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そうめんブームが起きた江戸時代の話

たった一度だけ過去にそうめんブームが起こったと言われています。それは江戸時代のことです。お伊勢参りが江戸時代に大ブームになり一生に一度は伊勢に参拝したいと日本中の人が思ったのです。現代で言うと、ディズニーランドかユニバーサルスタジオでしょうか。三輪そうめん発祥の地である奈良県桜井市の宿場町に滞在し、三輪そうめんを食べて、桜井から伊勢街道をひたすら3、4日かけて伊勢まで歩いたのです。江戸時代の「日本山海名物図会」には「大和三輪素麺。名物なり、細きこと糸のごとく白きこと雪のごとし。ゆでて太らず、余国より出づるそうめんの及ぶ所にあらず。旅人をとむるにはたごやにも名物なりとて、そうめんにてもれなすなり」と三輪そうめんの評判の高さが明記されています。そのそうめんを全国各地に持ち帰った人たちがそうめんを作り始めて、揖保乃糸、島原そうめん、小豆島そうめん、半田そうめんなど全国に広まったと伝えられています。

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