2022.03.02

最後に心から何も憂うことなく幸せだと思って目覚めた朝はいつだっただろう?多分だけど去年の5月あたり、あなたが私のものだった(そう思っていた)頃で、それ以前のわたしがどんなふうに生きていただとか今のわたしにはもうわからない。どうやってこれから生きていけばいいんだろう?あなたから与えられた衝撃は楔のようにわたしの根幹に打ち込まれていて、今もまだ新鮮に血が流れている。痛みは鈍くなったかと思えば触ろうとする途端に鮮やかに蘇り、あの時の恐怖と衝撃をわたしは今も新しく受け取ったかのように味わうことができる。

どれだけあなたを信じきっていたか、ついにあなたにはわかるまい。わたしは自分自身よりあなたを信じていたのです。なんて馬鹿だったのでしょう。ちっとも疑わなかった。わたしが知ったつもりでいたあなたとはなんだったのでしょう?わたしたちが過ごした時間は一体なんだったのでしょう。ちっとも意味がないだなんて思いたくはなくて、あなたには何の意味もなかったなんて思えなくて、一緒にいた瞬間のあなたの笑顔が嘘だったとは思えない。あなたもわたしを本当に好きだったと思うのは自分に都合のいいように過去を改竄する脳みその優しいエゴでしょうか。

これを彼女が読んでいるかもしれない、とも思う。どう?見てる?見てたらどれだけ未練たらしい女かと馬鹿にしてるかもしれないね。ごめんね馬鹿みたいで。でも、ただどうしても脳みそが騒いでうるさいのをどこかに吐き出したいだけ。それをその痛みを生んだ張本人に読んでほしいと思うだけ。

あなたの良心というものはどこにあるのでしょう?たまに痛んだりするのでしょうか。どうしてそんなに矢継ぎ早に嘘をついてしまうの?嘘をついてしまうことに罪悪感や嫌悪感はないの?わたしのことを大事に思う気持ちなんてないのでしょうか。わたしにとって都合の悪い事実でも、本当のことを言ってくれればいいのにと心から思う。

大丈夫です。わたしは元気だし、健康だし、仕事も順調だし、この上ないくらい周りの人に恵まれていると思います。感謝して毎日を送ってます。きみがいないということ以外に文句はありません。でも仕方ないな。きみはわたしが恋した人ではなかったのです。本当のきみ自身をわたしはついに見せてもらうことはできなかったのだと思います。それは残念なことだけど、すてきなきみと時間を過ごすことができて、あの頃のわたしはなんて幸せだったのでしょう。

さて、また誰にも読まれないうちに消してしまうでしょう。

本を買います。たまにおいしいものも食べます。