2ndライブと巡る蓮ノ空~"今"を生きるための条件~
〇はじめに
みなさまこんにちは、たろうです。今回は、令和6年4月~5月にかけて行われたライブツアー「ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 2nd Live Tour 〜Blooming with ○○○〜」について、そしてこの蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ活動記録(2023年度)について振り返っていきます。
蓮ノ空103期活動の総決算、すなわち令和5年度のコンテンツ展開の締め括りを軸に据えた当ライブ。新入生の追加もあり、6人体制はおそらくこれが最後…!
今回は、異次元フェスの衝撃冷めやらぬまま突撃した幕張公演2日目の感想と、作品に対する筆者の雑感的なやつを述べていきたいと思います。
というか、「タロウのnote」がなんでラブライブ!の話を??
そんな流れあったの?????いつから?????やっぱ今月も真面目な芸風でいくの???
何が何だか、分からないのだけれど~~~~~~~~~~~!!!!?
(金沢駅から出撃するドンオニタイジン)
〇はじめるまえに
せっかくなので、上述のとおり「どうしてこうなったか…」について軽く振り返ります。
●あらすじ
きっかけは異次元フェス。物凄くよかったけど、最初のうちは(深く潜るには尚早か…一過性の興味、きっと浅瀬で終わるんだろうな…)と思っていました。
しかし、暫く経っても楽曲やMV、キャストが踊る姿が全く頭から離れず、(何でか分からんけど、これ本心ではやりたいやつだな…?)といよいよ自覚。あきらめてアプリをダウンロードし、筆者のスクールアイドル応援ライフが幕を開けました。2024年1月3日のことです。
以下の引用はタロウのnote異次元フェス編よりHoliday∞Holidayの項目。これを書いた12月の時点で相当でした。特に伏線のつもりとかではなかったのだけれど…
その後もテンポよく進み、
約2週間で最新話までたどり着いたのでした。そして…
現地参戦。
その他の詳細については記事内で都度触れていくとして、以下ライブ感想編に続きます。
〇千葉公演2日目に行く
●開演前
さほど早く出たわけでもないけど、寄り道しながらふらふらと今回の現場・幕張メッセを目指しました。
千葉市民から教わった絶品ご当地グルメも堪能することができました。ちなみに開演は16時です。結果的にはなまるうどんは正解だったと思う
爆速で現着して物販へ。チェキカみたいなのが売り切れていたのは誤算でしたが、謎のグッズ・腕章が再入荷していたため購入。着席後は腕章の付け方についてネットで調べつつ、開演に備えていきます(実際これなかったら唐突なMix Shake!!に対応できなかったのでかなり助かった)。
●開演!!
M01 Dream Believers(103期Ver.) 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ
文字どおりの「テーマソング」。神戸では9人でしかやらなかったので、結果的に103期DBは幕張2日目がマジの最後ということになりました。
筆者はラブライブ単独の現場に行くのが初めてだったのですが、ジャンプOKと知らず落ちサビで皆が一斉に跳ね始めて超絶ビビりました。これが洗礼か…
以下、「ラブライブ!地区予選エントリーライブ」で披露された楽曲+前述の「Dream Believers」に収録された各ユニットの第1弾楽曲という組み合わせで各ユニットが楽曲を披露。
明言されているのはスリーズブーケのみですが、エントリーライブ楽曲群が第1弾楽曲群からの派生で生まれたいわゆる正統強化フォームということは、おおよそ間違いないと思われます。いきなり熱い…
M03-04 ノンフィクションヒーローショー→ド!ド!ド! みらくらぱーく!
「ヒーロー様のおでまし」という開幕のフレーズと共に引き起こされた爆発演出で幕張メッセの天井が吹き飛んだことはあまりにも有名。
2曲とも「異次元フェス」で聴いているのですが、特に「ド!ド!ド!」に関しては受け手の心情があの頃とは明確に違う!やはり活動記録第10話・慈の再起とみらくらぱーく!結成を描く物語「るりめぐ・ファンファーレ」の存在が大きい…
「二人でみらくらぱーくをやりたい」という瑠璃乃の思いが、慈の心に火を灯す。彼女は自らの勇気で再び立ち上がり、ステージに舞い戻った。この第10話は、怪我という「過去」と、最愛の幼馴染と夢を語りあった「過去」という、2つの過去から繋がる道に立っていた慈が"今"の自分を再選択する物語であるように思える。どんな過去も、これからは二人で乗り越えていける…!
