210627 ②

低気圧にやられている。自分では平気なつもりだったが顔色が悪かったのか、表情が暗かったのか、それともボーッとしていたせいか先輩にえらく心配されて「早く帰る?倒れたら元も子もないから無理しないで!」とまで言われてしまった。お給料下がると死ぬので無理言って最後までいさせてもらったがそんなに無理そうなのダダ漏れかと思うと恥ずかしかった。

キミのことをしつこく考えている。もうキミはわたしのことなんかとっくに諦めたんだろうけど。他の女の子とLINEをしたり、会ったり、抱き合ったり、してるんだろうけど。わたしはずっと何がいけなかったか考えてる。何が違ったらもっと一緒にいられたんだろうとか。どうしたらキミが他の女の子を求めないくらいわたしを大切に思ってくれたんだろうとか。

結局のところわたしはたくさんの女の子たちのうちのひとりでしかなかったね。キミにとっては寂しさを埋めてくれる誰かでしかなかった。愛してるとか、美しい言葉をたくさんくれたけど、たくさん時間を使ってくれたけど、わたしには本物の愛だと思っていたけど、そんなの思い上がりだったんだよなってやっとちゃんと認められそうだよ。わたし調子に乗ってバカみたいだったね。

キミにまつわるたくさんのことを覚えているよ。もう会えなくても覚えてるよ。この部屋を出て、キミの知らないわたしになっても。

キミの愛した女の中でいちばんキレイで頭が良くて、最後まで手に入らなかった女になりたい。忘れられてたまるか。ずっとわたしのことを悔しく思い出せばいい。わたしはキミが助けてくれなくたって、ちゃんと幸せになってやる。キミは世界で一番のバカだよ。そこそこの女とたくさんセックスして中途半端に幸せになればいいじゃん。

わたしは負けない。そのうちキミのことなんかすっかり忘れてやる。

本を買います。たまにおいしいものも食べます。