[教育]生徒は神様です

これは完全に黒歴史ですが僕は教育実習の前に「面白い人になれる!」みたいな本を買いました(結局なれませんでしたが)。なぜそんなことをしたかというと、「先生は生徒に授業を無理やり聞かせてる訳だからせめて面白くあるべきだ」という強い信念があったからです。
ただむちゃくちゃ矛盾したことを言いますが今回の主張は「別に授業は面白くなくて良い」です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

僕はしばしば塾の生徒に(担任の)先生についてどう思うか聞くんですが、答えは大体二種類になります。面白いか面白くないか、です。みなさんの多くの評価軸もこれではないでしょうか。面白さが「いい先生」「悪い先生」とほぼイコールになっているケースもあります。

さて、「お客様は神様だ」という言葉はよく批判されますよね。この言葉はもともと、店側の人たちが客の気分をのせて売り上げを促進するために行動指針として作ったフレーズでした。これが広まりに広まり、いつしか日本の多くのお店であたりまえになりました。しかし一部の客が勘違いしてこれをわがままを正当化するために使い出しました。しかしもちろん本当にお客様は神様ではありません。このように客側が利用してしまった時にこの言葉は批判されます。

では授業は面白くあるべきだ、はどうでしょうか。自分はこの言葉の背後にも同じ構図がある思います。もともとは一部の先生が「先生は生徒に授業を無理やりきかせてる訳だからせめて面白くあるべきだ」という信念のもと努力をしてきました。ただそれはもちろん全員ではなく、特に努力していない先生もいました。

すると「面白くない」先生はつまらないと悪い評価を受けるようになりました。しかし先生の業務は教えることで、それ以上でもそれ以下でもありません。先生に「もっと面白い授業しろ!」と文句をつけることは、コンビニで店員に「お客様は神様だろ!」と言っているのと同じ構図だと思うのです。

ただぼくは面白い授業しろなんて言うな、と主張したいわけではありません。なぜならやっぱり(そのような文句が出る)生徒は義務で受けたくない授業を受けさせられているからです。ではなにが悪いかというとこれは教員採用や財政等、構造の問題だと思います。しかし現代に公教育は必要で、かつ問題を解決するほどの余力もないのでしょうがないとも思います。

ただ、先生の授業がつまらないと思ってぷんすかしていてもなんの解決にもなりません。面白くないのは構造の問題であると受け入れて、様々な工夫をしてみるしかないのではないでしょうか。ぼく個人としては、生徒にそう思わせてしまわないよう今日もお笑いをYouTubeで見ています。

以上、「生徒は神様です」でした。最後まで読んでくださりありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?