あの異星人たちと共存できないんですか

「攻撃は中止しよう」団長が静かにいった。
「あの異星人たちと共存できないんですか」ジムは肩を震わせてスクリーンを見つめた。
「不可能だ。彼等にどうやって私たちの意思を伝えるかね？誤解を招いて、向こうが本格的に攻撃してきたら戦争になるだろう。そうなれば、私たちの手で地球を破壊することになる。私たちには、あの燃えるように赤いセクラクがある。戻ろう」
「いやです！」副団長が叫んだ。「我々は二億年もかかって地球に戻ったのです」
津山紘一 『青い惑星』より
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どうしても共存できない場合、僕らはどうすべきなのかを考える。

📕読書記録
『宇宙料理店』(特選：おいしそSF短編集) #津山紘一  カバー絵 #たじまじろう

昨年読んだ『 #アンソロジー人間の情景 6 奇妙なはなし』は津山紘一の『時間をかけた料理』が奇妙に愉快だった。で、初めて知った作家だから検索したのだがwikiもないし、寡作なのか僅かな情報しか見つからず、もどかしかった。今どうされているのかも分からなかった。

それが今年になり、この文庫を古本市TOKYO BOOK PARKで..違う単行本を神保町の古本屋で..と続けて発見。嬉しかった。こういう、必然を感じる楽しい偶然って、学生の頃、大阪や京都で中古レーコド屋巡りしていた頃を思い出す。更に今、検索し直したら、作家のwikiもできていた(笑。カメラマン→ヨーロッパ放浪→屋根葺き職人と作家兼業という来歴も面白い感じだ。しかし残念ながら、昨年2020年12月末に亡くなられていた。

ところで集英社文庫の #コバルトシリーズ って、中高生女子をターゲットにしたシリーズかと思っていたが、、、
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私は新しく酒を注文し、メニューを開いた。
「なにか焼き物を注文しましょう」横からメニューを覗いてA君がいった。
焼き肉
焼き魚
焼き糞
「焼きクソを二人前」
『食通入門』より
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『青い惑星』のようなシリアスなSFも有れば、ブラックユーモアなSF、せつないSF、ほっこりSF、オゲレツSFなどなどメニューはバラエティでした🛸💩