GARMIN GPSMAP 67

ブルベのお供 eTrex 32x の代替機として
GARMIN ハンドヘルドGPS GPSMAP 67 を購入した。

67/67i の大きな違いは 衛星を介したテキストメッセージを送れる機能である inReach機能搭載か否かという点に尽きる。あとはSOSボタンの物理突起があるか無いかの差。雪山登山や海洋ではない限り inReachは過剰な機能であるのとボタンの突起を嫌って 67 一択。

eTrex 32x との違い

価格差は19,000円(税込み)

主な違いを列挙すると

【バッテリー】

リチウムイオン電池内蔵式。稼働時間は GPSモードで180時間(7.5日)Expeditionモードで840時間(35日) という驚異の超スタミナ。先代モデル GPSMAP 66i の最大35時間と比べると圧倒的進化と言える。
 トレッキングや登山でのGPSナビは一般的に常時表示はさせず必要な時に都度表示させる運用なので、ブルベのように常時表示させ 夜間はバックライトを常時点灯する運用の場合、どれほどの稼働時間なのかは未知数。それでも eTrex 32x の最大25時間は優に超えると思われ、実稼働5割としても 3.5日。1000kmブルベも無給電でいけるということになり、それだけでも魅力は充分。
 稼働時間の短い eTrex こそ内臓バッテリー仕様にして予備乾電池を持たずに本体単体で充電ができる仕様にすべきと思うのは自分だけか・・。
 本体の重量差93gと 必要なだけの予備電池(ないし予備電池の充電クレードル)+交換と管理の煩わしさを天秤にかけると 差は無いに等しく思える。

10分の送信間隔、マルチGNSSとマルチバンドをオンにし、ハイキングを記録したところ、平均で約140時間のバッテリー寿命だったという報告がある。

Expeditionモードは 表示をオフにして極限まで節電するモードなので 自転車用途では出番は無いだろう。ホテル滞在中に使う程度か・・。

【衛星通信】

Edge 540/840 でも採用された マルチバンドGNSS対応。
67/67i モデルから新たに 中国のGPS衛星 BeiDou にも対応した。

67i では GLONASS が利用できない点がポイント

【無線通信】

ANT+ のみ対応の eTrex 32xとは異なり、Bluetooth, Wi-Fi にも対応していることで Edge 同様な ログの同期が可能。
心拍計・ケイデンス/スピードセンサーとのペアリングも可能な点は eTrexと変わりない。

【アプリ】

GARMIN Connect は もちろん GPSMAPは GARMIN Explore が利用できる。
BaseCampもこれまで通り利用可能。
GARMIN Explore のWeb版は、ルートやウェイポイント作成が可能な Web版BaseCamp的な位置づけになるが これがまだまだ発展途上でサーバーも弱く使うに堪えない部分が残る。iOS/Android版は GPSMAPとBluetooth同期すれば  ルートに加えてウェイポイントも表示されたマップに現在地指示(手動)で利用できる。また GPSMAP本体のナビ開始をスマホから指示できる。

【ルートのインポート】

表示できる GPXファイルのポイント数(トラックポイント数)は
eTrexの 10,000ポイントに対して 20,000ポイントだという話。

12,000ポイントのGPXファイルを BaseCampから 簡素化無効で転送しても ポイント数は変わらず。

BaseCamp転送設定

30,000ポイント超のGPXを転送してみると 6,000ポイント程度に ポイントが減少していた。取扱説明書を眺めると下の記載。

取扱説明書 P14

デバイス側で間引き処理をしているのかは 今のところ不明。

【サイズ感】

液晶は同じ 半透過型カラーTFT
アンテナを除くと 長さは iPhone12miniとほぼ同じ136mmほど

【耐久性】

IPX7の防水耐性はあれど eTrex には電源落ち問題がある。
GPSMAPは 米国防省 MIL 規格[MIL-STD-810]準拠。
側面のグリップ感は eTrexを上回っていて 素手でのグリップ力は上回る。
純正のシリコンカバーが発売されていないので 社外品を利用する必要がある

【搭載地図】

「日本詳細地形図2500/25000」を標準搭載。
TopoActiveにより世界11大陸の地図を無料ダウンロードできるので、海外ブルベに参戦する方には心強いかと思う。
また衛星画像のダウンロードも可能。

【トリップコンピュータ】

サイクルコンピュータとしてのトリップコンピュータ
標準で10項目表示。表示項目のカスタマイズは Edgeよりもやり易い。

カスタマイズ後

【その他】

・充電端子は USB-C
・内臓メモリは 16GB
・microSDは Max 32GBまで(FAT32)
・カラビナクリップ付のレール式アダプタの爪のかかり具合は かなり良い。

サイコン代わりとして使うにはデカすぎて論外。
マップは欲しいがパワメ表示など不要で 移動ログだけで充分ならば サイコンを持たずGPSMAPだけでも十分かと思う。デカさとアンテナ付きという 大げさ感による気恥ずかしさはあるかもしれないw
大きさと重さの問題を除けば eTrexの代替機としては十分ありだろう。

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