いやー、異次元フェスのときから「フレフレ! 私たちへ」ってなんだろうってずっと思ってたんですよね。そういうことかよ(号泣)
現場的見地でいえば、めっちゃジャンプするしコール轟いてるしで凄かった。物語を知ったことで泣き曲と化したこの曲を前に、筆者の感情は二つに分裂して2倍の楽しさを得たのでした。
M05-06 KNOT→AWOKE DOLLCHESTRA
KNOT、ドルケ楽曲の中でもかなり好きな部類なので聴けてとても嬉しかったやつ(千葉一日目にやってしまったと知りハラハラした)。ラスサビ前、こっちゃんの「―――いくよ。」が死ぬほどカッコよかった
AWOKEは異次元でも拾えてなかった曲。2nd来てよかった…とこの時点で大満足を得ている筆者でありました。
タイトルを和訳すると「目覚め」ですが、歌詞中"ココロ縛る鎖"がKNOT=
"結び目"への導線になってるということでよいのだろうか。この関連性の中に見える「壊して結ぶ」という考え方起源弾みたいだは、ドルケストラの物語に強い影響を与えているように感じます。
M07-08 千変万華→水彩世界 スリーズブーケ
梢先輩曰く、千変万華は「水彩世界のアンサーソング」との話。「水彩世界」で始まった物語の続きが語られていて
…という話もあるのだが、まず第一に歌とダンスのクオリティ凄すぎないかスリーズブーケ
花帆≒のんちゅけは元気いっぱいに、梢≒ういさまは優雅に美しく、それぞれの個性が存分に発揮されていて対比がすごい。加えて、そんな2人が並んでもバランスが崩れるようなことはなく、ユニットとして決まるところはキレイに決まっているという。個人的には「雨と太陽 どちらかだけじゃ 虹は出ない」の辺りの振付がかなり好きです
余談ですが、オレンジ色をグルグルするのが推薦される曲に初めて出会いました 「やってくれてありがとう」みたいなMC、存在し得るんだ…
そして「水彩世界」。1年分のストーリーを追ってきて改めて思うのは、花帆が思い詰めて折れかけていた第1話の状況ってかなりハードだったんだなということ。逆にいえば、それを繋ぎとめた乙宗梢と、彼女の願い―――花帆とスリーズブーケをやりたいという―――が込められた「水彩世界」のメッセージは、物語を追うごとにその意味を強くしていったように感じます。
梢が差し伸べた手を、花帆が自らの意思で握り返すことができたから今がある。「千変万華」で描かれた"花束みたいな世界"を見た上で振り返ってみると、一層強く響くものがあります。来年の春にこの曲に立ち戻ったとき、果たして私たちはどのような感情を得るのだろうか…
M09 ツバサ・ラ・リベルテ 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ
「雨が止むやつ」。この曲のバックストーリーである活動記録第13話は、個人的に一番好きなエピソードです。曲が始まる前にダイジェストで活動記録のシーンが流れましたが、正直あれで泣いた。一年生には内緒だぞ
オープンキャンパス実行委員になった綴理の奮闘を描く本ストーリーでは、元・スクールアイドルクラブの先輩であり、現生徒会長でもある大賀美沙知との関係性に焦点が当たります。
「あんなに楽しかったスクールアイドルクラブを、あっさり辞められた」。綴理の中には"置いていかれた"という感情がいつまでも残っていました。
突然の雨に見舞われたオープンキャンパス当日。最終プログラムであるライブを決行するためには、生徒会長・沙知に話を通さなければならない。しかし、彼女の一存でライブを中止にされる、と決めつける綴理は、沙知を無視して強行しようとする。
頑なに対話を拒む綴理だったが、さやかの説得をきっかけに、正面から向き合うことを決める。綴理の心と真摯に向き合い問答するさやかの姿が、とても印象的に映る。
これは本来、「誰も悪くない」「仕方ない」で終わりうる話だった。当事者たちに瑕疵はなく、解決の障害となる悪も存在しない。だからこれは、何もしなかったとしても正しい結末のひとつとして成立する。
しかし、「正しい」ことが常に最も良いとは限らない。綴理は、納得できていなかった。沙知を避けていたのは、現状を諦め、過去の出来事として片付けようとする反動だった。
彼女たちは互いを大切に想い続けていたことを知り、見失っていた繋がりを取り戻した。綴理の雨を止ませたのは、相手を信じようとする自らの勇気だった。
不自由な「正しさ」を乗り越えること。信じる力の肯定という、物語に一貫するメッセージを強く感じられるストーリーに、筆者の心は強く打たれたのでした。
それを踏まえて今回のライブ。正直、もはやこれを聴きにきたといっても過言ではなかったまである。専用衣装に身を包む6人と、センターを飾る綴理のパフォーマンスに心が震えた…本当にありがとうございました。
M13 Link to the FUTURE スリーズブーケ&DOLLCHESTRA&みらくらぱーく!
