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はじめましてのごあいさつ

アイドルになってから、自分にできないことなんてない、ような、気持ちになることがある。

小学生の頃、全校生徒が参加する朝礼で挨拶をする代表者を投票で決める時間が設けられた。紙に推薦するクラスメイトの名前を書いて、先生が回収して、黒板に推薦された人の名前が書かれて、その下に正の字が一画ずつ増えていく。
当時所謂いいこちゃんだったわたしの名前の下にも正の字が着々と増えていって、ついには2位と数票の僅差で1位になった。

全校生徒の前に立ったのは2位の子だった。

「やりたくないです」と首を振って2位の子に代わってもらったのは、人前に立つのが大がつくほど苦手だったから。授業中の発表なんて憂鬱でしかなかったし、手を挙げて答えを言う人の気が知れなかったし、話し合いで自分の意見を言うこともほぼ無かったし、全校生徒の前で作文を読むなんて以ての外。

だから、今、わたしが、アイドルだなんて、不思議でしかない。

冬にこのお話をいただいて、春にレッスンが始まって、夏にライブ活動が始まって、秋を迎えて。少しずつとはいえ見てくれる人が増えてきて、大きなライブに出させていただける機会も増えてきて、冬には初のワンマンライブ開催が決まりました。着実に一歩ずつ歩みを進めています。

アイドルになったこと、メンバーがいること、運営さんがいること、自分の為の衣装があること、歌うこと、踊ること、会いにきてくれる人がいること、好きをくれる人がいること、自撮りのいいねが200を超えたこと、歌詞を書いたこと、Zepp Diver Cityのステージに立ったこと、ツイッターのフォロワーが1000人を超えたこと、カラオケ配信をかけたライブの動員数を達成したこと、アイドル甲子園に出演させていただけることになったこと。できなかったことが、できると思いもしなかったことが、できるようになること。いつかできたらいいな、が、いつかでは無く今、手に届くこと、手が届く可能性があることが嬉しくて楽しくて幸せで仕方がない日々です。(もちろんそれだけじゃないけど、)

あの日勇気も自信も無くて立てなかった舞台の上に、今わたしはいるらしい、です。

未熟だけど、自信は相変わらずないけど、できないことはまだまだあるけど、やれることは全部やってみたいしできることをひとつでも増やしていけたら。その一つとして、文章を書くことを始めることにしました。どうせスマホを弄るなら、ただツイッターの更新音を鳴らすだけじゃなくて、誰かに届くものを書く時間にできたらいいな、と思います。


改めまして、SOMOSOMOのツクヨミ ケイコと申します、何卒。

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