BRM1010あおば600km小淵沢ポニー

【当日】
昨夜は、0時過ぎまで寝付けず3時半起き。
これでは夜明けまで 覚醒してられないかも・・と爆弾を抱えた気持ちになる。外は変わらず降り続く雨、ホテルをチェックアウトして府中本町駅に立ち寄り、リュックをコインロッカーに預けたのちに スタート場所である大丸公園へ向かう。
6時過ぎ着。東屋にはスタッフ数名、参加者は私が一人目だという、、。
このあと来ても 出走3,4名くらいか?と若干不安が募る。
スタート時間が迫るにつれ 1人、2人と到着し 出発時には おそらく 6~7名(のちの公式発表8名)となった。

【スタート~PC1】
ナビの読み込みに手間取り、最後尾スタート。
早々、R20渡る手間で eTrexのバッテリー切れ。(電池使い切るつもりだったので想定内)
立川を抜けて青梅の この区間が 今回一番精神的にツラかった。雨もさることながら 信号峠、一向に先行が見えない。何より ペダルが重くて 全然ペース上がらず、巡行20~23km/h。かなりメンタル削られる。
ようやく山間部に入り、メンタル取り戻しつつあるも変わらず脚が重い。4%が6%に感じるほど。
何とか回していると 戻ってくる先行者が1名。DNFだろうか・・
44km地点 諏訪神社前の公衆トイレに立ち寄って発とうとしたら 先行の方が1名下ってきた。
先頭行ってた方らしく
「山伏峠が通行止めで、その旨運営に報告。迂回路を市にも問い合わせたけど正丸トンネルしかないとのことで、もしかしたら中止になるかもしれない。そのうち連絡があるかもしれない」 と教えてくださり、ルートを戻って行ってしまった。
あらら、、と思いつつベンチに腰掛け、連絡有無を確認しつつ他の方が下りてくるのを待ってみる。
ところで今の方 どこ行くつもりなんだろ?? 中止を見越してDNFで引き返すのかな??と思いめぐらす。訊けばよかった..(汗
10分ほど待ってみても 他の方は下ってこない。
おそらく先ほどの方と通行止めゲート付近で 情報交換してるのだろうから もう来てもおかしくないのに.. と思いながら
先行の方に 前方の状況を教えてもらって、ここで同様に飯能方面に戻ってR299経由で正丸トンネルを目指すのは ブルべの精神からしたら ちょっとフェアな行為じゃなくない?その迂回ルート辿るにしても 通行止めの箇所まで一旦行くべきだとろうと感じ、山伏峠を目指す。
一向に 他の先行者とスライドすることはなく、きっとこの先で解決策あって講じたんだろうと確信した。
するとR299を示す標識が現れ、停止してTwitterチェック。
3分間に「県道395号天目指峠からR299正丸トンネルへ迂回してください」の指示ツイートを確認。
今いるココが まさに県道395号入口!(笑)写真撮って 「了解しました!」と返信。これってタブーな行為なんかな・・とちと不安覚えた。

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県道395号天目指峠は、なかなかの勾配。土砂降り、道路も川になってしまっている。
山北町の大野山を思い出しながら ゴリゴリ踏んでいく(8km/hだけど)、楽しい! 今日一番楽しい!脳内ソングが沸く。
峠手前で 女性とスライド 「引き返しまーす。頑張ってくださーい」と声掛けいただいた。(のちにスタッフの未架さんと判明)
9時53分 天目指峠に到着し、一応 ブルべカードと看板の写真撮影。

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R299に出て、正丸トンネルを目指す、入口着10時26分。

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点灯できるもの全て点灯し、いざ突入。後方から 1名登ってくるのが見える。
通行止めを教えてくれた方だろう・・飯能経由でもう戻ってきたんだ・・と悟る。
一足先に突入、ダンプに張り付かれながら極力飛ばす。 退避エリアに避けて 右手上げて感謝を示しダンプを先を行かせる。
リスタートするも あまりの怖さに 歩道に上がる。この時 後ろの方にぶち抜かれ 再び最後尾。
PC1のセブンを目指すも まだ脚が重い、このままでは時間がヤバそうなので 極力かっ飛ばす。
【PC1】 セブン埼玉小鹿野店 11時31分着。 制限1分前!!駆け込みセーフ!

