形状の影響もあり中団からの競馬となってしまいましたが、ローザノワールとウォーターナビレラ以外に目立った先行馬のいない今回は近走よりは前目で競馬できるのではないかと思います。上がり勝負にも対応できるだけの末脚を持った馬ですから、インの3番手くらいで運べれば十分に勝機はあると思います。
テン乗りではありますが、内枠での競馬が上手い横山武史Jへの乗り替わりもプラスと見てよさそうです。前走叩いての上積みにも期待したいところです。


○2ローザノワール
直線の短い中山芝1800mで良績のある馬です。札幌はほぼ起伏のない平坦コースですから、逃げ・先行馬にとっては中山よりも展開が向くと思います。まだ開幕2週目ですからね。単騎で行ければ逃げ切りまであり得ると思います。
2枠2番という絶好枠を取れましたし、外枠に入ったウォーターナビレラは距離不安がありますからそこまで競りかけてはこないでしょう。自分のペースで後続を適度に離して逃げられれば面白いと思います。ベテラン田中勝春Jの手腕にも期待ですね。


▲10ウォーターナビレラ
指数上位5レースで名前は上がりませんでしたが、この馬がタイム差なしの2着に好走した2022年の桜花賞が指数7位 (偏差SD=31.6) でした。52.0kgの軽斤量であることを踏まえても、無視できない存在です。
3歳馬ですから、ラップ適性の近いのレースを経験していないだけで普通に適性はあるという可能性も十分にあります。
現3歳牝馬の中では地力上位の馬です。本質的には1400m~1600mが適距離だと思いますが、ペースが落ち着いて息の入る展開になれば、小回りの1800mならギリギリこなせるのではないかと思います。
当日はかぶった1番人気になるでしょうから本命は打ちづらいですが、安易に軽視はできないと思います。


☆4サトノセシル
この馬も上位5レースでは名前が上がりませんでしたが、この馬が3着に好走した昨年のクイーンSが指数6位 (偏差SD=29.5) でした。同レースで好走した馬は他にも出走してきますが、人気的に狙ってみたいのはこの馬です。
キャリア12戦のうち、昨年の札幌記念を除く11戦で6着以内と安定感のある馬です。3勝クラスを勝ち切れていないため人気になっていませんが、押さえておいて損はないでしょう。


まとめ

今回はクイーンSのラップ分析をお届けしました。
開幕2週目の小回りコースでゆったりめのペースになれば前残りは必至です。中団からなら差し届く可能性はありますが、4角で外を回すとロスが響きそうです。前目の位置取りが期待できる馬から狙ってみたいと思います。

そねみの最終的な印と買い目はTwitterで公開します。
またTwitterでは予想した重賞レースの実際のラップを可視化して回顧を行っています。よかったらフォローお願いします!


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