素材指定がめっちゃ重い融合モンスターみたいな歌唱表記すき。多分(「融合」は必要としないって書いてある。是非とも融合派兵の採用を検討したい)遂に辿り着いた103期の集大成にして、ラブライブ地方予選北陸大会で披露された一曲。大人のご都合や、型にはまった形式を打ち破らんとする花帆の意思が、応援してくれるファンから回線をお借りして「繋がる」、3ユニット連名エントリーで「繋がる」という新しい道を生み出しました。
これまでの物語で様々な過去を乗り越えてきた彼女たちが、このクライマックスで楽曲名に未来=FUTUREを掲げる点が超絶美しい。
ライブ本編では、Fes×LIVEの演出を踏襲した仕掛けが話題を呼びました。サビ前の早着替えと舞台の幕が落ちる演出、流石にめっちゃビビった…
M21 抱きしめる花びら 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ
103期活動記録最終回にて登場。卒業する沙知を送り出すために梢、綴理、慈がそれぞれの力を集めて制作された、慈曰く「沙知を感動でズタボロに泣かす」ための一曲。
「ツバサ・ラ・リベルテ」が沙知から後輩に向けたメッセージとするならば、こちらは後輩たちから沙知に届ける感謝の気持ちか。Fes×LIVEでは、沙知が「後輩へのお詫びプレゼント」として、退部後1年かけて建設した第二音楽堂を会場として披露されました。(プレゼントの)発想のスケールで負けたッ…!
彼女たち(もちろん、沙知を含めて)がお互いに全力で思いを交わし、名残惜しくも笑って見送る/去ることができたという事実。それ自体が、過去を乗り越え、今に立ち、未来を目指せるようになった彼女たちの歩みの結果そのものと言えるでしょう。一年間の締め括りに相応しい、素晴らしいラストだったと思います。
以下アンコール。抱き花→Legatoで一旦ライブを〆たことで、以降は本編軸からは一歩離れて進行します。まずは一曲目から
EN01 DEEPNESS(6人ver.)
知らねぇぇぇぇぇぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この楽曲が登場した第8話時点ではみらくらぱーく!が合流していなかったため、オリジナルは4人。
これ、アイマスとかだと(まぁやるよな!)って感じなんだけど、ここまで文脈にお堅く向き合ってきた蓮ノ空が、アンコールとはいえオリメン崩しに近しいことをこのタイミングでやったっていうのが規格外&想定外。
…と思っていたんですが、実は同作のコミカライズ作品「ラブライブ!flowers*―蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ―」の方ではライブ当日時点で「6人DEEPNESS編」という異聞帯突入が決まっていたことを後から知りました。そんなことが…(flowers*本当面白くてUJ定期購読検討するレベル。ジョジョランズも読めるしな…)
ちなみに、ライブ披露が4月20日・21日だったのに対して6人DEEPNESS編が告知されたウルトラジャンプ5月号発売は4月19日。つまりウルジャン本誌を初日に買った人にしか分からないネタをツアー初日から仕込んでいたことになります。なんなん…!?
それはそれとして歌もダンスも極まりすぎててひたすら圧倒された。皆かっこよすぎた…
EN03-04-05 シャッフルユニット編
まさか幕張限定だったとは…今後やるタイミング早々なさそうだなと感じる一方、合同フェスのような番外的イベントなんかで唐突にピックされる可能性もありそうか。
Colorfulness
第12話はるりめぐの方向性に関する話が主軸。目的が同じでも、手段は違ってていい!という流れは、姫芽を加えた104期みらぱの物語にも少なからず関わってきそうである。「るりめぐをやりたい」から始まっても、慈は絶対に瑠璃乃より1年早く卒業するんだよな…この辺りにどう切り込んでいくのか、かなり楽しみです。かなりつらいが。
Pleasure Feather
美しすぎてプレジャーフェザー・アサルト・ドラゴンになりました。
ハッピー至上主義!
