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そうめんで「小麦ケーション」

そうめんのコミュニケーション能力ってすごいのです。麺がコミュニケーションとは変な話と思うかもしれませんが、長いそうめんの歴史の中で宮中の貴族たちにセレブ麺として食べられてきた高貴な社交性に始まり、お世話になった人に気持ちを贈るお中元、家庭で家族と一緒に食卓を囲むワイワイ感、流しそうめんとしての国民的アトラクション性と他の麺類にはないコミュニケーション能力を持っているのです。ラーメン、うどん、そばはやはり個食のイメージがあります。昨今は、お中元文化がなくなってきているように思えます。やはり今もお中元の品はもらうと非常に嬉しいものです。お世話になった方や長く会っていない人から貰うとなおさらです。人と人はいろんなご縁で繋がっているものです。そのご縁が切れないようにと1年の半ばあたりの夏に贈るのがお中元のそうめんなのです。ですから、そうめんは白い糸と言われますが、実はご縁を結ぶ赤い糸なのです。

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