ゆる言語学ラジオの赤ちゃんシリーズが面白かったのでメモ
好きなポッドキャストの1つ「ゆる言語学ラジオ」
言語にまつわる小難しい話ではなく、親しみやすくて分かりやすいテーマが多く、雑談や雑学の連鎖も相まって楽しく聴けて学びが多いコンテンツ。
その中でも、赤ちゃんの言語習得にまつわるシリーズが面白くて、内容をメモしておく。
この赤ちゃんシリーズは、赤ちゃんがどうやって言語を習得していくのかという視点を中心に、言語習得する上でのハードルの高さや言語を覚えていく流れなどがわかりやすく語られている。
「赤ちゃんがどうやって言語を覚えるのか」
①単語一つ一つを喋る
②全てのものに名前があることに気づく
③活用や語形変化、文の並列的結合(〇〇と〇〇)
④文の従属的結合(〇〇したら〇〇する)
・音への選択と集中
「単語をどうやって区別するのか」
・繰り返される音の並びを見つける
・よくある音と並び/アクセントのパターンを応用する
・格助詞を手掛かりにする
・「手」「目」を区別しやすいように「おてて」「おめめ」という表現にする
「単語の意味を理解する上でのバイアス」
・物の全体を見て理解する
・物をカテゴリーで捉える
・形の類似性を重視(情報量の違いが大きいカテゴライズ)
・物の名前は1つしかないと考える
・物と物質の名前の違いを理解する
・物質には形の類似性バイアスを消す
・単語でカテゴリー化する能力
この赤ちゃんシリーズを聞いて、回の中でも語られていたように、赤ちゃんがとてつもなく優秀な演算装置を持っていること、人間の進化の凄みを改めて感じる。
赤ちゃんの言語習得にまつわる視点をきっかけに、外国語の文法構成や人工知能にも話題が展開しているあたりも面白い。
赤ちゃんが言語を話し始めたり、子供が素敵な言い回しをしていることを今まで以上に尊く感じさせてくれる素敵なシリーズ。
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