かわいすぎてカワイイの煉獄・かほめぐインフェルノイドになりました。
WEN01 STEP UP!
トロッコ行脚によるファンサービスコーナー。運よく目の前にうい様が表れたので「腕章…力を貸してくれ…!」と思い手を振ってみたところ、(こっちを見た気がする)うい様の顔と後ろの照明が重なって強烈な逆光になり、眼球がゴッドフェニックスの憂き目に遭いました。これが太陽神ラーか…
WEN02 永遠のEuphoria(103期 Ver.)
103期の6人版ユーフォリアもこれがマジのラスト披露。
神戸公演は104期への過渡を前面に押し出した構成でしたが、千葉公演は103期の決着に注力した締め方で差別化していたのね…
〇筆者所見
この作品の特徴といえば、やはり、作中の物語が現実の時間軸に連動して進んでいく点だろう。時間軸を共有することが、受け手と作品との距離感を大きく縮めている。架空の存在でありながら(偽物とか、虚構であるとか、そういう話ではない)、今、同じ時間を生きていると感じさせてくれる。
そもそも"今"を生きるとはどういうことなのか。私たちの意識は"今"にしかない。物理的に、今以外を生きることはできない。
これまで、2ndライブの楽曲を通じて103期の物語を振り返ってきた。どのエピソードにも共通して言えることとして、試練は常に過去にあった、ということが挙げられる。
102期生である梢、綴理、慈。それぞれが過去に残した問題・経験に囚われていた。それらの発露と解決の端緒は、多くが103期生との出会い、そして対話であり、最後は自らの決定で新しい道を開いてきた。
最終的に、皆が同じ"今"に肩を並べるに至ったことは「Link to the FUTURE」の存在が示している。
この作品は、"今"を生きる条件として過去の清算を要求している。どのような手段・方法にしろ、だれもが隣にいる仲間を信じ、現在の在り方を自ら選択することで、その時間軸を本当の意味で"今"に戻してきた。
以上を考えると、作品のテーマである「今を生きる」ということは、眼前の意思決定を過去に縛られないことである、といえるのではないだろうか。…筆者そう思う、故に筆者あり
綴理は乗り越えることで、慈は受け入れることで過去を清算した。そのような視点で考えたとき、一人だけ試練を残した者がいることに気づく。
活動記録第15話。ラブライブ本戦敗退という結果は、乙宗梢の過去に刻まれてしまった。来年もあるとはいえ、この結果そのものは絶対に覆らない。
私の大好きな作品に「夢ってのは、呪いと同じなんだ」という台詞がある。「呪いを解くには、夢を叶えなきゃいけない」「でも、途中で挫折した人間はずっと呪われたままなんだ」。ラブライブ!優勝という彼女の夢には明確な時間制限がある。部室で一人、孤独に涙を流す梢の心中には、未来の選択を縛る呪いが芽吹きつつあったように思える。
そんな梢の姿を見てしまった花帆は、彼女に対し必死に訴える。「ひとりで頑張るのが大変だったら、すぐそばに私がいますから!」
根本的な何かが解決した訳ではない。ただ、少なくとも"今"の梢の中で完成しかけていた呪いは跳ね除けられた。
かつて梢が花帆を繋ぎ止めたように、今度は花帆が梢の心を救った。とある作品に倣うなら、花帆は呪いの魔の手から梢の「夢を守った」といえる。彼女の夢は呪いではなく、花帆と分かち合う"私たちの夢"に昇華された。
2ndライブでも披露された「Special Thanks」という楽曲には、過去に落ちた影を共に受け入れて再び前に進もうという、梢に向けた花帆の感情が込められています。梢は過去と戦い続けている。しかし、それに囚われて今を見失うことはない筈だ。隣には花帆がいて、新たに吟子という仲間も加わった。
歌詞から引くなら「「この物語に後悔はいらない」」…らしい。彼女たちの物語に、これからも目が離せない…
〇おわりに
いかがでしたか?誰に届くか分からない150点のような記事になってしまった…11月からは3rdツアーも始まるみたいなので、そちらは全力で参戦したいところです。CD積むのしんどい
次回!特に何も決まってません。たまには、予定や過去の方向性に囚われずに記事テーマを選択していくことも大事なのかも…?といった感じで雑に終わります。今回もありがとうございました!せーの、\ぽちっ!/
-tarou-
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