見出し画像

これからのこと

大阪玉造のディープなお話しをしましょう。

この場所は、
古くは縄文時代から陸地だった土地であり
東西が海(湾)に挟まれた半島だったとあります。

信じがたいかも知れませんが
今の大阪駅(梅田)だったり
アメリカ村のある心斎橋
玉造より南に位置する鶴橋は
大昔は海(湾)であったとされています。

上町台地と呼ばれる
陸続きの半島だった場所は
北は大阪城から、
南は住吉大社まで繋がるエリアを指します。

その周りに砂が堆積していき
人が住める場所になり、現在の大阪があります。

紐解いていくと
歴史的にも守られてきた場所であり
長く繁栄することを願い
建てられた建物が数多くあります。

大阪城、住吉大社を例に挙げましたが
ここでは並べきれないほどの数の
歴史ある神社や寺院はもちろん
立派なカトリックの教会もあります。

あまり広く知られていませんが
聖徳太子が1500年前に創建した
鵲森宮(かささぎもりのみや)も
このエリアにあります。
(年始はいつもここで参拝とおみくじ)


専門家でもない
ただの歴史好きのつまらない話は
この辺にして、本題に入ります。


2024年2月末に大阪玉造で
ギャラリー兼コーヒーショップを始めます。

店名は PASS (パス)。

この構想は
今年の初め頃から芽生えていました。

オンラインショップでは
どうしても決断しづらい商品。
例えば、今までに見たことがないため
実寸だけでサイズ感が捉えれない、または
着用できそうだけど、ちょっと小さいかも、、
逆でちょっと大きいかも、、
といったサイズの問題。

ネットで購入慣れしている皆様でも
欲しいけど、手が出せなかった
そんな商品があると考えています。

それは単純なサイズ問題に限らず
これめちゃくちゃ良いのに伝わってないぞと
感じてしまう商品が
オンラインに留まることもあり
どうにか、続きのアプローチはないか
なんて事も考えていました。

それらをオンライン販売した
翌日にはギャラリーに並べて
見ていただき、買っていただく。

そんなイメージを持っていました。

それから、
買い付けから買い付けまでの間に
販売できる数が限られているため
これいいんだけどなーってと唸る品々も
オンライン販売のセレクトから漏れ
販売されずに(誰にもお披露目することなく)
ストックとなった商品も多々ありました。

それらもまた、
リアルタイムにギャラリーに並べて
展示販売してもいいのではと思っていました。

ここを通過して販売したという
履歴や思い出を持ちたかった自分としては
オンラインでの販売以外に
これまで前向きになれなかった一面もあります。

近年では、
Donny主催のPrivate Storeで
お世話になることもあり
そして、アポイントの販売も始めたことで
また違う解放感を得たのも事実です。

あまりに大切に売りたいがゆえの
過保護な販売者であった自らとお別れして
もう少しだけ、自分のやれる範囲で
間口を広げて販売させていただこうと思い
今回の挑戦に至りました。


ここから少し長くなります。
どうか、いやにならない
暇な時に目を通してください。


テナントとの出会い . . .

できれば、
現在のスタジオ(アポイントの場所)から
近くで展開できないか場所を探していました。

文教地区であり商売の地でない玉造には
選べるほどのビルやテナントがなく、
物件探しに苦戦していました。

今年の9月にアメリカに行き
新しい空気を吸って、
玉造以外の選択はないよねと話していた矢先、
帰国翌日の出勤時に、
見慣れないテナントを発見。

新築コンクリート打ちっぱなし物件。
目を惹く天井高4メートルのガラス窓。
テナント募集の看板。

何も考えず、
すぐさまその場でコール。

一級建築士でもある
オーナーが建てた物件と分かり、
直接お話しさせていただける機会を得ました。

想いを伝え、そして、ビルへの想いを聞き、
それから間もなくして
快い理解と普通では考えられないほどの
サポートをいただき、
契約する運びとなりました。

この物件やオーナーとの出会い、
そしていただいた理解は思考を前進させてくれる
大きなきっかけとなりました。


ギャラリー兼コーヒーショップとは . . .