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ここで 補給中の先ほど抜かれた通行止めを教えてくれた方と一緒になったが、買い物している間に出発されていた。
この区間は本当にしんどかった。全然距離が伸びない。50kmくらい走ったかと思っても25km..
八ヶ岳YHまの前半は借金計算で 後半貯金の算段ではあったけど このPC1までの区間で貯金ゼロとは大番狂わせ。
こりゃ完走ダメかもしれんな・・というのが実感として沸いてきた。

【PC1~PC2 めがね橋】
補給も十分摂って出発。相変わらずペースは上がらず、平坦なのに 23~26km/hがやっと。
富岡製糸場での撮影も諦め 黙々と進む。他のブルべ参加者とも全く遭遇しない。
北山貯水池公園で ボトル補給し、小休止。
上信越道下の「みんなのトイレ」用を足し、碓氷峠に臨む。
途中 1人のブルべ参加者と遭遇、AJたまがわ 400参加の方だった。
先行し、めがね橋着 16時24分、制限時間4分前。 完全にギリギリ隊と化す。

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【PC2~PC3 姨捨駅】
碓氷峠旧道は、それほど勾配はきつくなく走りやすい。
でも今日は、それでもシンドイ。何とか抜けて軽井沢へ。
サンライン入口までは 交通量が凄く多い。
浅間サンラインに入れば ほぼ下り、しかし脚を止めても 一向に回復の兆しなし。上田に入り、残り30km。腹が減りすぎ・・上田パイパス手前のコンビニで急遽補給。またギリギリ隊は必須。
出発すると どうもナビおかしい、南下方向に指示する。
しばらく従って走るも やっぱおかしい。ルートから逸脱している。

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どうも上田パイパスを抜けてしまい 12kmほどのロス。
こりゃやべぇ.. と 必死に 姨捨駅を目指す。
近づいてはいるけど 結構平坦.. 「姨捨」というだけに 絶対山の上にあるよな・・きっと登りあるはずだ・・
そう思いながら進むと ようやく登りが現れた、そしてキツイ登り。。山のシルエットは見え電車の音も踏切音も聞こえてる。
残り距離は殆どないのに 全然着かない。長い・・
宙は星がキレイで 千曲市の夜景も輝いている。遅れついでに写真を撮って駅を目指す。
姨捨駅着 22時26分。制限から70分遅れ。

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回復効率の良い 22~24時に仮眠するという当初計画だったこともあり駅舎で仮眠するか迷う。
PC3はタイムオーバーだから失格だろうけど 失格判定を行う運営の判断が得られない無人PCで 自己判断してDNFってどうなの?
って、判断に迷う。 次の有人PC 八ヶ岳YHで 失格判定して貰うことで はれて失格なのでは?
ならばPC4まで行って 残念失格となって DNFしようと決めた。
でも PC4の制限時間過ぎて、スタッフ何時までいるの? クローズ即撤退はなく きっと朝までは居る可能性高いかな??
制限は3時32分だから この先100kmを5時間で走破しないといけない。
普通ならば 無理な工程じゃないよね.. ただ相当頑張んなきゃいけないけど。。でも後半は下り基調だよね。。
などと 調子の良い時の感覚で物事を考え始める(笑)

