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かわら版No.53 米沢市は、なぜ学園都市なのに、学園都市感がないのか?

いつもお読みいただきありがとうございます。

米沢市議会6月定例会も閉会し、一息付く間もなく、9月定例会に向けて議員個人としては、様々な市民の方々からのご相談、地域課題の共有とその解決に向けて、現場を回らせていただいております。議員として2年目に入り、そういった意味で市議として市民の皆様にお会いする機会が増えていっていることは、ありがたいことだと思います。

また、最近では、私個人では、地域のまりづくり活動を通じて、地元大学生の方々と接する機会がとても増えました。特に、建築を通じたまちづくりの中で、山形大学工学部建築デザイン学科の学生さんとの交流と学びの機会は、あらためて、米沢の歴史、文化、自然、生活、人々など、米沢との出会いを創り出す新たな好機となっています。私たち地元市民の役割の一つは、米沢で学生生活の、短大生は2年間、学部生は4年間、大学院生は6年間と、多くの時間を過ごす学生さんたちに、米沢の特性を活かしたさまざまな機会の提供であると思います。

一方で、いまさらながらではありますが、米沢市民の多くがなんとなくあるいは明確に感じている問題意識、米沢市は、なぜ学園都市なのに、学園都市感がないのか? 今回は、この問いを立て、行政課題、政治課題として真剣に考える必要性を提起したいと思います。

現在、米沢市のホームページでは、「学園都市推進」というページがありますが、正直まったくピンときません。なぜこのような枝葉末節の取組ばかりなのでしょうか。理想基本計画と事業実施計画、いわゆるグランドデザインがなぜ描かれないのか、描くべきです。なお、誤解がないように申上げますが、学生向けバスツアー [米沢オモシロ調査隊 2024 ]などの取組を新しく実施し、その取組が受賞し評価されたことも知っていますし、私も現場のお手伝いをさせていただいております。その意味では嬉しくもあります。ですが、それを踏まえても、敢えて申上げております。

また、今月6月には、新市長体制のもと、「米沢市人口ビジョン」(令和6年6月改定)と「米沢市デジタル田園都市構想総合戦略」(令和6年6月策定)(以下「米沢デジ田R6」とします。)が示されました。米沢デジ田R6の7ページに「山形大学工学部等の機能を活用した産業の活性化」として、重要業績評価指数(KPI)と目標値(R9)が挙げられ、「市内企業と山形大学工学部教員との共同研究数 延べ100件」「山形の研究成果等に基づく事業化数 延べ40件」として、基準年度から大きく引き上げられております。取組には期待はしますが、米沢市当局において、山形大学工学部さんや市内企業さんと具体的ビジョンや研究や事業内容等について、どの程度コンセンサスを得ているのか、予算化の目途は立っているのか、注視していきたいと思います。

米沢市は、なぜ学園都市なのに、学園都市感がないのか?

繰り返しますが、遅きに失してる感は否めませんが、行政課題、政治課題として真剣に考えて行きたいと思います。

問いを立て、課題を共有し、解決策を構想し、予算を考え、実行しよう!!

最後までお読みいただきありがとうございました。

かわら版No.53


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