2022.05.16

ここしばらく、なにかとこれまでの人生を振り返る機会が多く、自分というこのワケのわからない、わがままで泣き虫の最悪の女といやいや向き合ってきた。

わたしは飽き性でロマンチストで、すぐに夢を見てすぐに絶望して、泣いて他人に迷惑をかけて、沢山悩んで、沢山笑って、いろんな人に助けられながら27年何とか生きてきた。

いろんな場所に住んだし、いろんな仕事をしたし、いろんな人と出会って、そのうちの何人かを愛した。出会えた人の誰もがわたしにすばらしいものを与えてくれたと思っている。人には恵まれた人生だった。本当にありがたいことだ。自分には勿体無いほど魅力的な友人や家族や恋人に恵まれてきたと思うし、彼らを心から愛している。

それでも人生はいつでも辛く、夢はどこまでも遠く、どんなに頑張っても自分のことはちっとも好きになれない。何もかもが気に入らない。どうしてこんなに自分はどうしようもないんだろうと思う。自分にも好きなところはもちろんある。他の誰かと入れ替わりたいか?と言われればそうでもないなと思う程度の自己愛もある。それは幸運なことだとわかっている。わたしは結局わがままを言い続けているだけなのかもしれない。

身に余るほどの嬉しい言葉や美しい言葉を、これまでたくさん他人からいただいてきたと思う。そのひとつひとつを丁寧に思い出せば、自分がとても美しく、大切な存在なんじゃないかと思えるほど。感謝している。だけど時々、いやいつも、わたしは忘れてしまう。誰かにとってわたしが素敵だった瞬間のこと。

これからの日々にときめきはあるだろうか?あんなに美しい瞬間はまた来るだろうか。わたしはまた全身を投げ打って誰かを愛するだろうか?わたしはもう一度心から誰かを信じることができるだろうか。

死ぬまでにやりたいことをやれるかな?もう少し毎日を愛せるだろうか。せめてもう少し賢くなりたい。自分を愛せるようになりたい。周りの人を悲しませないよう、元気に生きられるようになりたい。もっと友達と会いたい。誰かをめいいっぱい愛したい。心から笑いたい。辛かったことを不意に思い出しても、自分にとって大切な思い出だったんだと抱きしめられるようになりたい。

毎日毎日ちっとも進歩していないような気もする。だけど少しずつ強くなっているのだと思う。多分だけど時間は傷跡を少しずつ舐めている。わたしの心は治癒の途中らしい。わたしは人を愛したことを後悔していない。おかげで見られた景色と、素晴らしい時間と、幸せな日々を愛している。もう一度生まれてももう一度愛するだろう。今度はもっとあなたを傷つけずに、許してあげられるように強くなりたい。

わたしはもっとマシな人間になるようにこれからもみっともなく生きていく。少しずつ努力をしていく。自分を愛するためにジタバタもがいていく。どんなに辛くても。

明日の朝起きたら雨が止んでいるといいな。

本を買います。たまにおいしいものも食べます。