【PC3~PC4 八ヶ岳ポニーYH(有人チェック)】
全然調子のあがらない脚で まずは白樺湖を目指す。
途中看板で 「白樺湖 25km」の表示。おぉ悪いペースではない、4時着くらいでいけるか?
そう思いながら 深夜の白樺湖への登り突入。雨も再び降り始める。
ココの登りが異様に長い。25km看板を恨めしく思いながら、お尻の痛みをこらえつつ休まず登る。
森の中では サルと思われる 草木の音が絶えない。鹿も熊も 遭遇の恐れがある。キズキベルを 指先で弾きながら進む。あー キツイ、くそーとか 声も出しながら・・するとフロントライトが森方向を照らした途端、何かが道路に飛び出してきた!サル?いやタヌキっぽい。。
威嚇しながら 走り寄ってくる・・怖
木々を飛び伝わる音もついてくる、きっとサルに警戒され見晴られてるんだろう。
この道はやべぇ..
いきなり背中に飛びつかれる恐怖に怯えながら先を急ぐ。 それにしても長い、キツイ..
ロッジなのか?時折 建物が点在する。
すると今度は ドドドドド!!!! 鹿!!
目の前2m横断、もうちょっと人間間距離 開けなさいよシカー!!幸い一頭。
白樺湖はもうすぐそこのハズなのに、全く斜度が落ちる気配なし。
eTrexの等高線を見つめながら もう登り切ったよね..平坦だよね.. 全然そんなことなく 変わらず登り。
あぁブリーフィング前にスタッフが言ってた ”ギリギリまで登らされて一気に下る” って ココのことなのね..と理解。
ようやく交差点が見えて、待望の下り。あっという間に湖畔。冷える。ガスの中だし。この時すでに4時。
前夜2.5時間しか眠れなったため 睡魔MAX、疲労MAX
湖畔の多目的トイレにバイクもろとも逃げ込む。まだヒーターは機能していないが、それでもマシ。
暖房便座で お尻を温めながら目を瞑る。30分ほど仮眠し外を見るも ガスが濃くなっている。まだ暗い。
身体も冷えて震えが止まらない。行くか留まるか悩みつつ 明るくなってから行動することにした。
残り25km、7時には八ヶ岳YHに着くだろう・・と 再び仮眠。
多少ガスも晴れ、明るくなったのでスタート。冷え切った体にダウンヒルはこたえる。
ルート間違えながら ようやく八ヶ岳エコーラインへ。意外に下り少ない。
八ヶ岳YHに辿り着いたのは 結局8時前。
あおばのノボリも無ければ、関東ナンバーの車もない。当然ランドヌールのバイクもない。
玄関を開け 声掛けしてみるも 誰も出てこず。
制限時間はとうに過ぎているので 運営としても失格認定しているだろうから、DNFの連絡を入れる事に。
これで 初の600kmブルべは玉砕に終わった。
始終 ただただ重いバイクを何とか転がしたという走行だった。

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【撤収】
空は青空、日差しも強く暑い。。
八ヶ岳の道の駅で大休止しつつ、装備の再パッキング。
後泊のため府中でホテルを予約していたため 府中に帰らなければならない。
時間的に厳しい、余裕があれば 後半ルートをなぞって帰りたいところだけど 280kmもあるので
100km=6時間の計算で 22時のチェックイン制限に間に合わない。
府中まで 国道20号線一本で 帰路につくことにした。距離にして160km。これならば間に合う。
400km興津で通った通りを抜け、あまりのバイクの重さに耐えかね 途中乾ききったチェーンに注油。
見違えるように軽くなり、ペースも上がる。それでも 28km/hがいっぱい。
20号線も路面が著しく悪い。山梨は静岡以上に 道が酷い。車道もそうだが歩道も酷い。ちゃんと整備してくれよ。。
あまりの暑さに 甲府「あてやか」で ふわふわかき氷を食し

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勝沼 食事処「わらじや」で昼食を摂り、大月に向け 長い長い登りをただただ 日差しに照らされつつ登る帰路。
高尾で いもようかん 食いたかったけど 先を急いで、ホテル20時着。晩飯も食わず 爆睡。

今回の反省点は、前日の睡眠不足と 前日雨に濡れたバイクの整備を怠ったこと。そして何より ルートが脚力に対して かなり厳しい類だったことと 600kmに対する経験の不足かと思う。

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