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かわら版No.24 令和5年度12月定例会 一般質問 中川市政2期8年を振り返る

いよいよ12月師走、市民の皆さまにおかれましては、いつもお読みいただきありがとうございます。インフルエンザが流行しておりますが、くれぐれもお身体にご自愛くださいませ。

今回は、今月21日で任期満了となる中川勝市長市政2期8年を私なりに振り返らせていただきたいと思います。まずは中川市長におかれましては、市長として米沢市民の生命財産を守り、また市民生活の安全安心のために、市職員のトップとして市政の最前線に立ち公務を全うされてきたこと、議員として米沢市民の皆さまと共に厚く御礼と感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。

さて、中川市政2期8年とはなんであったのか、その中での大きな中心政策でありますが、まず先月1日に開院した米沢市立病院と三友堂病院との医療連携病院があります。この点に関しては、先の9月定例会での一般質問をさせていただきましたので、ここでは特段多くを論じることはありませんが、米沢市立病院の急性期医療、三友堂病院の回復期医療を担うという機能分化・連携病院という中川市政下での新しい米沢市独自の在り方です。市民の生命を守り安全安心の地域医療を築くためにも経営的財政的側面も含め魅力ある地域病院を築いていくことが命題です。懸案の市立病院の医師不足問題ですが、優先度の高かった循環器内科医師が来年4月には増員されると聞いています。市内開業医の急減という課題も含め関係当局と連携を密にし総合的に課題解決に引き続き取組んでいただきたいと思います。

次に、市立小中学校の統廃合です。小学校中学校は、子どもたちの教育の核であり、また地域のコミュニティ活動にとって親密なつながりがあります。例えば地域にとって小学校の存在の有無は、それまでの当該地域の歴史や文化、社会や経済活動、生活の姿までを全くの別の姿に変えてしまうことがあります。逆に、小学校が存続することで当該地域が活き活きと守られ、さらに息づいていくことも可能です。この点、中川市政以前の平成21年4月より市立学校適正規模・適正配置等検討委員会がたちあがり、平成23年3月には当該基本方針が、平成25年2月には当該基本計画が、そして中川市政下での平成28年度には南原中学校の第二中学校との具体的な統合方針が、平成30年3月には当該改定基本計画により現在の方向性が示され市内中学校を現在の7校から3校に、小学校は18校から8校に統廃合とするとの大きな枠組みが示されました。少子化が急速に進む現在の状況にあって、中川市政のもと米沢教育史上の大きな決断がなされたわけです。難しい決断だと思います。勇気ある決断です。決断がなされたからには、子供たちの目の前にある学校が最高の学校となるように不断の努力を続けていかなければなりません。教育こそが地域と未来への最大の投資です。

さらに、財政再建については、どうだったでしょうか。平成27年12月の中川市長就任以前において、財政状況をはかる一つの指標である財政調整基金と公共施設等整備基金を合わせた年度間の財源を調整するための基金の残高いわゆる財源調整基金残高は、平成26年度では財源不足のため取崩額が増加し13億円を下回るまで減少していました。また、同年度の実質単年度収支(修正)はマイナス7.7億円と大幅な赤字でした。就任以後は、このような財政状況の悪化に伴い平成28年2月に財政健全化計画が策定され、財政健全化に向けた目標①実質単年度収支・黒字化②財源調整基金残高(平成32年度末)・20億円以上③経常収支比率・95%以下、が掲げられました。ほぼほぼ当該目標は達成され、令和4年度において財源調整基金残高は42億余りまで増加しています。中川市政下において、財政再建に道筋をつけることができたといえます。大きな功績です。

このように中川市政2期8年において、懸案であった問題について市政のリーダーとして決断し、継続的な課題を含みながらも、この難しい時代にあって着実に歩まれたことに敬意を表します。こういった中、さらに、中川市政2期8年における中心政策に係り3点を一般質問させていただきした。
(1)平成27年12月就任からの米沢市の人口動態の振り返りについて
(2)健康長寿日本一の取組の振り返りについて
(3)米沢ブランド戦略の取組の振り返りについて

最後に、これからの市政等を含めたまちづくりにとって、①住民サービスやこれに関する活動を市民に身近なものしていく取組②コミュニティの構築を促し強化する取組③関係するアクター・参加者のネットワークを拡大し包摂する取組④当初は想定していなかった関係者を巻き込み多様化する取組⑤異なる領域からの参加や関わりを水平につげる調整展開の取組、いずれの工程が欠けてもまちは成長することはありません。この点、中川市政において、忘れてはならないのは、コロナ禍での取組です。パンデミックという歴史的災害下にあって、民間の若手経営者手動で動き出した複数の取組について、民間と行政が垣根を越えて連携することができました。小さな一歩でしたが、米沢では革命的な取組です。地元の大学生など、これまで“お客様扱い”してきた皆さんと、共にプレイヤーとなって一緒にまちづくりの機運や機会が醸成されつつあります。これは中川市長の若者を応援するという明確なまなざしがあってこそであり、上記①~⑤のきっかけ的出来事としても、大いに背中を押していただきました。

これからも、米沢市議会議員として、しっかりとこのまちの夢と未来、立場の弱い方々、高齢者、若者たちにとって、良いまちにしていけるように活動を続けます。中川勝市長2期8年の市政運営誠にお疲れ様でございました。ありがとうございました。

かわら版No.24


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