店内半分がギャラリー ( Men's, Women's )
もう半分がコーヒーショップです。

ギャラリーというワードをチョイスしたのは
展示販売するからです。

そして、基本ギャラリーにスタッフは配置せず
お客様自身でじっくり選べるフリースペースです。

美術館の
ギフトショップを想像してみてください。

接客はなく商品を選んでは、
レジへ持っていくはずです。

カフェのスタッフが
お会計や試着のサポートをします。

この店舗でやりたかった事、
それは、少ない商品で魅せる事です。

自分が店舗のようなスタイルをするなら
何ができるかを考えました。

WEBストアでは
現在、50〜60着 / 月 を
2回または3回に分けて販売しています。
実質一度の販売で
15着〜25着前後が並んでいます。

今回の店舗では、
10着〜15着前後を目安にラックに並べます。

少ない、少なすぎとお気づきの方、、
そこが大事。

経験上、
ヴィンテージと出会いというワードは
リンクします。

思いもよらぬタイミングで、
あるいは探していたタイミングそのままに
突如、現れたりします。

店に入った瞬間その一着が目に留まったり、
少ない数の中からそれが燦然と輝いて見えたり、
偶然にそんな経験は
誰しも服好きならあるはずです。

そんな出会いを仮に演出できたなら
素敵な記憶が一緒に手に入り、
これまでの買い物以上に
膨らむ価値があるのではないかと考えました。

それなら僕はやってみたい。

WEBストアで販売しているような商品が
随時、厳選されそこに数着並んでいる状態、、。

セレクトショップならまだしも
普通の古着屋ではありえない点数。

全てが一点物である商品は
並べないと売れません。

変わらず古着屋には
大量の服が並んでいます。
この事実には納得できます。

ヴィンテージの特性上
一点物であるがゆえに
商品そのものに価値を見出しやすく、
誰でも販売できてしまうこと。

例外をのぞいては、
どんなお店で誰がそれを販売していても
そのモノの価値は変わらないこと。

それはヴィンテージや古着が持つ
我々を魅了してきた良い側面に
間違いはないのですが

一方で、
それ以外の視点や価値の見出し方に
フォーカスしてこなかったジャンルではないか
という仮説に行き着きました。

しかし、
わざわざ来ていただく中で
それだけを目的にするのは物足りないのでは。

ならコーヒーが飲めたり、お茶できたら
尚いいよねっていうのが答えです。

今日は何もなかったら、
コーヒーを一杯飲んでリラックスしたらいい。

この安易な掛け合わせこそ
今になって面白い。と勝手に浮かれています。

デートや家族サービスの日、
どうしても服も見たい。
それならパートナーは
カフェの美味しいティラミスを食べて
時間を過ごしてください。

一人で訪れて、
コーヒー片手にヴィンテージを眺めて
対峙してみてください。

突然の出会いにびっくりした場合は
一度コーヒーブレイクをはさんで
脳内クリアし、心を落ち着かせて
もう一度手にとってみてください。

全ての方に満足いただける
売り方でないのは承知ですが、
理解ある皆様に楽しんでもらえる
ホットでコアなギャラリーを
作り上げれたらと思っています。

もちろん、
僕の軸足はWEBストアにあることは
忘れないでください。

遠方の皆様は、
来阪した際の喫茶店的な位置付けで
同様に楽しんでいただきたいので
是非覚えておいてください。


ギャラリーについて . . .

先にも触れたように、
Women's の服も同様に並びます。

@e__a__t_ がセレクトした
レディースのアメリカ古服は
かねがね買い付けを一緒に周り、
買い集めてきた商品です。

アポイントに来た方は
ご存知の方もいるとおもいますが、
スタジオで販売もしてきましたが
まだまだ彼女は良い服を持っています。

僕のようなアプローチではないですが
厳選された商品が並ぶはず、。

そして彼女も人一倍
こだわりが強いと言えるので
きっとこれからファンが増えることと思います。


コーヒーショップ について . . .

中津の名店
@hoodbyvargas

@_vourke_ <難波店> に続く

3店舗目が玉造に出来ます。

これはHOODのファンの方には
朗報だと思います。

この構想は、
僕らの大好きなHOODなしでは
成立しません。

彼らの接客スタイルやコーヒーへのこだわり。
居心地良い空間を追求する価値観は
共通するものを感じていました。

自分達のお客様に
自信を持ってお勧めできる
コーヒーやデザートが提供できて
そして、それが同じ空間で成立する。

できたら。
最高じゃないか。

一緒にやりませんかと。
お願いしました!

… そして今に至ります。

店構えや内装はどんなスタイルか。
それは今後オープンまでの様子を含めて
共有していきたいと思っていますので
来年も引き続き宜しくお願い致します。


簡潔には話せない
長い説明となり失礼しました。
拙い文章を読んでいただきありがとうございます。

追って今後の展開を
チェックしていただけるととてもうれしいです。


最後に、
年明け 1月のスケジュール


オンライン販売
1/14(日)21:00〜
( これが遅い初売りとなります )

1/18から1/31まで
アメリカ出張になります



今年もたくさんのお客様に支えられて
一年を終えることができました。

ありがとうございました。
皆様良い年をお迎えください。

来年はさらなる挑戦の年としますので
どうか引き続きお付き合い
宜しくお願い致します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?