うつ病はどんな感じか

いきなり本末転倒ですが、自分はうつ病を診断されたことはありません。自分は医療に関して素人ですし、遠い過去の記憶なので不正確である可能性があります。批判的にお読みください。

2011年、中学二年生の時期が自分にとって最大の試練でした。理由は母親との関係、学校での人間関係が主ですが、今回は割愛します。それよりも、その日々がどんな感じだったかを話したいと思います。

一番明確に違和感を持ったのは食事です。まず味がしません。なんとなく味がしている感覚はあるものの、実感としてはありませんでした。そしてご飯茶碗半分くらいで満腹になり食べられなくなります。ですので毎食白米をそのまま少し食べて終わりでした。当然体重は激減し、文字通り骨と皮といった状態でした。

他になんとなく記憶があるのは、辺りが暗い(ような気がする)ことです。太陽を見ると突き刺すような光は感じるものの、依然として周りがなんとなくモヤがかかったような感じがしました。

睡眠は大きな障害はなかったものの、夢遊病がありました。現実と夢の境界線が曖昧になり、何か叫び飛び起きて家族を起こすことがたびたびありました。寝ている間に階段を降りて机に座っていたこともありました。

一番影響を与えたのは思考のバイアスでしょう。全ての悪い面しか見えず、悪い方向に考えます。その時期にも何かしらいいことは起こっていたと思いますが、認識できませんでした。階段を上がればここから飛び降りたら死ねるか考えたり、何か起こるたびにこれは死ぬべきという神様からのメッセージだとか考えていました。

何より異常だったのは、自覚がなかったことでしょう。例えば病気や怪我をしても思考が犯されることは多くないので、異常に気付くことができます。しかしうつ病では思考に強く影響を与えるため、症状の自覚が難しくなります。実際、自分がうつ病だったんだろうと気付いたのは、大学生になり一人暮らしを始め精神的に余裕のでてきた約四年後です。

うつ病は決して他人事ではなく、あなたも気付いたらなっているなんてことは十分にあり得ます。少しでももしかしたらと思ったら身近な人に相談、もしくは精神科の受診をお勧めします。

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