学校を不登校になりあと1日休んだら卒業できなくなるところだったけどもうすぐ卒業する話

たしか夏の終わりかけから 少しずつ学校に行かなくなりました

最初は1週間に1度休んで、3日連続で休んで、そのうち1ヶ月に1度くらいしか行かなくなった 小さい頃から サボる という経験をまともにしないまま 俗に言う『真面目』の中でしか生きてこなかったわたしは 人生で初めて味わう罪悪感を自分の中でうまく噛み砕くこともできず 誰にも打ち明けることができないまま 心の中でだけ助けて誰か助けて って呟いて でも当たり前に誰も助けてくれないから 大丈夫大丈夫って自分で言い聞かせたりしていて

虐められている訳でもなかったし 勉強ができないわけじゃなかったし 勉強は好きだから楽しかったし 好きな先生もいたし 友達もみんな優しかった けど、

朝起きてご飯を食べて髪をセットしてメイクをしてプリントとペンケースをリュックに投げ入れて玄関に立って靴を履いた後 呼吸と心臓が速くなって俯いて 靴を脱いで部屋に戻って座り込むかベッドに飛び込んで 明日こそは、って繰り返してた ライブやレッスンに行くための集合時間はどんなに朝早くても守れるのに お昼過ぎに学校の授業が始まる時間はいつも守れなかった

学校に行かなくなったのか行けなくなったのかすらも 未だにわたし自身もよく分かっていなくて、なんで行かなくなったのか、なんで行けなくなったのか、も、よく分かっていない

多分学校に行かなくなった理由はひとつじゃなくて、小さい理由がいくつも積み重なってあるときぱちんって弾けたみたいな感じで。

今までずっとわたしはできないことがあまりなかった

というより、できないことがあってもなんとなく上手くこなしてきた 辛くて泣きながら過ごしたテスト期間も点数はだいたいクラス1位学年10位以内だったし 大好きだった友達と全く連絡を取れなくなっても楽しそうなその子のSNSを見てわたしがいなくても大丈夫だなと割り切れたし アイドルになってからも 歌もダンスも作詞も悩みながらとはいえなんだかんだやって来れている だから弱音の吐き方が分からなかった 助けを求めるやり方も忘れてしまった 自分がなんで辛いのかもよく分かんなくなってしまった

辛いこと そのものより 辛いことを自分ひとりで受け止めること の方が辛かった

冬休みに入ってから ライブの前に学校に行って 先生と相談して課題や出席率の話をして 卒業できるように頑張ろうね と言っていただいたけれど 新年が明けてもうまく学校に行けなくてわたしは一度退学を決めた もうダメだって思ったし こんな状態で卒業したって意味ないと思った だったらもう辞めよう いち早く完璧なツクヨミケイコになろう そしたらこんなに悩まなくて済む 周囲にも心配も迷惑もかけなくて済む

けど、この３月でわたしは学生を終えます このままいけばちゃんと卒業できそうです

学校に行けるようになったきっかけは多分たくさんある気がします でもその中でも みなさまからの言葉を大事にしたかったから、みたいなのが大きいかもしれないです

好きだよ、可愛いよ、頑張ってて偉いね、学校行きながらアイドルしててすごいね、ってわたしをいいこいいこしてくれる言葉達はどんな時でも 両手に抱え込めきれない量いただいても嬉しい んだけど その反面、｢わたしはそんなに褒められていい人じゃないのに｣とか｢学校にちゃんと行けてないのに｣とか 後ろめたい気持ちがよぎっていて それがどうしてももやもやしていて そのもやもやを晴らすために 学校にまた行けるようになった気がします わたしを好きだと言ってくれる人に 胸を張って笑顔でありがとう、と言えるように

2月からは毎日学校に行って課題を提出してレポートを何枚も書いたりしました 夜遅くまでSNSを見たり配信をしたりしてみなさまに救われながら 重い瞼をエナジードリンクでこじ開けて学校に行く毎日はそういえば多分辛かったけど 何もできずに家にいる日よりはずっと良かったかも

学校に行っていることでビラ配りに参加できなかった日もあったし、ミキが｢売れたいので学校辞めました！｣と言ってるのが 売れたいけど学校を続ける決意をしたわたしには辛かったし、アヤカが学校帰りに友達と遊びに行っているインスタグラムのストーリーはすぐに飛ばしてしまったし、もうただただ自分だけのことに精一杯になってしまってた 全然誰も悪くないのにただひとりで落ち込んでそういう自分にも嫌気が差したりして 毎日闘って生きていて、それが少し落ち着きそうで少しだけほっとしています

プライベートな話をしてごめんなさい、学校とアイドルは何も関係が無いけど ツクヨミケイコとしてはとても大切な経験になったので書きたくなりました

わたしはよくSNSで悩みや辛いこと悲しいことなどをフォロワーに尋ねます 最近あった辛いことを教えてください とか

学校のこと 家庭のこと テストのこと 課題のこと 補講のこと 受験のこと 仕事のこと 上司のこと 転職のこと 恋愛のこと あと推しメンのこととかね、みんなが教えてくれる秘密の話が好きです

家族にも友達にも先生にも恋人にも吐き出せなくて辛いこと 最適なアドバイスなんて言えないしお手伝いも何もできないけど わたしなら誰にもバラさないし 話を聞くだけでもいいならたくさんしたいな、という気持ちです わたしが誰にも言えなかったようなことを 吐き出す場所になれたらいいな みたいな気持ちもあります

頑張ることはやること続けることだけじゃなくて 辞めること諦めることだって頑張ることだと思いますそしてそれを決断すること 正解は無いです 自分が選んだならそれが正解ってことにしとけばいいです 大丈夫 

ただひとりで抱え込まないで欲しいですわたしは だってそんなの辛いでしょ わたしだってそんな君を見てるのが辛いです 心配だよ わたしを1人にしないで欲しいし その分あなたを1人にしたくないです

どんなに自分が幸せな状況に置かれていても ネガティブになる時だってあるし 死んじゃいたい時だってあるし もう全部無理ってなるときがあるし ｢自分はこんなに恵まれてるのに｣｢あの人は自分より大変なのに｣とか思わなくたっていいと思う 辛いものは辛いし 誰かと自分の不幸を比べて益々凹むなんて勿体無いです 

必死こいて考えて悩んで生きてんだったら他人になんて言われようが自分がいちばんだって思っていいと思う

誰かの精神安定剤になりたいです 好きすぎて辛い、より、好きすぎて幸せ、であってくれ

もうすぐわたしは完全なるツクヨミ ケイコになります まだまだ迷いながら模索してる毎日を楽しめたらいいな 改めまして これからもよろしくお願いします